そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こりゃ異床同夢だろう

2007-11-08 | 集団的自衛権

自民党の選挙引き延ばしとその後の前代未聞の、安倍ボンの政権投げ出しと、自民党の総裁選挙と福田内閣組閣、そして今度の大連合構想と、国会は6月ごろからほとんど停止状態である。

今回の小沢の翻心事件以外は、すべて自民党の稚拙な動きの結果である。国会では、ほぼ半年間にもわたって、ほとんど何もやられていない。この無為の時間が、テロ特措法を延長できなかった、もっとも大きな原因である。参院選挙の自民党の敗北はその補完的事件でし55かない。

ペルシャ湾洋上で、アメリカ艦船に給油するとアフガニスタンのテロがなくなるとする、陳腐な論理はいまだ健在のようであろう。それも、自民党に限ることなく民主党のかなりの連中が、アメリカ艦船に給油するべきと思っている。

日本の石油が安定供給されるためには、シーレーンの安全保障が必要と主張する、民主党の前原副代表などのグループは、自民党の連中より積極的である。テロ特措法には、建前だけで反対していると思われる。

テロ特措法に反対する、見せかけの態度と異なり発言内容は、給油活動を支援したいためPhoto の、落とし所を模索するだけのように見える。

同床異夢」ではなくこれは、「異床同夢」である。政党は異なっても、同じことを模索しているのである。何のことはない、大連合の素地は元々あったのである。それを自民党が利用し、民主党内に亀裂を生じせしめたのが、今回の事件である。

日本の政治は、最も危険な翼賛会的動向を見せているのでないか。

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陣取り合戦やっている場合か!

2007-11-08 | 国際・政治

民主党の党首のご乱心で、与野党とも大混乱である。その本体はテロ特措法を巡る国際貢献の在り方ではなかったか。その、国際情勢特に、中東はどうなっているか。

ミャンマーは、軍事政権が生き盛んである。最近も僧侶のデモがあったが、結局は抑え込まMusharraf_unlawfully_interfered_witれたままである。民主化には程遠く、経済制裁をやっても中国ロシアの後ろ盾に、何の役にも立っていなし。

パキスタンは、ムシャラクが神学校を武力制圧してから、軍政の感が強くなった。そこに、ブ ットが帰ってきてさらに混乱状態に堕ちっている。戒厳令をひいたムシャラクを、アメリカはア フガニスタンとタリバンの関係から非難できないでいる。先日も大量の弁護士が逮捕された。

アフガニスタンは、一昨日比較的安定していた北部地域で、史上最大の爆弾テロがあっ26_op_ahmadinejad_speech01_4た。90名ほどの死者が出ているようである。日本が、洋上給油を止めたから起きたとは、誰も言わない。日本が洋上給油しても、テロは拡大の一途で国内不安は拡大するばかりである。

イランは、3000基の濃縮施設が稼働するようになったそうである。史上最大の規模になったと喜んでいる。先頃、プーチンにこれは平和利用に他ならないと、お墨付きをもらって、アフマドネジャドは元気いっぱいである。

イラクは、相変わらずかと思ったらそうではない。今年のアメリカ兵の死者は853名になって、もっとも多かった2004年の849名を、ほぼ2ヶ月残して記録更新となった。これで、アメリTime_is_running_out_for_al_maliki カ兵のイラクでの死者は、3856名になった。今年か来年の初めに4000名になる。この調子だと来年終わるころには、5000名の声が聞こえるだろう。要するに、最悪状況はさらに悪化しているのである。

トルコは、最も大きなジレンマに堕ちっている。PKKの活動を追いかけてイラクTurkey_shows_that_its_differentに侵攻したが、アメリカに止められてしまった。国民はイラクのクルド自治区の攻撃を望んでいるし、イランやシリアはそれを煽っている。EUに入るためにはおとなしくもしていいし・・・

イスラエルは、直接的なパレスチナとレバノンに恒常的に紛争状態にあり、悪化の状態はさらに進んでいるのである。

世界第2位の経済大国日本はどのような国際貢献をすればよいのか、全く論争も論議もない。ペルシャ湾上で、アメリカ艦船に油を供給すれば解決すると論議する、狭視的な愚かな議員しかこの国にはいないのか!

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いつまでも走るネズミ

2007-11-07 | アニマルウエルフェアー

昨日NHKのニュースで、走るネズミを面白おかしく報道していた。遺伝子組換えされたネズミが、ルームランナーのようなベルトの上を4時間も休むことなく走り続けたのである。さらに、少し休みとまた2時間ほど走り続けたと説明されていた。

Photo現在の家畜はほとんど、このネズミと変わることがない。採卵鶏などは、飢餓中枢が抑制された品種が改良されている。多少具合が悪くても、肺炎でも骨折していたも食欲がそれほど落ちることはない。目の前に来た餌を本能的に食べるようになっている。それでも不満足なオーナーは、焼きゴテでくちばしを焼いて、平らにして一度により多く食べられるように処置すらしてい55_2る。

採卵鶏は、A4サイズの面積と羽根すら伸ばすことすらできない空間が与え られている。そこは、ケージと呼ばれる針金で仕切られた空間で、数万羽を外界と遮断した密室である。

現在EUでは、彼女たちに生きている生命体として扱うようにする動きがある。羽根を伸ばせて砂遊びのできる飼育方法にしなければならない。EUではほどなく、ケージ養鶏は禁止されることになる。こうした動きを「家畜福祉」と呼んでいる。

物価の優等生と、経済学者に持ち上げられた玉子であるが、それにはこうした改良と大量の穀物給与による大型化が背景にある。家畜福祉が実践されることで、玉子の価格は当然高騰するが、不健全な家畜から生産された健康食品は無くなる。

こうした実態に、畜産農家のが犠牲になっている報道が目につくが、実際は家畜と大型化によって大量給与されるために食料が不足する貧国が犠牲になっているのである。

いつまでも走るネズミに自らの、社会での立場を投影した人もいるかもしれない。人も改良され選別されているのかもしれない。人の場合の、改良の原動力は教育である。人は教育によっていとも簡単に、変えられてしまう危険な存在である。

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党首なんて勝手なものさ

2007-11-06 | 安倍晋三

Photo ほんの少し前に「僕もー辞めた」と、ボー然とした虚ろな顔で記者会見して、前代未聞の政権投げ出しをやった男がいた。と思ったら、今度は民主党の党首が、身勝手な理由で党首を投げ出してしまった。

なんと勝手な連中であることか。公党の党首、しかも日本最大の政党と、日本最大の野党の党首である。この2、3世議員たちには歯を食いしばってでも、Photo岩に齧りついてでもやり遂げると言うような、気概も根性もないのだろうか。

公党とは国民の支えがあっての存在である。それぞれが存在するのは、政治信念を訴えて支持されてきたためでなかったのか。その信念を平気で、いとも簡単に放り出す、この男たちに日本の舵取りなどできるわけがない。

小沢の辞任劇で最も喜んでいるのが、福田である。そういえば、安倍ボンの政権投げ出しで、最も喜んだのも福田でなかったのか。ライバルにうまい汁を与えるこの男たちには、メンツがあっても政局を読む能力がない。それにしても漁夫の利を2度も味わう、福田政権は意外と長期政権になるかもしれない。

民主党は民主党で、後継に適当なのがいない。そのために、こんなところで突然辞任されたのではたまったものでない。留意に躍起である。政治が、国民から離れる所以である。

2政党が動きが取れないからと言って、簡単に離散集合を考えるような、小沢が固定した政党の中で収まれるわけがない。留意して党首を続けても、いずれ何人かをひきつれて離党することになる。その時の政党名が何になるだろうと、興味がある程度である。

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そりゃ小沢一郎だもの

2007-11-05 | 政治と金

小沢一郎が民主党代表の辞表を出した。この男の事だからいつかやるだろうと思っていたPhotoが、ちょっと早かったかという感じである。この男お思い込み的潔癖さは、どこか小泉純一郎に通じるものがある。辞任の理由が、民主党幹部に受け入れられなかったとのことである。

再開再編好きの小沢にとって、福田の呼びかけは垂涎のものだったのだろう。即座に断らなかったとする、民主党幹部には再編好きに彼には理解できなかったのであろう。何しろ、政権を取れる話に乗って何が悪いと思っていることであろう。

2大政党は彼の持論だったはずである。大連合でそれが無くなることになりはしないか。国民は選択の幅が狭くなることなど考えられなかったのであろう。

それにしても、最も得をしたのが福田康夫である。会談の目的が不発に終わったとしても、小沢ならきっと乗ってくるような話を持ちかけた。その結果、辞表まで考えたかどうかは判らないが、小沢を民主党内で浮かせることも一つの思惑であったはずである。福田の目的は、大成功である。

息吹自民党幹事長は、この会談を蹴った民主党は大人になってくれなかったのだと、発言している。一枚岩でない民主党の、小沢とその周辺に揺さぶりをかけていた。

民主党にとって新入りの、壊し屋の小沢を代表に据えなければならないことが最も大きな問題である。この男は、程なく周辺を引き連れて民主党を飛び出すことになるであろう。自らの潔癖さを証明するためである。それも、福田の思惑であろう。

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こりゃ民主党の言い分がおかしい

2007-11-03 | 政治と金

自民党と民主党のトップ会談は決裂に終わった。本当にそうだろうか?? 福田康夫も小沢一郎も党内に諮ることなく、延々と3度にもわたる会談である。だれが得をして損をしたのか。

Photo民主党が連立話に拒否をした。鳩山幹事長の言い分が「大政翼賛 会になる」と言うのが、第一声であった。中身ではない。政治家は信条がそれこそ身上である。小選挙区制の中で、第1と2が連動すると国民に選択肢は残されない。そうした意味での発言であろうが、ここは思想が違うものがと発言して欲しかった。ここに民主党の脆弱性がある。

小沢が圧倒的に不利な結果となったこの会談は、決 裂が解って話しかけた福田の方が数枚Photo_2上手である。つい最近民主党に合流したばかりの小沢は、これで党内の基盤を大きく失うことになった。福田の一義的な目標は十分達成できたと言える。

3度も会談を繰り返したのは、何か小沢に甘い汁を福田がチラつかせたのであろう。それが、テロ特措法の提案に小沢の主張する国連中心主義を盛り込むか、恒久法としての他の小沢の言い分を取り込もうとしたのでないかと言われているが、私は連立になれば首相にでもどうぞと言ったのでないかと思っている。

Ozawaichiro過去自民党は、党是とはかなり外れた人物を、危機的状況が起きると選んできた経緯がある。三木武夫や社会党の村山富市を令に出すまでもないが、今回の福田康夫ヘラヘラおじさんもその手合いである。憲法やアジアに対する姿勢が安倍ボンとはかなり緩んで、自民党の党是を守りたい連中は歯がゆく思っている。

そう考えると、彼が小沢に見せたもっとも甘い汁は、連立による政権の禅譲ではなかったかと思われる。自らの党内基盤が、今回の密談で由来でも民主党内の小沢ほどではないであろうと読んだのでないか。

選挙で政権交代をします、密談なんてやりません、と発言していた小沢が即座に拒否できずに党に持ち帰った不可解な事実が明かされるのはもう少し先になるだろう。

いずれにしても、民主党内に相当自民党に近い連中が浮足立つことも含めて、今回のドタバタ劇は福田の思惑が勝ったものと思われる。

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洋上給油はなんのためか

2007-11-02 | テロ

テロ対策特別措置法が期限切れになった。状況判断の鈍かった、安倍前首相のボンボンぶりがいかんなく発揮され、めでたく期限切れとなった。選挙を伸ばし、選挙に敗北し、組閣人選に何度も失敗し、突如政権を投げ出した責任は、自民党が問うべきであるのに、誰もこのことは問わない。小選挙区制になって、党中央に立てつけなくなったのであろう。

それにしても洋上給油は、仮に自民党がもっとましな人物を据える度量があって、参院選挙を勝利していれば法案は自動延長の繰り返しだったのである。民主党が勝利したことで、テロ特措法が論議されるようになったのは好ましいことである。

Photo 洋上給油の実態も、給油量の誤魔化しも、イラクへの転用も、日記の廃棄・隠匿も闇の中だったことを思うと、論議されることはいいことである。しかし、論議が洋上給油を問うことであって、アフガニスタンへ平和と復興への提言がない。

タリバンが、自らが権力の場ある時には、誰もテロリストとは言わなかった。彼らが人権を無視したり、ビ ンンラデォンをかくまったした悪行は非難されるべきである。が、ひとたび政権を追われ、武力闘争を行うとテロと言われるようになったのである。洋上の給油を行うと、彼らがテロリストでなくなる論理は繋がりのない考え方である。

ところで、福田・小沢の自民、民主党首が何度も話し合っている。小沢一郎が「どこが密室だと」言っている、密室会談をやっている。福田康夫は、どんな形でもいいから洋上給油の再開を望んでいる。小沢一郎は、国連中心の海外派兵と衆議院選挙のためになるかならないかを、見極めている。

物別れをやらない所を見ると、自衛隊の海外派兵のための恒久法をの制定を、持論の中でどのように展開できるかを見極めているのだと思われる。タヌキとムジナの化かし合いのようなものである。

小沢の主張する、国連中心主義は、いつも国連が正しいとする考え方である。今回のミャンマーに見られるように、常任理事国が難色を示すと、正しいことでも決議ができない。アフガニスタンで戦っている、ISAFの実態もNATO群である。第一、日本国憲法は交戦を禁じている。小沢は危険である。

自国の選挙や党勢のことばかり考えて、アフガニスタンやイラクのことなど考えもしない日本の政治家たちは、世界も未来も平和も語る資格などないのである。

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そりゃトルコは悩むさ

2007-11-01 | イラク

トルコが、夏に行われた選挙で議席数を伸ばしたクルド系の政治活動が活発になり、悩んでいる。特に武力闘争を行う、クルド労働党(PKK)の扱いに苦慮している。

Will_turkey_crush_kurdish_plansクルド族は、イラク、シリア、イランに分布している。そしてそれぞれが国境に隣接した、山岳地に拠点を持っている。トルコが追いかけると、PKKはイラクのクルド自治区に逃げ込む。イラクには、フセイン時代に大虐殺を受けた歴史を持つ、クルド 自治区がアメリカによって、ほとんど独立国家の様相すら呈している。

アメリカのイラク侵攻に最も協力的だったクルド族にアメリカは大切にしたいところである。バクダッドとは一線を介した、軍隊を持ち独自の石油利権を主張するようになった。しかし、アメリカはクルドの自治地区を認めるのが精いっぱいで、独立まで認めていない。

ここに逃げ込んだ、PKKをトルコが攻撃することを、クルド族の独立運動に手を焼いているシリアもイランも煽っている。ところが、ここに踏み込まれては、面目丸つぶれになるのが、アメリカである。フセイン打倒に協力したかったトルコは、アメリカのイラク侵攻に当初は賛成していたが、クルド問題が顕在化する に従って、国境にアメリカ軍を配備することを断った経緯がある。

一方、トルコは何としてもEUに加入したいのであるが、もっとも大きなイスラム国家になることや、ドイツでの移民問題などから既存の国家からは敬遠されている現状にある。イラク北部を攻撃すると、EU各国やアメリカに嫌われてしまう。EU加盟Thumbnailがより一層困難になる。

トルコ国内では、世論がPKKへの武力攻撃を賛成する動きが活発である。多民族国家トルコの民主独立闘争に、アタチュルクを献身的に支援したのがクルド族である。クルドにはその後の、独立を認めてもらう思惑もあったが、反故にされたままである。

来週アメリカのライス長官が訪問するようである。彼女に、具体的な解決策があると思えない。トルコの悩みは当分続くようである。

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羅臼港

春誓い羅臼港