2日目のニューヨークは終日フリータイムでした。 私は「自由の女神」と「エリスアイランド移民博物館」にはぜひ行きたいと思っていました。そこで事前に添乗員の松浦さんにその話をしたところ希望の方にはそこと、9.11事件跡を案内するということなので松浦さんに同行することにしました、
最初は2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件で世界を震撼させたワールドトレードセンターでした。ワールドトレードセンターは1966年日系アメリカ人ミノル・ヤマサキの設計で7つのビルからなる複合施設でした。それが9・11でほぼ壊滅しましたが現在この写真のように復興していました。
フェルメールだけではちょっとさびしいのでレンブラントを一枚。下品な私は”The Toilet of Bathsheba”という表題に惹かれて撮影をしましたが、”Toilet“には「化粧、身だしなみ」という意味もありましたね。
今回の同行者のなかにここのフェルメールを鑑賞するのがこの旅行の最大の目的と言われていた方がいらっしゃいました。そこで彼に敬意を表してフェルメールを2点紹介。フェルメールの作品として現存するのは30数点とされていてここには5点あります。この日展示されていたのは2点だけでした。これはおなじみですね。
アムトラックでのボストンからニューヨークへはかなり時間がかかりその日はメトロポリタン美術館だけの観光でした。
この美術館は世界三大美術館の一つでコレクションは200万点以上で常時展示されているのはその4分の1だそうです。写真は玄関。
83歳になりました。あと何年かな? それにしても俺の人生はいつも平均以下であったのに寿命だけは
(そこに突如、地獄の閻魔さんの登場)「パスポートの期限は2021年10月17日だぞ。『地獄八景亡者戯』に出てくるようなお前が地獄に来るのははなはだ迷惑千万だ。かといって、お前が極楽にいけるようなやつではないし、困ったものだ。ところでお前はどのようにして死にたいか、お前の理想的の死に方はナンじゃ。今、患っている前立腺がん?それともよく咽ているから誤嚥による肺炎か、電気代をケチってエアコンをつけないための熱中症か」
(私)「俺の死に方か?一生に一度のことだから格好良く死にたいな。外的な危機で死に直面したとき、自衛隊のヘリコプターが救助に来たとき、『憲法違反の自衛隊の救助は拒否する』と叫び『勝手にしゃあがれ』といってヘリコプターが立ち去った直後この世からおさらば。これが俺の理想形だ」
(閻魔さん)「なるほど。最近、司法試験を合格した人が嘘をついたり(失言ではないウソ)「禿げ!」といって人を侮蔑するようなことをする奴ばかりなので、法科大学に行って法の勉強をして公正な捌きをしようと思っていたが、やめた。その代わりお釈迦さん所へ留学して「慈悲」を勉強した。そこでお前の格好良い死に方に「慈悲」の心でお前が地獄に来れば即座に極楽に追放することにした」
(私)「本当ですか。嘘はつかないでしょうね。嘘をつくと舌を抜かれますよ」
(閻魔さん)「約束する。嘘はつかないよ。それは枝雀の『地獄八景亡者戯』の先代の閻魔のことでよく知っているよ。結局あれから先代の閻魔は舌を抜かれて地獄に落ちたよ。俺は先代の過ちは繰り返さないよ」
(閻魔さん退場)
翌朝ニューヨークに向けて出発です。旅行社の案内で「アムトラックでニューヨークへ」とあるので何か珍しい乗り物かと期待しましたが、このように普通の列車でした。「アム」というのは「アメリカ」を略した言葉のようです。日本で言えばJRですね。“AMTRAK“と書かれていますね。