日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

映画「アレキサンドリア」を見る。

2012-05-01 21:50:38 | 映画・テレビドラマ・音楽
2009年スペイン映画「アレキサンドリア」。
日本では2011年封切(?)らしい。
舞台は紀元4世紀末のエジプトのアレキサンドリア。従来の神を崇拝している古代ローマの都市であるアレキサンドリアに、ユダヤ教とキリスト教が入ってきて、二つの宗教がせめぎあう。
世界最古の図書館があったというアレキサンドリアの図書館長の娘(天文学者、哲学者)
が、先にキリスト教徒に宗旨替えした人たちから、改宗を迫られ、拒むと魔女と石打の刑に。
実は、キリスト教がヨーロッパに根付いていくところに興味があったのだけれど、私の「ローマ人の物語」読破はカエサルが帝政を施行としているところ12巻で頓挫。(苦笑)
で、この映画が古代ローマの町にキリスト教が入ってきた物語だったので、興味深かった。
食べるものにも事欠く人たちへの布教。奴隷として理不尽を抱えて生きている人たちの洗礼。宗教に入信する多くの場合はそんなものだろうな、と思いながら見た。
時代考証もしっかりしているこの手の映画って、勉強になります。

<老婆心ながらの付けたし>
上記「アレキサンドリア」をクリックして映像をご覧になった方は判ると思うけれど、キリスト教徒が図書館に攻め入ってきたとき、蔵書を抱えて逃げるシーンがあります。この時代の書物は、「巻物」だったことがわかります。
先に「ローマ人の物語12巻」と書いたように、書物は巻物だったのです。巻物では、途中を抜粋で読みにい、という難点があります。カエサルは同じ大きさにきり、重ねて閉じる「冊」のようにと提案していますが、この形が根付いたのは、中世になって羊皮紙が使われるようになり、分厚いことから巻物から冊子になったとありました。
カエサル自身の戦闘記「ガリア戦記」長編を記していますが、彼は名文家でした。
因みにイタリアの高校生は現代でも(塩野七生さんの息子さんのケースであり、他のヨーロッパの国でもそうかも知れません)、ラテン語の授業でカエサルの文章を学ぶそうです。紀元前に書かれた文章を!
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ツアーバスの悲劇

2012-05-01 15:06:34 | 私の雑感あれこれ
バスツアーをよく利用する口である。
先日の「竹田城と鳥取砂丘」しかり、「ツタンカーメンと吉野の桜」しかり。
添乗員さんは、既にツタンカーメン会場への団体客案内は何度も。
運転手さんは、今年吉野の桜7回目、とか。
でも、運転手さんは、吉野の桜を眺めてはいないし、添乗員さんはツタンカーメン会場の中には入ってはいない。

だろうな。
仕事だもの。
桜を眺めるより休憩が大事なのだろうと、そう思っていた矢先の
長距離バスの事故!

コストカットづくめで、きつい勤務状況だったのだろう。
竹田城コースは、定年再雇用の経験者をかりだした感じで、誘導も口数も最小限(苦笑)。
疲れを見せまいと頑張ってはおられたけれど、あの歳では一泊二日の旅も、さぞしんどいだろうと、実は少々こちらが気になるほど。

どこにも台所事情があって、コットカット。
命まで失う結果を招いてしまったのは、なんとも痛々しい。

昨今、格安航空券も大流行。
こちらは大丈夫だろうか。

コメント (2)
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