昭和54年10月 ネパールよりワニ飼育の実習研修生1名を1ヶ月受け入れる。
昭和58年4月22日 ネパール政府よりインドガビアル8頭卵39個の寄贈を受け13頭孵化に成功。
昭和60年5月25日 ネパール政府よりインドガビアルの卵34個、内29頭孵化、とヌマワニの卵20個、20頭孵化が寄贈される。
昭和61年7月27日 ネパール国キング・マヘンドラ自然保護基金会長のギヤネンドラ殿下(ネパール国王の弟)夫婦一行が来園。
以上がネパールとの交流の概略です」
「熱川バナナワニ園」の木田裕巳さんから以下のようなメールと写真が送られてきました。そのまま転載します。
なお、このワニの呼び方ですが、英語名がガリアルで学名がガビアルのようです。また、このワニについての詳しい情報はこの「熱川バナナワニ園」ホームページをご覧ください。
始まりは。
「先代の園長木村亘(きむらわたる)と戦友だった日本山岳会の丹部節雄(たんべさだお)さんという方(今年1月にお亡くなりになりました)がヒマラヤ登山等の際ネパールに幾度と基地を構えている間に知り合いになったネパール政府高官を紹介して頂いた。当園の顧問の要職に就いて頂いていた。ということのようです。」
その後。
「昭和53年6月 インドガビアルの卵39個を導入し人工孵化に4頭成功。昭和54年10月 ネパールよりワニ飼育の実習研修生1名を1ヶ月受け入れる。昭和58年4月22日 ネパール政府よりインドガビアル8頭卵39個の寄贈を受け13頭孵化に成功。昭和60年5月25日 ネパール政府よりインドガビアルの卵34個、内29頭孵化、とヌマワニの卵20個、20頭孵化が寄贈される。昭和61年7月27日 ネパール国キング・マヘンドラ自然保護基金会長のギヤネンドラ殿下(ネパール国王の弟)夫婦一行が来園。以上がネパールとの交流の概略です」
木田さんありがとうございました。
ネパールのチトワン国立公園の中のガリアルというワニの保護施設で写真のような掲示板を見ました。“ATAGAWA ALLIGATOR GARDEN JAPAN “ とあります。調べてみると静岡県東伊豆町の熱川バナナワニ園でした。そこでこの園にネパールのワニの保護施設との関係について問い合わせ中です。返事をいただき次第このブログに紹介の予定です。ご期待ください。
なお、チトワン国立公園については後日紹介の予定です。
同じスワヤンブナート寺院のタルチョとマニ車です。マニ車とは、チベット仏教で用いられる宗教用具です。
ご覧のようにマニ車は円筒形で、側面にはマントラ(真言)が刻まれており、内部には経文が納められています。大きさは様々で、手に持てる大きさのものがあれば、寺院などでは数十センチ、大きいものでは数メートルにも及ぶマニ車が設置されています。マニ車を右回りに回転させると、回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるとされています。
日本にも輪蔵と名づけられた似たようなものがあり私は見たことはありませんが日光東照宮にもあるそうです。
ネパールでのタルチョをもう一箇所紹介します。首都カトマンドゥの丘にあるスワヤンブナート寺院でのタルチョです。目玉寺とも(由来は写真を拡大し目玉を凝らしてよく見れば分かります)モンキーテンプル(サルがたくさんいる)とも言われるネパール最古のお寺です。本来仏教のお寺ですがヒンドゥー教徒もおまいりする国家的なお寺になっています。
ネパールではこのように仏教とヒンドゥー教とが習合しているようなお寺が多いようで同行者の中には仏教のお寺とヒンドゥー教のお寺の区別を教えてくれとの無理な質問をしている人がいました。
プルチョウキ山へは3時間半のハイキングでした。頂上は摂氏6度でしたがタルチョのはためく下で幕の内弁当と温かい味噌汁をいただき大感激したことは6年たった今もよく覚えています。ネパールにも日本食の弁当屋さんがありました。
中国シルクロード」編の「天山越え」でタルチョを見て(12月19日参照)天山南路へ入ったところでニヤゾフ大統領の死去で急遽トルクメニスタンの特集を入れました。前回でそれを終わりにしていよいよ天山南路の続きに入る予定ですが、その前にネパールでもタルチョを見たのでそれを紹介しておきます。
写真はカトマンズ近くのヒマラヤ山脈のヴューポイント、ブルチョウキ山(標高2760メートル)の山頂です。タルチョがはためいていました。私のカメラでははっきりしませんが(腕が悪い)向こうに見えるのがヒマラヤ山脈で左手がアンナプルナです。右手を外れたところにエヴェレストがあります。
同じみやげ物店の様子です。カラフルです。これは店だけでなくネパール全体がそうであったような気がします。
インド経由でネパールに来ていたアメリカ人観光客のおばさんの言葉がなぜか印象深く記憶に残っています。 “India is poor and dirty . Nepal is poor but clean.” (インドは貧乏で汚い。ネパールは貧乏だが、清潔できれい)