Unnamed Memoryの続編?というよりはスピンオフにあたる作品。
時代的には、Unnamed Memory -after the end- の2巻の時代で、Babelの本編にも、リースヒェン(ティナーシャの転生体)とオスカーが登場する。
というか、Unnamed Memory -after the end- の2巻で扱われていた「あり得たかもしれないものまで含めて全ての歴史が記された本」としての「呪具」のことが扱われたのがBabelだった。
そりゃ、Unnamed Memory -after the end- の2巻での「本の呪具」の扱いが、ちょっと適当で、ところどころ端折った説明で終わっていたのも仕方なかったことになる。
その意味では、Unnamed Memory -after the end- の2巻とセットでないと最終的な解決のところがちょっとわかりにくくはある。
とはいえ、Babel4巻、うん、面白かった。
4冊の完成度でいえば、多分、Unnamed Memoryシリーズよりも上だと思う。
主人公の雫とエリクの、ボーイ・ミーツ・ガールの成長物語が軸に据えられて、そこに、「本の呪具」の謎を解く、というミステリー要素が加えられていて、読み始めたら、意外とサクサク読めた。
Unnamed Memoryがループもの、Unnamed Memory -after the end-が時空の旅人ものになって、どちらも結局のところ、ティナーシャとオスカーの熟年バカップルwを除けばモブ扱いされる話と違って、雫が異世界に渡ってきてからの1年間の話、ということで、物語に密度があっていい。
しかも、これはまぁ、Unnamed Memory シリーズのおかげだけど、ファルサスをはじめとする世界設定がすでに提示されているので、無駄な世界の説明を必要としないところもよかった。
その分、タイトルにある「バベル」のとおり、まさに「バベルの塔」に準じた「世界統一言語」の謎に集中できたのがよかった。
というか、世界の記述のために、世界の住人の使う言葉を「呪具」によって「外部者」が強制的に統一した、というのは、この世界が外部者の「箱庭」であるという事実をよく表していた。
あと、最後に、雫が、実はその「本の呪具」そのものだった、というのも、ちょっとジブリあたりによくありそうなオチではあったけど、納得のいくものだったでの、よしとしようw
4巻全体の構成でいくと、第3巻のオルティアのキスク編とか、これ、どこに行くのだろう???って途中まで思っていたけど、全巻を読むと、きちんとキスクに行っていたことが意味があって、納得したし、びっくりしたw
ていうか、最後のほうでは、オルティアが完全に雫ラブになっているのが笑えるところだった。
まぁ、あれだけ雫とオルティアの間の緊密な関係が描かれれば、第4巻の中でワンポイントリリーフ的にオルティアがでてきても、きっちりその役目を果たして行ってくれたしw
その意味では、ファルサスのラルスとレウティシアもそうだけどw
あとは、魔力の問題があって魔法士としてはイマイチだったエリクが、レウティシアの魔力を譲り受けることで利用できるようになって、超スゴイ魔法士になって活躍できたのもよかったw
そういうキャラの関わらせ方が、UM本編よりも全然よかったね。
なにより、全部読み通すと、タイトルが「Babel」であったことも理解できるというのがニクイw
まさにタイトル回収の妙w
ということで、Unnamed Memory よりもBabelの方をアニメ化したほうがいいんあじゃないかと思ったくらいw
まぁUMの世界観ありきだから、順番としてはUMのアニメ化が先行するのは当然なのだけどw
でも、とにかく面白かった。
やっぱり、雫を始めとして、各キャラクターが生き生きとしていたからだろうなぁ。
時代的には、Unnamed Memory -after the end- の2巻の時代で、Babelの本編にも、リースヒェン(ティナーシャの転生体)とオスカーが登場する。
というか、Unnamed Memory -after the end- の2巻で扱われていた「あり得たかもしれないものまで含めて全ての歴史が記された本」としての「呪具」のことが扱われたのがBabelだった。
そりゃ、Unnamed Memory -after the end- の2巻での「本の呪具」の扱いが、ちょっと適当で、ところどころ端折った説明で終わっていたのも仕方なかったことになる。
その意味では、Unnamed Memory -after the end- の2巻とセットでないと最終的な解決のところがちょっとわかりにくくはある。
とはいえ、Babel4巻、うん、面白かった。
4冊の完成度でいえば、多分、Unnamed Memoryシリーズよりも上だと思う。
主人公の雫とエリクの、ボーイ・ミーツ・ガールの成長物語が軸に据えられて、そこに、「本の呪具」の謎を解く、というミステリー要素が加えられていて、読み始めたら、意外とサクサク読めた。
Unnamed Memoryがループもの、Unnamed Memory -after the end-が時空の旅人ものになって、どちらも結局のところ、ティナーシャとオスカーの熟年バカップルwを除けばモブ扱いされる話と違って、雫が異世界に渡ってきてからの1年間の話、ということで、物語に密度があっていい。
しかも、これはまぁ、Unnamed Memory シリーズのおかげだけど、ファルサスをはじめとする世界設定がすでに提示されているので、無駄な世界の説明を必要としないところもよかった。
その分、タイトルにある「バベル」のとおり、まさに「バベルの塔」に準じた「世界統一言語」の謎に集中できたのがよかった。
というか、世界の記述のために、世界の住人の使う言葉を「呪具」によって「外部者」が強制的に統一した、というのは、この世界が外部者の「箱庭」であるという事実をよく表していた。
あと、最後に、雫が、実はその「本の呪具」そのものだった、というのも、ちょっとジブリあたりによくありそうなオチではあったけど、納得のいくものだったでの、よしとしようw
4巻全体の構成でいくと、第3巻のオルティアのキスク編とか、これ、どこに行くのだろう???って途中まで思っていたけど、全巻を読むと、きちんとキスクに行っていたことが意味があって、納得したし、びっくりしたw
ていうか、最後のほうでは、オルティアが完全に雫ラブになっているのが笑えるところだった。
まぁ、あれだけ雫とオルティアの間の緊密な関係が描かれれば、第4巻の中でワンポイントリリーフ的にオルティアがでてきても、きっちりその役目を果たして行ってくれたしw
その意味では、ファルサスのラルスとレウティシアもそうだけどw
あとは、魔力の問題があって魔法士としてはイマイチだったエリクが、レウティシアの魔力を譲り受けることで利用できるようになって、超スゴイ魔法士になって活躍できたのもよかったw
そういうキャラの関わらせ方が、UM本編よりも全然よかったね。
なにより、全部読み通すと、タイトルが「Babel」であったことも理解できるというのがニクイw
まさにタイトル回収の妙w
ということで、Unnamed Memory よりもBabelの方をアニメ化したほうがいいんあじゃないかと思ったくらいw
まぁUMの世界観ありきだから、順番としてはUMのアニメ化が先行するのは当然なのだけどw
でも、とにかく面白かった。
やっぱり、雫を始めとして、各キャラクターが生き生きとしていたからだろうなぁ。