第1次世界大戦中、戦場で出会う医師と弁護士と看護師。戦争が終わった後もオランダのアムステルダムで永遠の友情を誓い合う3人。
1930年代のニューヨーク。戦場で片目を失い背中に傷を負い、その痛みから逃れる為に薬を手放す事が出来なくなる医師は、自分と同じような境遇の復員兵たちに治療を行っている。戦時中の友情が途切れる事のなかった彼と弁護士は、なぜか自分たちの上官だった将軍の遺体を解剖するという依頼を受けた事でトラブルに巻き込まれる事になり、その中で看護師(演じるマーゴット・ロビーが非常に綺麗)だった彼女に再会するのだ。
戦場で兵士たちの身体に残った弾丸等の破片を取り除きそれでオブジェ等を作るという、天使のようでありながらもどこか不思議な自分の世界を持った看護師だった彼女も、なぜか資産家の兄の元で半分幽閉されているような生活を送っている。
再会し、トラブルに巻き込まれるも、交わされる会話の軽さ故、なぜか緊迫さは殆どない。3人は何が目的で誰が黒幕なのか分からない、ゆるい感じでトラブルに巻き込まれていくのだ。しかし3人が戦場で培った絆は会話の緩さとは相反してゆるぎなく、同じ経験と時間を共有した復員兵の絆も同じように固いものだ。その絆の強さが、戦場にならなかったアメリカではやや浮いたものにも思えるのだが、そんな中でも時代は確実に動くのだ。
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「ありえないけどほぼ実話」というキャッチフレーズを楽しめるかどうかが、この映画のポイントだろう。私はこの妙にゆるい感じが気に入り、そこそこ楽しむ。
最後まで見て、テイラー・スウィフトの(そしてロバート・デ・ニーロ)の出演に納得。