日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

すっかり春。加筆あり

2020-02-26 15:44:26 | 私の雑感あれこれ
昼間のテレビでは新型コロナウィルスの話題があふれている。
いささか食傷気味。
今夜はネギがたっぷり食べられるすき焼きにしよう。

さて、話は、
バイオリンニストの川井郁子さん。
同じく、五島龍さん。
作家の塩野七生さん。
のこと。

この数日で、視聴したり、読んだりした。
テレビインタビュー、週刊誌の対談、母校での講演。


それぞれ興味深いものでした。

川井郁子さん。早朝のNHKのインタビュー番組でした。
モデル並みのスタイルで、有名な方だそうだけれど、その分野に疎い私には、聞いたことがある程度の方でした。
彼女の話。芸大ので弦楽科でどれだけ腕を評価されても、それだけのことでしょ。過去の作曲家が書いた譜面を、なるべく作曲者の意図から外れないように弾いていくことが求められる世界。それは、私でなくても、ほかのバイオリン奏者であっていい、そう思ってしまうのです。
で、ある時、ピアソラの音楽に出会うの。ピアソラの曲は、クラッシックでもホップスでもなく、ピアソラなの。ピアソラという分野を彼が編み出しているの。これだ! そう思ったわ。その時から、いままで自分の中でもやもやとしたものが、吹っ切れた。私は私の表現の仕方でいいのだと。それで作曲も、弾くことだけの分野に限らず、表現という方法を広げていくことに戸惑いがなくなったと。

五島龍さん。週刊文春の阿川佐和子さんとの対談の紙面。
こんど映画の「フクシマ50」の音楽を担当されたのですね、というところから話は展開。
まだ、若いけれど7さいで、ばいおりんにすととしてでびゅーいらい、高評価を受けてきている恵まれたバイオリンにストでしょう。
彼の話ぶりでは、音楽ができることには限界を感じることもあって、その分野にとどまらず、興味がある分野へは取り組んでいきたい、というような思いを語ります。彼はハーバードで物理学を勉強したという経歴もあって(どこかで、周りは飛びぬけた才能の持ち主がゴロゴロいて、自分なんて取り立てて目立たない、とか言っているのを読んだことがある)、日本では、幼くして才能を見出された天才、という枠は、どこにもない。プロの音楽家であることにキュウキュウしている人たちが多くいるのに、まったくすがすがしい限り。

塩野七生さん。あの長編「ローマ人の物語」を書いた人です。そのほかにもイタリアの歴史をテーマにした小説が沢山。
私が延々と彼女の本を読んでいた時期から数年経過しているのですが、古代ローマ、中世ローマに浸っていたときの記憶は、いつでもよみがえります。笑
テレビ画面の中の、彼女の話の聞き手は、母校(学習院の高校生)の50名ほどの生徒です。
聞き手である生徒と大して年が違わない頃の彼女は、まだ海外渡航が珍しかった時期、とてつもなく高額(40万円)のイタリア行きの片道切符を手に、渡航したと語っていました。(今、この話を聞いている生徒と似たり寄ったりの恵まれた環境だったのでしょう)
そのころの自分はどこかに就職する人生、というのを考えたことはなかった。したいことがなにか、したいことをする、それが何よりも優先していた、と。彼女にとって孫世代ぐらいに当たる高校生への質問に、丁寧に応えていきます。まだ、社会に踏み出していない生徒らと、ドロドロした権力の闘争をテーマにしてきた彼女の仕事の対象との異質感。きっと分からないだろうな~、という思いが去来するのか、、講演のお終いに、生徒代表から花束を受け取りながら、私の話なんて面白くないでしょ。なんで私を記念講演の話者として読んだのよ、こんなとこに出てくるのに向いていないのよ、とボソッと、そっけない彼女の素振りが、いい感じ(苦笑)。

話は飛びますが、
ここ数日、NETFLIXで」テレビドラマ「オスマン帝国」を見てもいました。
1453年のコンスタンチノーブルが陥落する時代が描かれています。
塩野七生さんの「コンスタンチノーブル陥落」という歴史小説も読んでいることもあって、映像で追体験(復習?)見たいなところも。苦笑
コンスタンチヌス11世で東ローマ帝国が終焉する史実。オスマントルコがこの陥落により、領土を一層拡大していったのです。
そう、ドラマ漬(私)なので、即思い浮かぶのですが、イギリス貴族社会を描いたドラマ「ダウントンアビー」の中にも、(1914年の第1次世界大戦の頃も)オスマン帝国の王子が出てくる場面があって、まだあの中東地域はオスマン帝国だったんだ、、、と。
このドラマ「オスマン帝国」は、戦闘に次ぐ戦闘なので、しんどい。シリーズもので、延々と続くのだろうかと思っていたのですが、1シーズンの6話でお終い。ウィキペディアではいくつもの参考文献の紹介もありますが、塩野さんの「コンスタンチノーブル陥落」の項には小説だから、脚色もあり、と。彼女の小説を読んでいた時期の興(ワクワク感)を思い起こします。


人に話題にしにくくて(興味のないことを聞かされるのは嫌だろうから)、でも、、自分としては吐き出したい、そんなことを書き留める場になっているな、と自分でも思います。

読んでくださる方がいらしたら、ありがたい限りです。
ブログがあることは、私にとって大助かりです。















コメント
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