この村で出会ったトラジャ人です。この人と以下のような会話をしました。私「あなたの宗教は?」。答え「クリスチャン」。私「アクロイド教では?」。答え「そうだ」。 トラジャ人「あなたの宗教はシントウですか」。私(ビックリ)「違います」
私のコメント。
1、キリスト教徒とアクロイド教の習合。
2、シントウは神道のようです。これにはビックリ。しかし、この質問は今 回だけではないくつかで国で「あなたの宗教は仏教ですか」と尋ねられ、違うと答えると「それでは神道か」と言われたことがありました。
どうも日本の「神道」は世界界的には比較的よく知られた存在のようです。
近くにこのようなお墓もありました。よく見てください、十字架がありますね。そうなんです。現在トラジャ人の多くはキリスト教徒なのです。トラジャ人固有の宗教は「アルク」と呼ばれる多神教アニミズムでした。20世紀になりキリストの教伝来と、敵対するイスラーム教徒ブギス人に対抗するためにキリスト教徒になったと考えられています。現在固有の宗教はアルクトドロ教と呼ばれ人口の6%の少数派になっています。
これはレモ村の洞窟墓です。手前の舟形は遺体を運んだ「霊柩車」で朽ち果てるまでここにおかれます。少し見にくいですが、人形が並んでいます。故人の象徴です。タウタウといいます。この奥の洞窟に遺体があります。このようにタウタウが作るのは金持ちだけだそうです。
基本的にはこのされる、水牛、豚は故人の家が出すものですが葬儀の参加者からのものもあります。ウィキペディアによればこれらは故人やその家族から借りた負債の返却のためとあります。この人たちも負債の返却ですかね。肩にかけている竹筒にはお酒が入っていました。この人が匂いを嗅がしてくれました。ウィキペディアによればされた水牛、豚の血を竹筒に入れると書かれていますが、これがそうかもしれませんね。
この村では葬式に出会いました。「死ぬために生きている」といわれるほどトラジャ人にとって葬儀は費用の点からも、最も重要な儀式です。
写真の手前を見てください。動物がされています。水牛が一番のようですがここでは豚のようですね。 いや水牛かな。