月収という単語を使用している時点で「うまい事言っているな・・・」と思う。
月収と対になる言葉でよく使われるのは、年収という言葉だ。年収には、月々の給与だけでなく、賞与やその他の報奨金も含まれる。全部合わせて年収だ。(会社員なら源泉徴収票の一番左側の数字と思って貰えればいいと思う)
月収という言葉はこの年収を12で割った金額を指している。
ニュースで報道される色々の事から推測するに、この記録というのは、「毎月毎月、3割超の献金をしている人は記録します」という意味だと思われる。毎月、毎月、時々は休みながらも、多分それは何年も続くのだろう。それはつまり年収の3割超ということではないのか?
ここで、年収の3割超と言ってしまったら、皆はっきりと「えっ!賞与や報奨金も入れて3割超!」とすぐに気づくだろう。
だからこそ、それをあえて「月収の3割」と言っているのだろう。
*****
月収という言葉だけを聞くと、「給与の額面の3割?」「手取り給与(給与から社会保険料や税金を差し引いた物)の3割?」
一体どっちなの?と考えるのが普通だと思う。ここに落とし穴がある。給与や給料等には賞与や報奨金は通常含まれないのだ・・・・だから月収の方が給与や給料よりも高額になるようになっている。それを狙って敢えて月収という単語を使う・・・
それを考えると、私は、こんな言葉選びは「狡猾」だと思うし、やっぱり裏に何かあるんだなと思ってしまう。
******
月給というと、毎月固定で支払われる基本給や手当を指し、給料は基本給を指し、給与は支払われるすべての報酬を指すので現物支給されるものも含まれる。
ただ、一般的にはこれをはっきり区別して使っている人は殆どいないと思う。
「月給は基本給が〇円であとは、残業代かな・・・」と変動する金額も合わせて月給という言葉を使う人もいるし、給与と給料を区別して使っている人もそんなに多くはないと思う。