Coloさん「教育熱心?」というコメントありがとうございました。そこで今回は「勉強熱心」の子供を紹介します。西域南道のヤルカンド(9月4日と9月30日の地図をご覧ください)で出会ったウイグル語を(で)勉強している少女です。鍛冶屋さんの店先です。
Coloさん、ケリアの子供についてのコメントありがとうございました。子供がいない、したがって孫もいない私にとって子供は手に入れることができなかった宝石みたいなものです。というわけで以前から断続的に「世界の子供たち」編として各地の子供たちを紹介してきましたが、今回急遽予定を変更して「中国シルクロード」子供編を数回にわたり掲載することにしました。
最初はカシュガル(注)で見かけた赤ちゃんです。間違いなくウイグル人で写真ではよく分かりませんが、青い目をしていました。カシュガルでは青い目の人はかなりいるようです。コーカソイドの度合いが高いようです。
(注) カシュガルは西域南道と西域北道(天山南路)とが西方で合流する人口35万人の中国最西端のオアシス都市です。(9月4日と9月30日の地図をご覧ください)また「カシュガルに行かずして新疆を見たというなかれ」という言葉があります。20世紀初頭のグレイトゲイムの(後日紹介の予定)の拠点ともなったところです。
前日のケリヤの女性の服装(帽子)についてのColo さんのコメントありがとうございました。何か宗教的意味があるのかというご質問でしたが、参加した旅行社に尋ねてみました。返事では宗教的意味はないそうです。元来は慶弔時の贈り物だったそうです。それが次第に日常的な服装の一部になったということです。よく注意をして見れば天井部分が青色ですが、「慶」のときは赤色で、「弔」の時は白色で、通常はこのように青色だそうです。
男性のほうは写真のように羊の毛で作った黒い帽子を夏でも被っています。通気性があり結構涼しいそうです。これも宗教的意味はないそうです。
西域南道のニヤ(民豊)と和田(ホータン)の中間にあるケリヤ(9月30日と9月4日の地図をご覧ください)の街で見かけたウイグル人女性です。この街独特の世界最小の帽子を被っています。 許可をもらっての撮影です。同行の人はこの人に断られたそうで、後でちょっぴりヤキモチを妬かれました。
訂正 10月28日の風力発電についての添乗員の中山さんの話が間違っているようです。一基の建設費は2億~3億円で現在(2005年)の発電量は1位がドイツ、2位がスペイン、日本は英国と中国に抜かれて10位だそうです。(朝日新聞11月19日日曜版)というわけでカナダが1位でもなければ中国が2位でもないようです。
写真は西域南道の「玉」で有名なホータンでの現地ガイド・ウイグル人のジュレットさんです。写真では色がすこし黒いようですが白人的な日焼けの感じでした。本業はウイグル大学の医学部の先生でお医者さんです。日本の大学(日本医科大学?私の記憶があいまい)にも1年留学をしていたこともあり、流暢な日本語でした。西洋医学、中国医学、チベット医学のいずれですか、と尋ねると、ウイグル医学でチベット医学はウイグル医学から学んだ医学です、という返事が返ってきました。ウイグル語で講義している大学はここのウイグル大学だけです、と誇らしく話してくれました。
彼は共産党員ですが、敬虔なイスラム教徒でラマダンも毎日の礼拝も欠かさないそうです。共産党とイスラム教との関係について少し話をしましたが、微妙なニュアンスを正確に伝える自信が私にはないので省略します。
一人っ子政策について少数民族は3人までということは知っていましたが、彼のような公務員の場合は2人までとは知りませんでした。彼も制限いっぱいの二人の子持ちでした。なお、以前紹介した(11月9日)満州族の場合、数が多いためか子供の数については漢民族と同じ1人だそうです。ただし1人子同士の結婚の場合2人まではよいことに最近なったそうです。
なお、漢民族と少数民族との夫婦の場合どうなるかということです。これについては8年前に旅行した時に聞いた話ですが、ある現地ガイド(男性)は相手が少数民族の人で3人までよいということで3人の子持ちでした。
ウイグル人の言語はテュルク語系のウイグル語でイスラム(スンナ派)を信仰する人たちです。人種的にはモンゴロイドとコーカソイド(白人)の混血ですが、かなり地域差があるようでウルムチあたりの人たちとカシュガルのあたりの人たちとは見た目が違っていました。
写真はカシュガルのウイグル人現地ガイドのパリダさんです。ご覧の通り色が白く顔立ちもヨーロッパ的です。カシュガルは一番西方なのでコーカソイドの血が濃いのでしょう。
彼女は独身19歳の敬虔なイスラム教徒で4回の礼拝、ラマダン、服装もこのような仕事以外はイスラム風だそうです。結婚相手にイスラム教徒以外は考えられないそうです。もしイスラム教徒以外の男性が好きになったらとしつこく尋ねてみましたが、そんなことは考えられないときっぱりとした返事でした。