100歳の母を見舞っても、とくに何の役にも立たないのに、ただ私が来た、というそれだけで喜んでくれる。
母がいつもより張り切っている、と周りは言う。
食卓の母のそばに置いてあるカレンダーには私の滞在する日に「 → 」と私の名前が書いてある。
待っていたのだな~とわかる。
ほんと、子供って、ただ子供であるだけで、こんなに喜んでもらえる得な存在です。
耳の遠い母とはそんなに話し込むこともなくなりました。
母が語る言葉に、相槌をうっても、私から細かい話は語らない。
元気だよ。孫たちも大きくなったよ。お花が見事だね。そんな程度のやりとり。
母が1冊の詩集を取り出して、この本はあんたにもらったのだったかね~と2度ほど念を押す。
柴田トヨさんの「くじけないで」という詩集です。
99歳のおばあちゃんの書いた詩、100歳になったおばあちゃんが大切に読んでいます。
詩のアレコレを語るのは避けたかったので、
私は「うん、そうだよ」とだけ応える。
そういえば、日野原重明さんの本とかも読んで、自分も「『延命治療はしない』と書面にした」と言っていた。
本屋に行くこともない90歳過ぎの母親に、どうかなと思って持っていくと、丁寧に読んでくれている。
母がいつもより張り切っている、と周りは言う。
食卓の母のそばに置いてあるカレンダーには私の滞在する日に「 → 」と私の名前が書いてある。
待っていたのだな~とわかる。
ほんと、子供って、ただ子供であるだけで、こんなに喜んでもらえる得な存在です。
耳の遠い母とはそんなに話し込むこともなくなりました。
母が語る言葉に、相槌をうっても、私から細かい話は語らない。
元気だよ。孫たちも大きくなったよ。お花が見事だね。そんな程度のやりとり。
母が1冊の詩集を取り出して、この本はあんたにもらったのだったかね~と2度ほど念を押す。
柴田トヨさんの「くじけないで」という詩集です。
99歳のおばあちゃんの書いた詩、100歳になったおばあちゃんが大切に読んでいます。
詩のアレコレを語るのは避けたかったので、
私は「うん、そうだよ」とだけ応える。
そういえば、日野原重明さんの本とかも読んで、自分も「『延命治療はしない』と書面にした」と言っていた。
本屋に行くこともない90歳過ぎの母親に、どうかなと思って持っていくと、丁寧に読んでくれている。