BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

蒼穹のファフナー EXODUS 第12話 『戦場の子供たち』

2015-03-28 15:02:00 | ファフナー
遂に、カノンと咲良が出撃か。
それで、13話が終わり、というのはキツイな―。
続きはいつやるんだろう? 夏? 秋?

ともかく、まともな中締めにはなりそうにないからな、今の感じだと。

9話が神回であり、一つのピークであった分、その後の展開がどれもこれも奈落の底ルートで厳しい(苦笑

いや、冲方らしくってとてもおもしろいのだけど。
というか、今どき、ここまでハードに物語を作ってくるものは珍しいよね。

ともあれ、今回の話でやばいのは、やっぱり、暉とジョナサンなのだろうな。
それと、人類軍がザルヴァートルモデルを拉致りたくって仕方ないところ。

暉の場合、島から出てみたら世界のどん底しか見れなかった、というのは、まさに理想のために尽くそうと軍に志願し、出兵してみたら、そこはもう地獄絵図でしかなかった、という展開の典型で。

問題は、この先、彼は成長するのか、それとも闇堕ちするのか。
中の人的には、後者のような気がするのだけど、どうなのだろう。

一方、ジョナサンについては、うーん。
単純に、フェストゥムに寄生?されて、目や耳を利用されているのか。
それとも、ミツヒロ的な仕掛けがあって、むしろ出生の段階でフェストゥム側だったのか。

ともあれ、次回、というか、今クールの最後は、どうなるのだろう?

全体的にユダヤ・キリスト教的暗喩が立ち込めているあたり、予想もできるけれど、でも、冲方だからなぁ。やっぱりそのあたりは捻ってくるんだろうなぁ。

ともあれ、同士討ちからの憎しみの連鎖、というのは、冲方のお家芸でもあるので、そこからどんな闇を描き、反転して、光を記してくるのか。
気になるなぁ。

しかし、今の感じだと、アルタイルってのは、地球に取っては超最悪の厄災になるって展開なんだろうなぁ。うーん。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冴えない彼女の育てかた 第12話 『波乱と激動の日常エンド』

2015-03-28 14:46:45 | Weblog
これは、最初はなんだこれ?ノイタミナらしくないな、と思いながら見たのだけど、結局、最後まで楽しく見れてしまったw

原作者脚本参加がうまく行った感じなのかな?
毎回、引きはうまいな、と思ったし。

あと、途中から、SHIROBAKOと対比しながら見ていたかな。

SHIROBAKOは、演出の山田さんのセリフで、小津とか出てくるように、全体として、もともと映画好き、演劇好きな人たちが、いつの間にか、アニメを作ってます、という感じだった。

要は、アニメ制作の原点に、映画や演劇があった人たちの、そういう意味ではおっさんたちの物語だったと思う。特に、大倉さんが出てきたあたりから。

それに対して、この冴えカノは、アニメの制作の出発点にある経験が、ゲームやラノベ、であったことからスタートしている。

最終三話のミチル編の、ロック?やってると思ってたら実はアニソンだった、という展開なんか、まさにそれ。もう、全エンタメが最初からゲーム、ラノベ、アニメなのよ、という感じ。

それは、シリーズ構成に現れていて、やっぱり、あの第0話は、上手いよ。

あれのおかげで、この物語は、最終12話で終わった感じが全くしない。
そこから、第0話に戻ると、そこからループに入る。

だから、当たれば、二期があるかもしれないけれど、外れたら外れたで0話で保険をかけておいた、という構成。

あとは、全編通じて、エロゲー、ラノベ、アニメ、同人、に対する、自己言及的批判が満載だし。

ある意味、ハルヒがやったことに近いよね。メタ語り満載の構成は。

そして、そのメタ語り役を、多分正ヒロインの加藤にやらせたところも。

いやー、11話の、スクリプト通じて、倫也にツッコミを入れているところなんて、とても風刺が効いてるじゃない。

あとは、幼馴染とか妹とか、という、いわゆるテンプレ属性を徹底的にネタにするところとかも。特に、英梨々を巡る「真/パチモン幼馴染」ネタのところとか、いかにキャラ属性だけを立てて物語を作ることがバカバカしいか、突っ込んでるわけだし。

なので、この作品は、とっても批評的だよね。
まぁ、だから、ハルヒ的なのだけど。
表面だけみてれば、テンプレ展開が満載だから、一般受けもしやすいところもハルヒっぽい。

そういう、いい意味で風刺的で皮肉的で批評的であり続けるならば、二期を見てみたいかな。

まぁ、詩羽先輩の、前世からの云々シナリオは、ドン引きだけどねw

そういう、ドン引きなところを笑い飛ばせるところも含めて、面白かったかな。

ていうか、作者、頭いいよね。
狙ったところに狙った球が投げられるのはやっぱり凄い。

そういう意味でも、SHIROBAKOと同時期に出てきたのは面白い。

新旧のエンタメ制作手法の違いがよくわかるから。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SHIROBAKO 第24話 『遠すぎた納品』

2015-03-28 14:25:07 | Weblog
SHIROBAKO、いい話だったねー。

まぁ、物語の山場は前回の最後のずかちゃんアフレコの場面だったので、最終話は落ち穂拾い的後日談、というか、カーテンコールだったのだけど。

最後を、宮森のスピーチで締めたのは、あざとかったけど、でも、王道w
なので、納得できる。
あと、関係者一同が全て登場する、という幕切れは、マジでカーテンコールっぽくてよかった。

基本的には、シリーズ通じてとっても満足できて楽しめた。

といった上で、あえて記すと、やっぱり、1クール目の方が面白かったかなー。

まぁ、1クール目は、新人宮森の成長物語を、基本的に宮森目線で追っていく、というものだったから、その分、物語に密度があるなーと感じたし、実際、12話は、シリーズを通じて最高の出来だったと思う。文句なく神回。

それに比べると、2クール目の展開は、デスクとしての宮森が、いろいろな関係者の生き様をスケッチしていく、という構成をとりながら、いわばアニメ制作業界の裏話的なものを描写する方向に移ってしまったので、その分、内容が散漫になってしまった。

まぁ、その散漫さを物語としてつないでいたのが、1クール目であまり描写されなかった、りーちゃん、みーちゃん、ずかちゃん、ってことで。

とりわけ、ずかちゃんは最後に報われるんだよね?という期待と不安が、最後までSHIROBAKOという物語世界に関心をもたせ続けた一番の駆動力だった。

とはいえ、それがちょっとあざとすぎたかな、というのが正直なところ。
特に、23話の、無理やりひねり出した、ルーシー爆誕!、という感じの新キャラ登場は、そのあまりのご都合主義的な展開のために、木下監督をギャグにして夜鷹書房に乗り込む、という展開になってしまって、実は、ちょっと呆れてた。

どうなのだろう、最終話の直前回で、あんなに宮森たち以外のキャラに焦点を当てる必要があったのだろうか。

もちろん、それゆえ、最後のずかちゃんのルーシー役へのアフレコ場面が、印象的なものにはなるのはわかるのだけど。

要するに、尺が、あと、1話、ないし、2話足りなかったかな、という印象が拭えない。

多分、最終話近辺で見たかったのは、宮森たち5人が、たとえ一堂に会することはなくても、もっとやりとりしているところだったように思うので。

で、そのための尺を確保すべきだったということを含めて、正直なところ、平岡の扱いは不要に長かったと思う。彼の更生も、よくわからないうちになされていたし。

ということで、どうも2クール目は、アニメの制作現場ってこんなに汚いんだぜ、でも頑張ると輝くんだぜ、みたいな、社会派のメッセージが込められているように見えたところもあった。

で、その分、宮森たちに割くべき尺が減らされた感じはする。

まぁ、じゃ、宮森たちの何を描くの?となると難しいんだけどね。
だから、2クール目がこういう展開になったのもわかるんだけどね。

そういう意味では、最終話最後の宮森のスピーチが、彼女がデスクという製作総指揮的立場からのものだから仕方ないのだけど、なんだか、視聴者がシリーズを見終わった後でゆっくり感じるべき感想を、性急に代弁してしまっているところが、やっぱり苦しかったかな。

つまり、あそこの宮森の言葉で、SHIROBAKOの感想が押し付けられてしまったようで。

あくまでも、制作のサポート、でしかない故に、厳しいというか。

一歩間違えると、平岡や茶沢のような、ダメな仲介役に陥る可能性がある、曖昧なポジションだから。

その点で、シリーズ通じての瀬川さんのブレの無さはよかったし、彼女がいないと、宮森の心理描写ももっとぶれていたのだろうな、と思う。

ということで、そのあたりの人物配置は、ドラマを作る上では上手いと思った。

あとは、チャッキーネタね。
あんなに、シリーズを通じて生きるネタとは思わなかったw

ともあれ、この作品のお陰でアニメの制作に対するリテラシーが底上げされたのは確かなのだろうな。

で、二期はあるのか?
ほんとに、ツーピース(笑、を制作するのか?

それとも、いっきに、宮森たちがアラサーになって、中堅として活躍するような展開にあなるのか。

それはそれで楽しみ。

ともあれ、いろいろ考えてしまうのは、やはり面白かったからで。

水島監督以下スタッフの皆さん、お疲れ様でした。
とてもおもしろかったです。

あー、やっぱ、続きがもっと見たいかもw

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする