日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

映画「善き人のためのソナタ」を見る。

2012-05-17 09:05:35 | 映画・テレビドラマ・音楽
2006年のドイツ映画「善き人のためのソナタ」。
ベルリンの壁崩壊の前の東ドイツを描いている。
1980年代のことなのに、壁の向こう側の生活がこんなにも閉塞感で満ち満ちていたかとという、ひとつの刻印のような映画です。

以下、ネタバレあり。

シーンのひとつに、自殺率1位はハンガリーで東ドイツは2位、そして来年からは、自国の自殺者数を公表しないことにしたという場面があるけれど、絶対権力者(組織)の意のままにある国民の絶望感が滲んでくる。
何とか、この東側人たちの置かれている実態を西側に伝えようという人(知識人)と、それを絶対阻止すべく動く組織とのせめぎあい。

阻止する側の男が、ある時期をもって、劇作家(知識人)情報を上に上げることをやめた。その数年後に壁が崩壊し、次々と命を落としていった仲間がいるのに、なぜ自分は難を逃れたか、と疑問を持つ。

そして、誰かが自分の情報の通知を止めていてくれたおかげで今がある、と言うことを知った、という話。

その男は、密告をしないことに決めた代償として、自分の今後の将来を諦めた。
良心を保ち続けるために、地下室での作業員に明け暮れることを受入れたのです。
その作業中に、西側のニュースを傍受していた仲間から、壁が崩れたことを聞かされる、という流れ。

自分が生き延びた顛末を知った劇作家が、この話を出版し、その本の広告を目に留めて、男は本屋に入l買い求める。
店員「(贈り物のための)包装しましょうか」
男 「イヤ、自分のための本だから、包装の必要はない」と。

独裁体制国家は多かれ少なかれ、このような状況下にあると想像できます。壁が崩れなかったら知ることがなかった物語です。
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なばなの里に行く

2012-05-17 06:52:21 | 旅行・休養
友人3人の日程優先で決めていたものだから、天候雨の中を決行。
貸切状態かしら、とおもったけれど、団体さんが一組あったりして、ボチボチは人を見かけるガーデンでした。
ベコニア園は当然温度調整の関係で室内。大輪の花の大行列。圧巻でした。シーズン真っ盛りのバラ園も各バラは贅を競っているのでしょうが、なにせ大きな雨粒の中!

手入れが行き届いて、虫食いとか病気の葉っぱも、枯れかかった花も一つもない。
なんと、どれだけの手間がかかっていることか。
バラやベコニアがこんなに幹太く、立派な花を咲かせるために、黙々とした手入れの賜物。

それだけ立派な花をいつも咲かせているには、そのガーデンは、その分農薬漬けなんだよ、といわれると、幾分興ざめの感。
手間をかけるとコストが上がる。その分除草剤とか活用して、そのバランスの上での営業なのでしょう。無邪気にキレイと喜んでいる年頃は過ぎてしまった。



わが家の椿が気にかかる。
昨秋から虫食いの葉っぱが目立ち、花も病気がちだった。そして、この春、当たりの良いところに移殖したけれど、新葉がでるもののいつまでも緑色がうすい。土が合わないのだろうか、など気になる。

移殖した花はなかなか伸びないのに、昨日目に付かなかった雑草がもうみるみる大きくなって、と言うと、
その雑草は、根っこがしっかりしているからだよ、と。

そっか、葉っぱが大事、幹が大事、根っこがもっと大事。
当たり前のことなのだけれど、改めて「復習」の思いです。




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