アンコールでの夕食は民族舞踊の鑑賞でした。(写真上)
アンコールには世界各国からの観光客が来ていました。写真中はタイから来ていた若者たちです。東南アジアではバイクタクシーが目立ちますがここアンコールでも大活躍していました。バイクタクシーの運転手さんのたまり場です。(写真下)
アンコールワットはあまりにも有名な世界文化遺産ですが、その参道脇にあった掲示板がこの写真なのです。そうなんです、この遺跡の保存、修復に重要な役割を果たした人物が現上智大学学長石澤良昭さんです。ごく最近NHK教育テレビでポル・ポト政権以前から現在に至る44年間の石澤さんとこの遺跡の保存、修復についての番組が放映されました。(1時間30分?)その中で感動的だったのは「現地の人たちの美意識によって保存、修復」という言葉でした。
以下、「アンコールと生きる」という写真展に後援者としての石澤さんの言葉がインターネット上に公開されているのでつまみ食い的に紹介しておきます。全文は「後援者の声:石澤良昭上智大学学長」をご覧ください。
「アンコール・ワットをはじめ、これらの文化遺産はカンボジア民族の誇りと伝統の象徴である。その保存修復と維持は、そこに住む人たちの手でなされることが必要である。この民族の固有な文化遺産を世界に向かって説明できるのは、誰よりも現地に暮らすカンボジアの人々である。しかしながらカンボジアではポル・ポト政権の時代(1975-79)に遺跡の保存修復の専門家36名がほとんど不慮の死に追いやられた。 私たちがこれまでの経験から得た結論は、「カンボジア人による、カンボジア人のための、カンボジアの遺跡保存修復」が必要であるということである。」
なお、ポル・ポト時代については、2005年12月21日、23日にすこし触れているので参照ください。