ソビエト崩壊時ウクライナイには、ソ連の大量の核兵器が遺されていた。アメリカ、ロシアに次ぐ核保有国であった。
ウクライナは長い論議の末に、核の放棄、ロシアへの返還を決断した。冷戦を終えた米ソはあらゆる面で接近し、中距離核兵器全廃条約(INF)を結び、核兵器を削減へと向かっていた。
経済破たんのロシアは、プーチンがNATOの会議に出席し、G7(先進国首脳会議)をG8(主要国首脳会議)にしてもらい参加していた。
1994年のブタペスト覚書で、ウクライナ・ベラルーシ・カザフスタンが核不拡散条約に加盟することに伴い、アメリカ・イギリス・ロシア協定署名国3ヶ国の安全の安全保障をするというものであった。
NATOがソ連傘下のワルシャワ機構の3カ国を加入させ、ミサイル基地を建設させて、ロシアは危機感を抱かせプーチンは対立への道を選択した。
2019年に中距離核兵器全廃条約は、2019年にトランプが破棄しロシアが認める失効した。
ウクライナに対して、核を破棄していなければロシアの侵略はなかったと主張する人たちがいる。イギリスとアメリカが安全保障するはずであったが、ロシアは逆の道を選択した。国家間の信義は履行されない。NATOもロシアも。
ウクライナの理性は、核の放棄は正しかった、核を持っていればロシアの湯な野蛮な国家になっている。独裁者が支配し民主主義体制も維持できなかったろうと言う。
ウクライナが核放棄したのがロシアの侵略を許したとするのは、力の論理でしかないが、核兵器は軍拡競争をも凌駕する非人道的兵器である。
ロシアの核の威嚇を、多くのウクライナの人達は核があればなかったとは思っていない。ロシアの非人道的侵略こそが問題なのである。
何故なら核は人類への挑戦であるからである。