BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

結城友奈は勇者である 第12話 『貴方に微笑む』

2014-12-26 20:44:27 | Weblog
これはねー。。。
最終回としては、どうなんだ?という気もしなくはないけど、
一応、理屈は就く終わり方になってて。

きっと、これは、一種の「神話」として描いたんだろうね。

ご都合主義的には見えるけど。
つまり、画面上には説明されていないものは多いけど、
背後にはちゃんと理屈があるし、設定がある。
でも、その全部が見えなくても、物語は終わるし、完結する、ってことで。

要するに、勇者をきちんと終えれば、供物として捧げた身体は返上されるってことだよね。
そして、大赦は私たちを裏切った、というのも、あくまでも、勇者となった子たちの疑心暗鬼だった、ってことで。

あとは、確かに、友奈だけは、実は、本格帰還はしていないとかね。
彼女だけ、散った花びらが身体に降りかかってきていないから。
一応、あの花びらが、身体の返上の象徴なんだろうね。
そういう意味では、最後の、舞台のところで、演出として撒かれていた花びらのなかに、友奈の供物としての花びらが混じっていた、ってことなんだろうね。

で、そう描写することで、マジで根性で、友奈は先んじて帰還を果たしていた、ということなのだろうな。

それもこれも、一応、彼女の勇者適性がずば抜けていた、という、チートっぷりで説明できてしまうのだろう。

ということで、後半随分盛り上げた割には、無難にまとめたようにも思えるけど、ある意味で、まどマギのパクリといわれていたことからすれば、いい意味でパクって終わった、ってことだよね。

なにしろ、まどかが世界を救って神になった、って先行事例があればこそ、友奈は神にはならず帰還した、というところに、説得力をもたせることができたわけだから。

だって、神になって救った!じゃ、まんま、まどマギなわけでしょ。

で、そのまどマギのラストを裏切る!ということで、オリジナリティが出たわけだから。

だから、とにかくうまかったのは、というか、構成上、ズルかったのは、キューべぇみたいな、明らかな詐欺師がでてきてなかったところだよね。

あくまでも勇者、というか、子どもたちの視点からの世界の受け止め方しか、作中では語られていなかったわけだから。

とにかく、その周到さに尽きるかな。

最後は、友奈の章、として終わっていたから、もしかしたら続編というか、スピンオフ的なものが出てくるのかもしれないけれど、うーん、どうかなー、これで終わりにしておかないと、今回、触れずに終えた、神樹さまやバーテックスの謎、あるいは、ほんとに、友奈は帰還しているのか?というような、疑問に触れないわけには行かなくなるので、やめておいたほうがいいよね。

でないと、まどマギの新作映画のように、蛇足のような物語を接ぎ木しなくてはならなくなるから。

そういう意味で、タイトル通り、これは、勇者譚、英雄譚、として、神話として、あれこれ考えたり、感じたりする、余白だらけの終わり方でいいと思う。

ということで、なんとも不思議な、お話だったw

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SHIROBAKO 第12話 『えくそだす・クリスマス』

2014-12-26 20:27:19 | Weblog
いやー、これはサイコーだね!!!
素晴らしいよ、ホントに。

なんていうか、今の業界のことを描いているだけでなく、
過去の、日本のアニメ作品へのオマージュに溢れている。
いいねー、全く!

しかし、ウマの群れのカットは、多分、杉江さんに行くとは思っていたけど、
まさか、庵野もどきwの菅野さんの口から、「彼は天才!」と言わせるとはね。

いちいち、芝居がうまくて、泣けてくるね、これは。

中盤の、ムサニ総力戦のところは、BGMの感じも含めてガルパンみたいだったし。
水島努って人は、こういう「泣き」の場面が、ホント、上手いよねー。

それに、まさか、宮森の「チャッキー好き」が、こんな形で本編に絡んでくるとは思わなかった。これも上手いよね―。

チャッキーが大好きだったからこそ、宮森は、杉江さんの凄さを直感することができたわけでしょ。もっといえば、信じることができた。

しかも、作中で杉江さんの奥さんが疑問に思っていたように、普通に考えたら、宮森がチャッキーを見ているはずがない、ってくらい、昔の作品、ってことでしょ。

だから、宮森と杉江さんが、会話するところも、実は、60過ぎたおじいさんと、20ちょいの女の子が話しているわけで、これ、普通に考えたら、爺さんと孫の会話だよね。

それを対等な「仕事仲間」として描いたわけだから。
こんな素晴らしい場面はないよね。
いやー、だって、普通、日本の会社だったら、それだけ年齢が離れていて、同僚のように語ることなんてないから。そこには、形式的な年長者への敬いみたいなものも介入してくるし。

でも、宮森が杉江さんに示す敬意は、心の底から、彼の仕事を評価、というか、尊敬してのものでしょ。これ、職人でないとこうはいかないよね。

何より、杉江さん自身が、謝意を示せるところが、職人的な、自由な精神がかいま見られて素晴らしい。

。。。ということで、もう、この回、マジ、すごすぎ!
1クール目の最後に、こんな「泣き」を入れてくるなんて、まったくズルいよw

まぁ、最後は、アルピンたちの表情まで、昭和のアニメ風になっていたところも、ご愛嬌だし。

あと、宮森にしても、絵麻にしても、杉江さんという目標ができたのはいいことだよね。
ずっと、目的不在を二人とも嘆いたわけで。
そういう部分の、カタルシスもいいわー。

あー、しかし、だめだ、これ、いくらでも素晴らしい!と言えてしまうw

2クール目も楽しみだな―。
てか、これ、2クールあって、良かったよ。

今度は、第三飛行少女隊という、原作付きの作品のアニメ化で、今まで以上に、関係者が増えて、大変になる!ってことなんだろうな。

きっと、宮森が、原作者とあれこれやりとりするようにもなるんだろうなぁ。

あー、続きが楽しみだ―!

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