パレルモからアグリジェントへ向かいました。アグリジェントの名前はラテン語のアグリゲントゥム(農民、農地)に由来しますが、紀元前6世紀の古代ギリシア人の植民都市アクラガスに始まります。現在は人口6万人程度ですが、当時は30万人と言われています。その時代の著名人としては哲学者「エペンドクレス」がいます。そのギリシア遺跡が集中しているところが「神殿の谷」と呼ばれています。「地球の歩き方」は「いったいギリシア人はどうしてこんなに神殿を造り続けただろう。そんなことを思わず呟いてしまうほど、ここはギリシア神殿が立ち並んでいる」(p262)と記しています。
その神殿群の中でも最も著名なのが「コンコルディア神殿」です。写真の左に時代を感じる樹齢1000年のオリーブの木がありました。
クワットロ・カンティの近くにあるプレトーリア広場があります。写真左に噴水があります。1573年に造られました。彫刻群も有名です。右側は市役所です。
「付録」 「想い出のつぶやき 旅のトレビア」2 without sex
私はキリスト教カトリック圏の地域では「マリヤの処女懐胎を信じますか?」という質問を現地ガイドなどによくします。最初の頃、この質問を添乗員を介してやっていました。若い女性の添乗員が「山田さん、その英語を教えるから自分で質問しなさい」ということで教えてもらった英語が“pregnant without sex” (セックスをしないで受胎)でした。なるほど、これでは彼女が嫌かるのは無理もないと、その時思いました。その後 ”the virgin birth “という言葉を知りもっぱらこの言葉で自分で質問するようになりました。また「旅のデザインルーム」の添乗員堤さんからもっとよい言葉があるよと教えてもらったのが”immaculate Conception”(無原罪懐胎)した。厳密に言うと両者は少し意味合いが違うようですが、私の意図するところは通じるのでこれをもっぱら使っています。しかし、少し難しい言葉のようなので通用しない時もあります。
クワットロ・カンティは四つ辻という意味で、パレルモで最も美しい市街地です。17世紀に造られた広場に起源し、バロック彫刻で飾られています。
ysさんいつもこのブログをお読みいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。アフリカをご一緒したのは、2007年のことでしたね。その時の様子をまだこのブログでは3分の2ぐらいしか紹介していないので心残りにはなっていますが、メモを取っていないうえに記憶もだいぶ薄れているのでどうなるか心配です。南米大陸一周クルーズ以後どちらに行かれましたか。
内部です。一時20年余にわたって修理が施され1997年に再開されました。イタリア建築史家の碩学陣内秀信氏は1999年の著書「南イタリアへ!」で「数十年もの間、修復の名のもとに閉じていたマッシモ劇場が、ようやく工事を終えて再開****次にパレルモを訪れる時には、***マッシモ劇場でオペラを見るという長年の私の夢をぜひかなえたい」(p151)とマッシモ劇場へのラブコール。
旅はタオルミーナ→チェファルニー→パレルモと続きます。(5月6日の旅程図)チェファルニーとパレルモについてはすでに紹介しましたが、パレルモについてはおもにノルマン王朝に関係するところを紹介したので、残りの観光名所をここでは取り上げます。
写真はマッシモ劇場です。イタリア統一を記念して1875年~1897年22年をかけて建設されました。客席数3200の規模です。ドンジョヴァンニの公演の看板が見えますね。夜、同行者の幾人かが観劇に行かれました。