伊寧(イーニン)(9月4日と9月30日の地図をご覧ください)では綿花畑を見ました。おばちゃんが1人で収穫していました。この地方の綿花は品質がよいのですべて軍用になるのだと忌々しげに話していたのは8年前の現地ガイドでした。
ウルムチからトルファンへの道でものすごい数の風力発電機を見ました。8年前にもありましたがそのときと比べて桁違いでした。まだまだ増設中だとのことでした。この地域は風の通り道で年中風が吹いています。風力発電はカナダが一番多く二番目が中国とは添乗員の中山さんの説明です。私は雨が降らないこの地方では太陽光発電のほうがよいように思えたのですが。(10月2日をご覧ください)
バインブルグ大草原で出会ったワンちゃんを紹介するのを忘れていました。国から表彰を受けたモンゴル一家(9月28日をご覧くださいください)のこのワンちゃんは一見獰猛な感じですが私たちが近寄ってもだらしなく眠っていました。恐る恐る触ってもお腹を見せて従順を表明していました。全体は黒いのですが尻尾は異様にに太くてすこし曲がっており茶色でした。夜、羊の不寝番をしているので昼はだらしなく寝ているのだろうとは同行者一同の意見でした。
セリム(サリム)湖はイーニンからウルムチ方面に130kmのところにあります。(9月4日の地図をご覧ください)標高は2073mで周囲100km、最深部85mです。面積は琵琶湖の3分の2.セリム(サリム)湖の名前はカザフ語で祝福を意味します。サイラム・ノールとも呼ばれ、これはモンゴル語で屋根の上の湖という意味です。
旅行社のパンフレットによれば淡水湖と案内されていますが、塩水湖とも書かれている本もありました。アルカリ性が強いため魚も棲まないとも書いてありました。スルーガイドの王さんの説明によれば夏の増水期には淡水で、冬の渇水期には塩水だとの説明でした。実際に舐めてみると淡水でした。どうも下部が塩水で夏には氷河からの水により上部が淡水になるのかと思いました。魚も棲んでいるようでした。
天池はウルムチから北東90km、標高1980mの淡水湖。向こうに見える雪山はボゴダ峰で標高5445mです。中国のスイスと呼ばれる景勝地です。ここに行くのは途中でレールのない電気トロッコ車に乗りかえなければなりません。環境保護か、儲けか?