竹林のオーナー制度があります。
島東部の荒廃した村有竹林約2ヘクタールを整備し、50区画に分けてオーナーを募り、2010年度は試験的に村民を対象に募集し、11年度から島外者へ拡大しました。
竹林の所有者と,利用されていない竹林を対象として,地元住民および本土都市部住民が契約を結び竹林の管理からタケノコの収穫までの一連の作業を楽しみながら行う取組みです。特に,都市部住民には,大名タケノコ収穫等を目的に,数多く来島してもらえることが期待されています。
竹島でガイドをしていただいたのは「地域おこし協力隊」の川元雄二郎さんでした。 写真に見える島は硫黄島です。
ウィキペディアによれば「地域おこし協力隊とは、人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図ることで、意欲ある都市住民のニーズに応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度である。2009年に総務省によって制度化された。2014年度には全国444の自治体で1,511人の隊員が活躍している」
任期は原則として3年でその後の現地への定着率は6割とは総務省のホウムペイジの記載です。鹿児島県では現在41名の協力隊員が活躍しています。三島村では制度発足当初から実施で現在は竹島の川元さんと黒島にもう一人いらっしゃるとのことです。川本さんは鹿児島市からの応募で1年経過しているそうですが竹島のことをよく勉強されているようでした。できれば仕事をみつけて定住したいとのことでした。現在独身ですが彼女もいるそうです。川元さんがんばって。
この焼酎の由来がビンのケイスに書かれていました。1990年発行の「三島村誌」に記載がないので村役場に問い合わせたところこの焼酎が生産されるようになったのは2004年からとのことでした。次回からは「竹島」に舞台を移します。
黒島は水の豊富なことでも知られています。しかし畜産の進展と共にきれいな湧き水も少なくなっているようです。そのきれいな水が湧き出ているところで甘いおいしい水をいただきました。細く水が流れ出ているのがわかりますよね。
平成2年発行の「三島村誌」は「三島の米つくりの歴史は古い。***水田耕作は黒島、竹島、硫黄島でも実施されていたと思われる。***大里(黒島)の米作りは現在も継続されている。**米は祭事用の餅米として蓄えられていた。***大里米は、ねばりがあり、味もよいとの評判である。大里の人々がその味を忘れ難いこともうなずける」(p564~565)と記載しています。
しかし、残念ながら今回私が訪れた時は水田跡でした。したがって現在三島村では稲作は行われていません。写真はその水田跡です。
竹の子の本場は竹島ですが、ここ黒島でもいたるところに群生していました。大名竹または琉球竹と呼ばれますが、ここ黒島の竹は竹島に比べて少し細めだそうです。ガイドの山田さんがこのように剥いたのを生で食べさせてくれました。まったく蘞味(えぐみ)もなく歯ごたえもよく美味でした。その後、私も自分で路傍の竹の子をもぎ取りかなりたくさんいただきました。ガイドの山田さんがお腹を壊すのではないかと心配してくれました。大丈夫でした。
竹の子は竹島が本場なので後日「竹島」のところでもう少し詳しく紹介の予定です。
黒島みかんの入ったケイキです。3島いずれにも売店がないので船の売店で売っていました。なかなかの美味でした。ちなみに、自動販売機は硫黄島2つ、竹島に1つ、ここ黒島は確認していませんがたぶん1つもないと思います。それゆえ、宿(民宿)は3食付です。