2009年スペイン映画「アレキサンドリア」。
日本では2011年封切(?)らしい。
舞台は紀元4世紀末のエジプトのアレキサンドリア。従来の神を崇拝している古代ローマの都市であるアレキサンドリアに、ユダヤ教とキリスト教が入ってきて、二つの宗教がせめぎあう。
世界最古の図書館があったというアレキサンドリアの図書館長の娘(天文学者、哲学者)
が、先にキリスト教徒に宗旨替えした人たちから、改宗を迫られ、拒むと魔女と石打の刑に。
実は、キリスト教がヨーロッパに根付いていくところに興味があったのだけれど、私の「ローマ人の物語」読破はカエサルが帝政を施行としているところ12巻で頓挫。(苦笑)
で、この映画が古代ローマの町にキリスト教が入ってきた物語だったので、興味深かった。
食べるものにも事欠く人たちへの布教。奴隷として理不尽を抱えて生きている人たちの洗礼。宗教に入信する多くの場合はそんなものだろうな、と思いながら見た。
時代考証もしっかりしているこの手の映画って、勉強になります。
<老婆心ながらの付けたし>
上記「アレキサンドリア」をクリックして映像をご覧になった方は判ると思うけれど、キリスト教徒が図書館に攻め入ってきたとき、蔵書を抱えて逃げるシーンがあります。この時代の書物は、「巻物」だったことがわかります。
先に「ローマ人の物語12巻」と書いたように、書物は巻物だったのです。巻物では、途中を抜粋で読みにい、という難点があります。カエサルは同じ大きさにきり、重ねて閉じる「冊」のようにと提案していますが、この形が根付いたのは、中世になって羊皮紙が使われるようになり、分厚いことから巻物から冊子になったとありました。
カエサル自身の戦闘記「ガリア戦記」長編を記していますが、彼は名文家でした。
因みにイタリアの高校生は現代でも(塩野七生さんの息子さんのケースであり、他のヨーロッパの国でもそうかも知れません)、ラテン語の授業でカエサルの文章を学ぶそうです。紀元前に書かれた文章を!
日本では2011年封切(?)らしい。
舞台は紀元4世紀末のエジプトのアレキサンドリア。従来の神を崇拝している古代ローマの都市であるアレキサンドリアに、ユダヤ教とキリスト教が入ってきて、二つの宗教がせめぎあう。
世界最古の図書館があったというアレキサンドリアの図書館長の娘(天文学者、哲学者)
が、先にキリスト教徒に宗旨替えした人たちから、改宗を迫られ、拒むと魔女と石打の刑に。
実は、キリスト教がヨーロッパに根付いていくところに興味があったのだけれど、私の「ローマ人の物語」読破はカエサルが帝政を施行としているところ12巻で頓挫。(苦笑)
で、この映画が古代ローマの町にキリスト教が入ってきた物語だったので、興味深かった。
食べるものにも事欠く人たちへの布教。奴隷として理不尽を抱えて生きている人たちの洗礼。宗教に入信する多くの場合はそんなものだろうな、と思いながら見た。
時代考証もしっかりしているこの手の映画って、勉強になります。
<老婆心ながらの付けたし>
上記「アレキサンドリア」をクリックして映像をご覧になった方は判ると思うけれど、キリスト教徒が図書館に攻め入ってきたとき、蔵書を抱えて逃げるシーンがあります。この時代の書物は、「巻物」だったことがわかります。
先に「ローマ人の物語12巻」と書いたように、書物は巻物だったのです。巻物では、途中を抜粋で読みにい、という難点があります。カエサルは同じ大きさにきり、重ねて閉じる「冊」のようにと提案していますが、この形が根付いたのは、中世になって羊皮紙が使われるようになり、分厚いことから巻物から冊子になったとありました。
カエサル自身の戦闘記「ガリア戦記」長編を記していますが、彼は名文家でした。
因みにイタリアの高校生は現代でも(塩野七生さんの息子さんのケースであり、他のヨーロッパの国でもそうかも知れません)、ラテン語の授業でカエサルの文章を学ぶそうです。紀元前に書かれた文章を!