オ三姉妹の存在が夫を投身自殺に追いやり、自分と父親の立場を危うくしていると、自分のこれまでの行動も顧みず逆恨みからの暴走を始めるヒョリンの母ソンア。夫であるパク弁護士に青いランを握らせたのは自分にも関わらず、急に悲劇のヒロインを演じて悦に入っているように見せる。今までもこうやって自分の為に何でもやる夫を弄び、ニューヨークの学校の卒業作品のような閉じ込められた部屋のクロゼットのような場面を何度も再現し、人を殺めてきたのだろう。
パク弁護士の片腕だった室長には、オ姉妹の殺害を一旦先延ばしするように指示し、700億が無くなって混乱するインジュを横領で捕まえる。彼女が自分の物になると信じて疑わない父の権力と財力があれば何でもできるらしい。
インジュとインギョン姉妹は、ソンアへの反撃をヒョリンの祖母が閉じ込められていた部屋の秘密を解明する事から始めようとするのだが、そんなインギョンもあっという間にウォリョン学校の校長に拉致されてしまうのだ。
平時であれば肉体労働を生業にし、平凡な人生を送っていたであろう人間を「命令に背かない」という一点から自分の兵隊として作り上げていった将軍。そんな将軍を自分たちを信じ取り立ててくれたと尊敬するウォリョン学校の校長。そんな彼にとっては将軍を貶めるような報道を行うインギョンは当然ながらリンチの対象になるのだ。
チェ本部長の裏切りからインジュは懲役20年の危機に、インギョンは将軍の信奉者である校長に拉致されて生命の危機に直面するのだが、なんと姉妹二人を危機から救い出してくれたのも、この二人。こんな風に展開が早いのがこのドラマの一番のポイントだ。
検察側の証人として法廷に立ったチェ本部長は、700億の秘密を知らないインジュが怯えて自分に助けを求めて来たので、裏金作りの担当者だった自分がその700億をマネーロンダリングしてソンアの会社に送金したと証言し、将軍の息子であるソンアの兄を殺めたのがパク弁護士であると知った学校の校長は、インギョンとともに殺害現場で見つかっている青いランの秘密を生放送で明らかにするのだ。
オ姉妹の怒涛の反撃で、完全に詰んだ状態になったソンアだが、このドラマがこんな風に終わるわけがない。もう二転三転するに決まっている。