BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

アクセル・ワールド 第13巻 『水際の号火』 感想 3 ~ 四元素(エレメンツ)は再結集できるのか?

2013-02-11 21:25:44 | SAO/AW
前のエントリーの最後で触れたグラフ(グラファイト・エッジ)のことを含めて、13巻読後に思いついたことについて。
相変わらず13巻のネタバレ要素があるので、スペース開けておきます。


































よくよく考えたら、アッシュさんはグレウォのメンバーだから、グリーン・グランデは無理かもしれないけれど、アイアン・パウンドは、14巻以後のメタトロン攻略戦に飛び入り参戦するでしょ、きっと。前にハルユキと遭遇した時、レギオンメンバーがISSキット装着者に暴行を受けているのを放置したとして、あれほどなじられたわけだから、さすがに同じことはしないよね。なので、ミッドタウン攻略戦に入ったところで、グレウォのハイランカーが参戦するのは多分、間違いないよね。

もっともその展開が想像できるので、なおさら、ニコとパドさんの退場の可能性が高まりそうなのが怖い所。

で、その流れで浮上するのが、四元素の最後の一人のグラフ。
彼の救済をどうするか、というのが話題になるのかどうか。

最初に思っていたのは、グラフはもしかしたら、リードの親の可能性もあるな、ということだったので、グラフの代わりにリードが参戦したりするのかな、少なくとも、カレン救出作戦の折には、絡め手からリードが援護をしてくれそうな気がする。

でも、だんだん、それは甘い予想かもしれないと思い始めてきた。

四元素の残り一人のグラフだけど、彼は、もしかしたら、ネガビュに敵対する存在になってるかもしれない。要するに、加速研究会のメンバーになっているのでは?という見方が浮上してきた。

こう考えるのは、まずは物語の進行の要請から。

つまり、カレンの救出作戦一つですら、メタトロン攻略という11巻以後の大きな目標を目の前にして物語の勢いをそぎかねない案件であるのを、かなりの力技で、すなわち、プロミ二人の参戦による一時的戦略増強(+夢のオールスター共演w)でワクワクさせることでようやく実現できる作戦に仕立てることができたのに、この上、三度《帝城》門の攻略を行うのか、という疑問が生じてしまうから。
四人目も素直に助けに行きます・・・では、さすがに物語の先が見えてしまってたるい。

そもそも、今回最後の「ネガビュ+プロミ」のハイランカー夢の共演!wだって、どうやら、パドとカレンの間に《親》《子》の関係がありそうだ、ということでギリギリ説得力をもったわけだし。
前のエントリーでは、パドがカレンの子、のように書いたけど、カレンがロータスとリアルで再会したところ(@ハルユキのマンションリビング)の話し方からすると、カレンの方がパドの子である可能性もあるのだけど。

いずれにしても、救出されるカレンとの間に因縁があるからこそ、なるほどねー、と言える共闘だから、さすがに、次回のグラフでそれがもう一度起こるとは思えない。もちろん、カレンも戻ったネガビュの陣容でグラフ救出を試みるかもしれないけれど、それもねぇ。実現は可能だけど、物語的に迂遠な感じがするのは否めない。

となると、グラフの再登場の仕方としてありえるのは、まずは、次巻のカレン救出作戦の過程で、何らかの経緯を経て合流し、四元素が完全に揃うという展開。

でなければ、既にグラフは帝城からは脱出していて、けれども、ある理由があってネガビュには戻れない、その理由が、グラフは加速研究会のメンバーの一人だった、という展開。場合によると、グラフは最初からホワイトコスモスの配下にあって、ロータスがレギオンを作り、レベル9まで上り詰めるのを背後から支え、同時に、かつてのネガビュの動向を内偵するためにホワイトコスモスが送り込んだのがグラフだった、という展開もありえるのかな、と。

というか、こういう展開の方が、よっぽど川原礫っぽいかなー、とw

というのも、グラフが、どうもロータスよりも古参のハイランカーで、加えてネガビュの中では珍しいM型のアバターだから。

こういうキャラは、主人公キャラであるハルユキ=シルバー・クロウの次なるレベルアップ、パワーアップのために立ち塞がる「中ボス」の役割を担ってこそ、川原礫の語り方の中では、ふさわしいように思うのだよね。

なんといっても、ハルユキは、今回、ニコと約束したとおり、「ギガ・デストロイな」w破壊ワザを心意ワザとして開発しなければならないのだから。それだけの巨大な負荷をかける「王に匹敵するハイランカー」との真剣勝負が絶対必要のはずだから。

で、流れ的にはこんな感じかな、と。

グラフは、メタトロン攻略後の、ISSキット本体破壊というミッションの直前に、ハルユキと黒雪姫の前に立ち塞がる。もちろん、黒雪姫はそのような「不幸な」再会にショックして戦意を失う。ああ、そういう意味では、ISSキット本体の前にはきっとホワイトコスモスとレッドライダーも登場するんだろうな。

で、その護衛役、露払いの役として、グラフが登場する。

そして、グラフとクロウがマッチアップして死闘を繰り返すことで攻略が終わる。
そうして、グラフはクロウが今まで戦った中で、最強最悪の強敵として現れる。。。

しかも、グラフ自身の意志で、加速研究会の目標、つまりブレインバースト2039のGMの「本当の目的」の究明、という目標に共感し同意したからこその加速研究会に参加した、という理由で。つまり、グラフは確固とした信念を持って、ネガビュから加速研究会に移籍していた。

その真意を問い詰めるべく、クロウがグラフに挑む。。。

・・・って、とっても川原礫っぽいと思わない?w

ついでにいえば、見事、クロウが勝利した暁には、グラフがネガビュに戻る、という展開も含めてw (まぁ、かっこいいのは、グラフはポイント全損で加速世界から永久退場することだけどね。)

今まで再三再四、ニコがこぼしてきて、「加速世界が激変する」というのも、休戦協定で保持されてきたレギオン間の均衡を崩し、無制限フィールドにおいて完全なるバトルロワイアルに突入する一方、ミッドタウンの加速研究会攻略が一転して、帝城への突入、加速世界の秘密の解明に向かって、物語を一気に加速させることを示唆しているのではないか。

もちろん、レギオン間の均衡が敗れれば、新たにレギオン間の同盟という形で合従連衡が繰り広げられ、今まで登場したハイランカーたち、とりわけ、レイカー師匠と因縁のあるハイランカーたちが物語の表舞台に上がる、という展開になるのだろうけどw

そういう場面は、今から楽しみだなー。

その上で、どうやって、この先、ホワイトコスモスとブラックロータスのマッチアップに結びつけるのか。

そして、その因縁自体も、グラフとクロウの死闘を経て、最後は手に手を取り合う共闘関係に移り、姉妹で加速世界のGMとの対峙に向かう。。。なんてねw

で、多分、GMは、SAOのアリシゼーション編の後で出てくる、茅場コピーかキリトコピーを匂わせた存在なんだろうな~、とかね。そうなると、相変わらず、盾のグランデ(緑の王)と剣のバンキッシュ(青の王)のオリジネーターがきになるわけだけどw

となると、AWは最低でも20巻はいくかな。
あと、2-3年ぐらい。
そのスケジュールだとSAOのアリシゼーション編の完了とも歩調が合いそうだし。
AWとSAOの世界の関係はいかに?という謎についても何らかの示唆を与えそうだし。

ともあれ、グラフがどう再登場するかは、気になるところ。
めちゃくちゃ気さくな男前っぷりを示してくれるのだろうな。
それこそ、ハルユキの自信度を規格外に上げてくれるくらい。

うーん、楽しみだ。

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アクセル・ワールド 第13巻 『水際の号火』 感想 2 ~ ニコの全損フラグは大丈夫か?

2013-02-11 12:13:28 | SAO/AW
13巻の感想として、他にもちょっと気になったことがあったので書いておく。
これも、ネタばれありなので、ちょっとスペース開けておきます。



































まず、今後の展開上の不安要素として、そういえば・・・、と思い出したこととして、12巻で記されていたことだけ、ISSキットをロータスとレイカーがそれぞれ保持していたな、ということがまずある。

で、これは、一旦回収されたように見える、ニコの全損フラグ、あるいは、死亡フラグ、あるいは、退場フラグに繋がりそうで、ちょっと嫌な感じがしている。

アッシュさんの危機に見られたように、強化外装にISSキットが装着されると対応策としてどうしようもないこと。この点で、アッシュ同様、強化外装の強化に集中してきたニコにもリスクがあるのではないか、ということ。もちろん、アッシュさんと違って心意を会得しているニコであれば対処は可能かもしれないが、戦線離脱はやむをえないのかもしれない。

ただ、例の《災禍の鎧マークII》を制作しようとする加速研究会の思惑で行くと、もはや《神器》の類を依り代に使えない、で、代わりに作りこんだ強化外装を使いたい、という意向を考えると、それ、ニコの《不動要塞》改め《機動要塞》でいいんじゃない?というか、むしろ、こちらのほうがアッシュさんのバイクよりも遥かに本命でしょ?という気がしてきたんだよね。

一応、この依代を強化外装にして《鎧マークII》をつくる、というところの、カレン、ロータスとの会話のところで、ハルユキが何かに思いつきそうになって・・・、という思わせぶりの記述と、わざわざブラック・バイスがニコの《機動要塞》の様子を偵察してきた、という動きからすると、加速研究会の本命はスカーレット・レインとその強化外装のように思えてならない。で、《機動要塞》ベースにできた《鎧マークII》を装着するのが、サーベラスの3つ目の顔、という流れじゃないかな、ってね。

これはなんとなくの予感でしかないけど、どうも今回、ハルユキにデレたニコ、つまりは弱気になったニコは、やっぱり退場フラグのようにしか見えないんだよね。

まぁ、どちらかというと、「赤の王」という重責から解放してやる、という側面の方が強いとは思うのだけど。だから、単純にレベル9から落ちるってだけ。。。

あれ、でも、セイリュウのレベルドレインでレベル9からレベルを下げられたらどうなるのだろう?もしかして、速攻全損扱いになるの?

このセイリュウのレベルドレインという厄介な特性でもニコのことが不安になる。

たとえば、足止めのために《機動要塞》でセイリュウに突っ込んでいきながら、結果的にポイント全損は免れるものの、レベルを大幅に落としてしまう可能性がある。

ただし、レベルダウンは、今回ニコがハルユキに対して告白した「他の王よりも弱い」という意識に再度火を点けるためにも重要なのかもしれないので、ニコ的には、それで「救われる」ところがあるのかもしれないのだけど。

とはいえ、流れ的には、やはりニコ/パド組が、カレン救出作戦が終わった時点で戦線離脱しなければならなくなる可能性は高い。

もちろん、二人が離脱した後は、逆にカレンの活躍を描く必要もあるので、物語を進めるためにも必要な「退場」となる可能性は高い。

むしろ、この先、カレンは情報参謀として、加速研究会の「謀略」を先読みする役割を果すのだろうな。あー、でもそうなると、ますますタクムの存在が霞んでくね。なにしろ、今回の共闘チームで二つ名がないのは彼だけだったわけだしw

この加速研究会の陰謀という点で、何気に気になるのが、さらりと再言及された能美という存在。少なくとも、彼、ハルユキたちと同じ中学にいるから、ローカルネットとか使えるんだよね。

だから、能美自身が直接関わってなくても、能美のニューロリンカーにバックチャネルを忍ばせて、加速研究会が、ハルユキらの動向を観察してる、というのもあると思うのだよね。少なくとも、首謀者と思しきホワイトコスモスはロータスのリアルが自分の妹であることはわかってるわけだから。

で、その能美経由の情報取得で、実は、ハルユキがリンを文化祭に招待していることを先に知っていたからこそ、アッシュさんにISSキットを寄生させたんじゃないかな、ってね。そうでないと、マゼンダシザーがピンポイントでアッシュさんをターゲットにしたのがやっぱりよくわからないから。

それに場合によっては能美の再登場もありえるよね。

カレンの心意ワザで明らかにされたとおり、ブレインバーストプログラムは、プレイヤーの記憶を直接操作する。となると、前に沖縄で恵が瞬間的にブレインバーストの能力を取り戻すような自体も起こり得る。ブレインバースト2039の秘密(=陰謀)を明らかにしようとしてる加速研究会からすれば、この際だから、そうしたこともしてくるのかもしれない。
もっとも能美の場合は、ブレインチップを使って加速していたので、ちょっと無理っぽい気もするのも確かなんだけどね。

いずれにしても、加速研究会は、ブレインバースト世界の秘密について一気に物語内でばらしていくようにも思える。

もちろん、その影には、黒雪姫の姉(白の王ホワイトコスモス)とレッドライダーも関わってくると思うのだけどね。

あー、でも、この加速研究会にレッドライダーとホワイトコスモスが絡んでいるのだとすれば、それに対峙する「王」として、ロータスだけでなくレインも必要になるような気がするから、そう考えると、ニコの退場はないのかもしれない。

多分、加速研究会は、実は「イイヤツ」で、ホントの敵はブレインバースト2039を作ったゲームマスターの方だ、ということになるようにも思えてくる。

まぁ、このあたりになるとSAOのアリシゼーション編のアンダーワールドのことがどうしても浮上するから、またちょっと違う話になるのだけど。

とりあえず、こんなところかな。

ちょっとグラフについても気になるところがあるのだけど、それは次の機会にでもw

しかし、AW、面白くなってきたなw

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