イランのノーベル平和賞受賞者シーリーン・エバーディーさんがそのメダルをイラン当局に没収されたとの報道があります。2008年5月5日にこのブログで彼女を紹介しているので興味のある方はご覧ください。左下にあるカレンダーで検索ください。写真は彼女の著書「私は逃げない」日本語版です。
ガンディーとアフリカのかかわりについては10月28日に少しふれました。ここナイルの源流近くの岸に彼に関する記念碑がありました。この写真では見にくいのと、少し気になることがあるのでその英文をそのまま写します。
MAHATMA GANDHI (2 10 1869 –30 11 19489)
Universal apostle of peace and non-violence whose ashes were immersed in the River Nile in 1948.
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Unveiled by H.E Mr . Ik Gujral the prime minister of the Republic of India on 5th October1997
Lonely planet によればガンディーはここで筏遊びをしていたと書いており、現地ガイドによればアフリカの独立を鼓舞するためにここに遺灰を流したと説明してくれました。何はともあれ、遺灰は1948年にナイルに流され1997年に当時のインド首相Gujral がこの碑の除幕式を行ったというようにこの文章は読めます 。
ところがlonely planet(p496) によれば遺灰は死後、世界各地に分骨され最後のものが1997年にこの地にもたらされたとしています。そこで、私は1948年に流されたのではなく1997に流されたと考えるのが自然のような気がしています。
なにはともあれlonely planet によればこの地はウガンダのインド人の巡礼地になりつつあるそうです。
またこの地のヒンディーのお寺にも遺灰があるとのlonely planet の文章をヨハネスブルクからウガンダへの飛行機でインド系の南アフリカ人に見せて感想を聞きましたが、”I don’t believe it “ (信じない)という返事が返ってきました。
源流付近のヴィクトリア湖の風景です、魚釣りをしているようですが、ここにはナイルパーチという2メートルを超す外来種が放流され固有種が激減しました。ウィクペディアにはそのため固有種のティラピアが絶滅したとありますが、なぜかこのティラピアが夕食に出てきました。ただし、その料理を写真撮影したはずなのですが、見当たりません。
ケニア、ウガンダ、タンザニアに囲まれたアフリカ最大で淡水湖としては世界2位の湖は普通ヴィクトリア湖と呼ばれていますが、これはイギリス人スピークの命名で、たとえばウガンダではナルバーレでした。しかし今ではヴィクトリア湖がアフリカでも一般的なようなので以下ヴィクトリア湖で。 ヴィクトリア湖はナイル川の源流としても有名でまずはそこを目指して。入場料が必要で掲示版には外国人はウガンダ人の10倍の料金と書いてあります。向こうに少し見えるのがジャカランタの花のようです。
写真はサムエルさんの奥さんと愛娘の「アイコ」ちゃんです。お分かりのように日本を第二の故郷とする彼は娘に日本の名前を付けました。奥さんとの出会いは、ウガンダの大学時代で間もなく日本に来ることになりましたが、遠距離恋愛を続けて、帰国後、牛15頭の結納金で結婚したそうです。
邦ちゃんコメント有難う。これからもしばしば覗いてくださいね。
ウガンダ、ルワンダ、ブルンジの現地ガイド、サムエルさんを紹介します。彼はウガンダ人でカンパラ大学に在学中に日本の浜松医科大学の先生に出会い来日しました。スーパーの弁当の野菜切りなどをして4年間生活し帰国して旅行社を設立しました。したがって日本語はペラペラでした。来日以前の日本のイメージはトヨタやソニーなどの工場ばかりで畑や田んぼの緑があるとは思ってもみなかったそうです。
出身民族はムギカ人で牛飼いが専業です。兄弟姉妹は28人です。お父さんの最初の奥さんが続けて女を産んだので、男がほしかったお父さんは奥さんの許可を得て第2夫人を娶りました。ところがそのあと第一夫人と第2夫人がほとんど同時に妊娠、出産してどちらも男子だったのでした。その時、第一夫人から生まれたのがサムエルさんというわけです。そこで彼の名前にはムギカ人の言語で幸運という意味のMugishaという名前もあります。
サムエルというのはお分かりと思いますが、旧約聖書のサムエル記からとったもので彼がクリスチャンであることがわかります。彼の宗派はセンブンデー・アドベンティストと言って1844にアメリカ合州国で生まれた宗派です。彼にその特徴を尋ねたところ、ユダヤ教に似ているとのことでした。私にはよくわかりませんが安息日がふつうのキリスト教と違ってユダヤ教と同じ土曜日のようです。またこの派は菜食主義のはずなので尋ねてみたところ、全く無視のようでした。
今回の旅行地での宗教は国によって濃淡は違いますが、正確な統計は別として私の大雑把な印象はイスラム教3分の1、キリスト教のカトリックが3分の1、その他のキリスト教が3分の1、残りが在来宗教のような気がしました。