自分用の土産ワインです。
右はリヒテンシュタイン侯(公)国で購入したワインです。写真では見難いので転記すれば”HOFKEELLEREI DES FURSTEN VON LIECHTENSTEIN SEIT 1712”と書かれています。ドイツ語(リヒテンシュタインの公用語はドイツ語)ですが、翻訳すれば「1712年創業のリヒテンシュタイン侯(公)爵の侯家醸造所」です。つまり日本的に言えばリヒテンシュタイン王家の醸造所のワインというわけです。後日紹介予定ですがリヒテンシュタインの王様(侯爵)は日本と違って多くの不動産などを所有して商業活動をしているのです。上の模様は国章です。種類はいろいろあるようで値段もピンキリですが、記憶が不鮮明ですが25ユーロ(約3000円)ぐらいだったかと思います。まだ飲んでいません。
左はサンマリノのスーパーで買ったものです。25clで0,99ユーロ(約120円)でした。帰宅して早速飲んでみましたが、さすがの私もまずいと感じました。しかし一般的に言ってリヒテンシュタインの物価は高くサンマリノは安いと感じました。
今回の旅行の夕食は全てワインでした。当然ですね。写真は最初のリヒテンシュタインでのワインです。試験管のような容器から注がれた100ccが6ユーロ(約800円)でした。私には高価すぎてこの一杯だけにしました。一般にリヒテンシュタインの物価は高いようでした。味痴の私には味の評価は不能です。
私は以前からその地のお酒を探して試してみるのが旅行の楽しみの一つでした。このブログでもカテゴリーの(酒)を検索いただければ83項の世界の酒を紹介しています。しかし最近はお腹の調子もあってあまり探す気力もなくなりました。今回は土産物屋さんでこのようなお酒を見つけて帰国後頂きました。辞書を引くとpomeloの訳がグレープフルーツとブンタンの訳がありますがこの実はどちらですかね。何はともあれ、ちょっと酸味のあるおいしいお酒でした。(陰の声―味痴のお前にうまいまずいがわかるわけはない)
現地の人たちのもうひとつの愛飲酒はラム酒だそうです。ラム酒はサトウキビから造られてカリブ海の特産かと思っていましたが、ここマダガスカルでもサトウキビの栽培が盛んでラム酒も名産の一つです。いろいろの味付けかありいろんな味が楽しめます。しかしアルコール度数は高くこれは(写真)52%です。
今回で「世界の酒」編を終わりにしますが、最後に今まで紹介したなかで一番のお勧め品(私が一番うまいと思った)を紹介して終わりにします。それは2010年5月18日に紹介したネパールのロクシーです。ただ、残念ながら商品化されていないようです。
次回(12月25日)からはすでに予告している「マダガスカル」編です。ご期待ください。
マダガスカルのワインで珍しいのは赤とロゼの中間のグレイワインです。(写真左の瓶)灰色のワインという意味ではありません。ガイドブック「地球の歩き方」では「製造工程が通常のとは異なる」と書かれていますが、具体的にはよくわかりません。確かモロッコにもあったようですが忘れました。写真のように鮮やかの色をしています。なおワインはこのマダガスカルではフランスの植民地であったこともありかなり製造されているようですが、現地の人はあまり飲まないそうです。外国からの旅行客、特にフランスからの観光客用だそうです。
現地の人たちの愛飲酒は(写真右の瓶)THREE HORSES BEER(略称THB)というビールだそうです。レストランや街角にはこのTHBの文字が氾濫していました。
スコッチと言えばスコットランドで作られるウィスキーのことだということはあまりお酒に関心のない人でもよく知っています。ドイツの「ビール純粋令」(2012年5月11日紹介) と同じくイギリスの法律でスコッチの定義が厳格に定められています。1887年創業のグレンフィデック醸造所はスコッチで世界最大のシェア―を誇っています。1997年そこを訪れました。なかなか趣のある建物でした。
この「世界の酒」編の第1回(2010年5月8日)で19世紀に「イギリスで絶対禁酒運動の福音を広めるために鉄道利用の小旅行を組織したトーマス・クックは近代ツーリズムすなわちパックツアーの創始者とされています」と書きました。18世紀~19世紀にかけてイギリス労働者階級の「飲酒癖」の害は相当ひどかったようです。当時、労働者の収入の6分の1ないし4分の1がアルコール飲料に充当されとする社会調査の結果があります。(「路地裏の大英帝国」角山栄 川北稔編p220 平凡社)そのアルコール飲料の大部分は「ジンgin」でした。ところがこのジンはイギリス原産ではなくオランダのジェネヴァに起源があります。
このジェネヴァは1660年オランダのライデン大学医学部のフランシスク・シルヴィウスが作成した解熱、利尿薬用酒でした。このジェネヴァがイギリスで改良されジンになりました。
このジンの基になったジェネヴァをオランダの酒屋で見つけました。熟成されるお酒のようで購入したのは(写真)5年ものです。確か10年、20年ものもあったようです。瓶が陶器でなかなか洒落ていて味もよく7年も前のことですが、ジンよりおいしかった記憶が残っています。値段は確か日本円で1000円程度でした。オランダはハイネッケンビールが有名で、このジェネヴァはあまり日本では知られていませんが土産物としてもお勧め品です。
「p」さんコメント有難うございました・今後ともよろしく。