私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ぐるぐるしてる、オンナたち

2007-01-05 23:08:00 | たまに読んだ本
「それがフツーだし・・・」のフツーって何ということに色々疑問を感じた二人(k.m.p)が書いた「ぐるぐるなまいにち。」の熱いところだけをまとめた文庫本。
文庫本化なのに、必要以上の加筆と書き直しをしていることは大変よく分かり、二人の熱い性格がよく現れている本。
絵の持つ雰囲気、手書きの文字の丸みからは想像も出来ないほど、アツくなる二人のギャップを少し不思議に感じつつも、「フツーは眼をつぶって我慢するところや、見えないふりをして通り過ぎることをよくここまでアツく考えるな~」と感心してしまう。
私も「普通って何!」と声を荒げたい時も沢山あったが、返り血を浴びるのが怖くて、なんとなく小さくなって逃げ回っていたような気がする。二人の潔さを目にすると、セコイ自分がかなり恥かしくなる。

***
思い出した話。
「一人でいるなんて、他の人は惨めに思っていると思うよ。」
10年程前、今と同じように一人でいる私に、知人が言った言葉。
自分では気が付かないかもしれないが、30を過ぎて、夫も子どももなく、会社勤めをしている女性の事を皆そう思っている。
自分では気づかないだろうから、一応親切で教えてあげるよ。と言った雰囲気で言われた言葉。
信頼していた人で、私の事を良くわかってくれていると思っていた人から言われたので、非常に驚いたことは覚えているが、「なるほど・・・何の関係もない他人はそんな風に思うもんなんだ。」と目からうろこだったことも確かだった。
寂しいというより、そんな世の中でどんな風にこれから生きていけばいいのか、ある意味覚悟のようなものが出来た気がする。
ここで「悔しい~寂しい~絶対幸せになってやる!絶対結婚してやる!」と思ったら全然別の道を歩いていただろうにと思う。
多分「惨め」と言ってくれた人も、私がそんな風に奮起すると思っていってくれたのかもしれないが、奮起せずに今日まで来てしまった。


ぐるぐるしてる、オンナたち。

角川書店

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