メドベージェフがロシア大統領になってちょうど一年が過ぎた。2期8年の大統領を務めたプーチンは、引退せずに首相の座に収まっている。当初はプーチンの院政と言われていた。2頭(タ ンデム)体制と言われている。
エネルーギーの国際的な高騰と国内の開発で、急速にロシア経済を立て直したプーチンへの、国内支持率と評価は高い。今でもメドベージェフを上回っている。プーチンは制度上やむなく2期で退いた大統領の地位を狙っていると、巷間言われている。しかし、この1年でメドベージェフは自ら進んで、プーチンとの違いを見せ実績を重ねている。
言論弾圧を繰り返し、特定のメディアしか受け入れなかったプーチンに対して、メドベージェフはイギリスのBBCのインタビューにも応じている。オバマとの関係を急速に接近しようとしている。外交のメドベージェフを強調している。自らを、ロシアの国家主席であり、最高権力者であるとそ のインタビューで述べている。この1年で、メドベージェフは存在感を大きくしてきている。
プーチンは財閥主導の経済構築を図り成功したが、ここにきて急速な経済悪化で、大きくプーチン時代と決別しようとしている。人事権を大きくふるって、大統領権限の強化を図っている。どうやらプーチンは気に入らないように見える。
市場経済を重視し貿易による立て直しをおこなうプーチンに対し、メドベージェフは国内経済重視の内需型を志向している。プーチンが軍中心のチェチェン民族掃討などを行っていたが、メドベージェフは治安警察をによる政策に切り替えている。
二人は友人関係にあるとプーチンが強調するが、どうやら二人の蜜月関係は時期大統領選挙に向けて、対立関係にまで発展するものと思われる。プーチンのご指名で就いた大統領であるが、メドベージェフはこれを死守するようになるものと思われる。どちらかが、3年以内に粛清されることになるのではないか。