日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

「ローマ人の物語」文庫9巻 読み中。

2011-12-13 06:47:07 | 
前巻からユリウス・カエサルの巻です。戦ではなく(小タイトルに「ルビコン以前」とあります)、ローマの為政の話題が並んでいます。保守派元老院派と改革派カエサル。元老院議員による共和政から、大金持ちのクラッスス(カエサルが大借金している)と地中海東方を制覇してきた武将ポンペイウスとカエサルの三頭政治に移って行く。
地中海地域を制覇した古代ローマ(まだ紀元前です)にあって、ローマ市民権をどう規制するか、農政改革、税金問題がウンヌンされています。
富裕層が生まれると、高利の金貸しで富がさらに偏る、とか、これを規制しようとすると、特権階級の保守元老院はから総スカン、命まで狙われるのは、なんだか、世の中昔からわからないのだなー、と思う。
それでも、王政で、国のものは王様のもの、という国の形ではない。なんとか、これでは不味い、改善しなくては、との論議の声が上がるのが、ローマなのです。
ローマ法が、法律の源といわれるゆえんでしょう。どうにかしよう、こうしよう、常に「○○○○法」というルールを作って周知、運用しようという形、今の時代の水源のように思えます。

追記 24.1.17
やっと読了。
ガリア戦記の期間で、ガリア人、ゲルマン人、ブルタニア人との戦闘ばかりで、目が文字の上を泳いでしまう。戦闘シーンに血湧き肉踊る、というタイプじゃないもので。
今、ユーロ危機で、ヨーロッパの話題が新聞紙面の多くを占めている。
本の中で、ローマ人ユリウス・カエサルが多勢の軍を引き連れて北に向かって、ガリア地方からさらにイギリスまで攻め入っていく。各地の領民は巻き返しを図ったり、恭順の意を表したり、と生き残りをかけて必死の対応を図る。国が地つながりのヨーロッパの力関係の始まりのページだとつくづく思う。
コメント
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