私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

リトル・ミス・サンシャイン

2007-01-19 21:51:18 | 映画鑑賞
仕事が軌道に乗らない父親、禁煙が出来ない母親、自殺未遂した伯父さん、願掛けで一言も口を聞かない兄、そしてヘロインを吸って老人ホームを追い出されたおじいちゃん。
そんな家族と一緒にアリゾナに住んでいるちょっと小太りの女の子が、LAで行われる美少女コンテストに出場することになった。

お金はないので、壊れかけの黄色いワーゲンのバスでアリゾナからLAへ向かう家族。

美少女コンテストに出場すること自体がちょっと無理なのは、少女以外の家族全員が分かっていたはずだ。しかし母親は彼女の夢のために、彼女の努力のために、LAへ行こうとし、父親は諦めるのは負け犬の進む道と考え、兄は行かないと説明するのが面倒だから、とそれぞれの思いを胸に少女と一緒にLAへ向かう。

勿論女の子も分かっているのだ。だから大好きなおじいちゃんの前でだけは涙を流すのだ。そんな少女の涙を全部受け止め、そして彼女の可愛さを無条件で愛してくれるおじいちゃん。

少女オリーブを演じるアビゲイル・ブレスリンが自然だ。
他の美少女コンテストの少女達が、まるで口の中にハンバーを入れたような作り笑顔を浮かべるなかで、一人普通の笑顔で立っている。
勝つためには作り笑顔が必要なのかもしれないが、そのままでいることの可愛らしさがスクリーンを通しても伝わってくる。

最後の美少女コンテストのシーンでは笑ったらいいのか、どうしたらいいのか、なんとなく不思議な気分だった。
でも美少女コンテストは本来はあんな風に楽しんだ方がいいもののはずだ。
たとえその楽しみ方がスマートでなくても、気持ちは伝わってくる。
スマートなだけが生きる道ではないのだ。
可愛い映画で楽しい時間を過ごす。