プールがたくさんあります。そのなかにこのような5つの穴の石板があります。この穴から水が噴出し噴水になります。その水の源泉はオランダの風車のように風を動力にしてくみ上げています。このような施設が5世紀に作られたとは驚きですね。
プールがたくさんあります。そのなかにこのような5つの穴の石板があります。この穴から水が噴出し噴水になります。その水の源泉はオランダの風車のように風を動力にしてくみ上げています。このような施設が5世紀に作られたとは驚きですね。
ダンブッラ近郊のホテルからシーギリヤへ向かいましたが、ホテルに隣接して大きな湖があり、途中でもいくつかの湖を見ました。いずれも人造湖です。写真はホテルから見た人造湖です。12世紀に作られたそうです。スリランカはかなり古い時代からこのように水利工事が行われていました。
「スリランカを知るための58章」(p274~275)は以下のように叙述しています。
「スリランカ全土で**小規模貯水池だけで1万5300箇所もあるといわれている。スリランカは世界最高水準といわれるほど貯水池の密度が濃い地域なのである。**旱魃の年には王が貯水池に出向き、率先して雨乞いの儀礼を執り行った。水田耕作は王国の経済的基盤であり、貯水池灌漑システムは王国の生命線であったといえよう」
シーギリヤ・ロックはスリランカ一番の観光スポットです。写真はダンブッラ石窟寺院からの遠望です。(右)
5世紀カッサバは父ダートゥセーナ王を監禁、殺害をして王位に就きます。弟の反撃を恐れシーギリヤ・ロックに難攻不落の城塞都市を建設しここに王宮を移します。しかし王宮建設11年後にインドに亡命していた弟モッガラーナの反撃に自らの命を絶ちます。その後首都はアヌラーダプアに移されシーギリヤは忘れ去られていましたが、イギリス植民地時代の19世紀後半再発見されます。
この像を見たときは一瞬ぎっくとしました。修行中の仏陀をキングコプラが雨傘代わりになって守る姿だそうです。
ダンブッラ石窟寺院にはもっと紹介すべきものもあったようですが、体力の限界で途中リタイヤーしたので以上でこの項を終わりにします。
右の2体がヴィシュヌ神です。ヴィシュヌ神といえばヒンドゥ教の神ですね。ところがここでは仏教の神のようです。
「地球の歩き方 スリランカ」(p340)は
以下のように述べています。「シンハラ人は仏陀を歴史上の実在の人間とみなして追憶的に敬慕するのであり、現世のことには関与しないと信じているために、現世の願いはすべて神々がその聞き届けに預かる」
その神々の一人がヴィシュヌ神なのです。
仏教徒のシンハラ人とヒンドゥ教徒のタミル人の対立がスリランカの歴史のように見えますが双方の宗教は昔から融合しているのですね。
ようやく石窟寺院に到着しました。岩山の周りに廊下があってそこから5つの石窟に順番に入っていきます。靴を脱いでの拝観となります。
ダンブッラ「水が湧き出る岩」という意味で石窟の天井から水が滴るということのようですが、私たちが入ったときは水の雰囲気はありませんでした。
今回のツアーのキャッチフレイズが「世界遺産の全て」ですが、その最初がこの「ダンブッラ石窟寺」でした。BC1世紀にヴァラガム・バーフ王が建設しました。その後いく度かの修復がなされました。写真の黄金仏は入り口に当たるところで、ここで入場券を購入し、ここから20分の坂道でした。