写真は何だと思いますか。人の髪の毛です。虐殺する前に髪を刈り取ったのです。かなり広い部屋に大量にありました。私は思わず「これ本物?」叫びました。「ここにあるものはすべて本物です」と返事が返ってきました。
敷物などに使われたそうです。
ポーランドに行くことを決めた時、ちょっと迷いました。「アウシュヴィッツには行きたくない、いや行くべきだ」と。この気持ちは私だけのものではないようで、聞くところによればアウシュヴィッツのときだけ欠席する人がたまにいるそうです。 アウシュヴィッツはドイツ語名でポーランド語ではオシフィエンチムです。またアウシュヴィッツの名前が有名ですが、すぐ隣にはここより大きいビルケナウ強制収容所があります。二つ一緒にして考えることが多いようです。
ここはあまりにも有名なので説明の用は無いと思いますが、少しだけ触れておきます。第二次世界大戦中ヒトラーナチスドイツがユダヤ人を中心として28民族(人種)の人たちを強制収用所に入れました。そのうちもっとも規模の大きいのがアウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所です。ここで殺された人は150万人といわれています。注目すべきはロマ人(ジプシー=この名前は侮蔑語であるとして世界的に現在使用されていません)がユダヤ人と同じ劣等民族として虐殺されています。
そこでヒトラーが同盟国である日本人をどう見ていたのか気にかかるところです。ヒトラーの有名な著書「わが闘争」にかなり詳しく書かれています。戦時中に翻訳された本にはそこだけは省略されていました。戦後に全文が訳されたものが出版されました。興味のある人は角川文庫「わが闘争(上)」p412以下をご覧ください。余談ごとですがヒトラーのモットーの一つに「健全な精神は健全な肉体に宿る」があります。その肉体を鍛えるスポーツとしてボクシングを推奨しています。
さて写真はアウシュヴィッツの入り口です。よく見てください。”Arbeit macht frei” (ドイツ語―働けば自由になる)とあります。残酷な皮肉ですね。私はこの言葉は中世ヨーロッパの俚諺”Die Luft der Stadt macht frei “ (ドイツ語―.都市の空気は自由にする=農奴など不自由民であっても都市に入り一年と一日たてば自由身分になれることを言ったもの)の本歌取りではないかと思っています。いずれにしても残酷としか言いようが無いですね。
ついでにも一つ余談ごと。ドイツの旅行で気が付いたことですが、かってハンザ同盟に加盟していた都市での観光は市庁舎(地下の食堂で昼食)、ギルドホールですが、そうでないところはお城というのが定番だったような気がします。
「道草」の最初にザコパネのチーズを紹介したので「道草」の最後にオランダ、アルクマークのチーズ市場を紹介します。ここは毎週金曜日に開かれている昔からの市場ですが、現在は観光化され実際的取引はあまり無いようです。
写真はウクライナ、ドナウ河畔での美女新婚さんです。私はここで大恥をかきました。事前にバスの中でドナウ河畔には新婚さんがたくさんいるとの情報が入っていました。この地方では結婚式のあとドナウ河畔で写真を撮る習慣があるそうです。そこで私は現地ガイドに「結婚おめでとう」をウクライナ語でどういうのか教えてもらいました。ところが語学音痴でなかなか覚えられません。その間同行の人は覚えてしまいました。とうとう言いだしっぺの私だけがバス下車まで覚えることができなく、皆さんに馬鹿にされました。バスから降りて同行の皆さんは覚えたての「結婚おめでとう」を乱発して引き出物?(お菓子だったかな?)をもらいました。私は皆さんに遅れなにももらえませんでした。
スラブ=美女で一番に思い出したのはモスクワ空港の売店で出会った美女でした。ところが撮影したつもりの写真が見つかりません。そこで次善の策としてロシアのヤロスラーブリという町での三人娘。早朝散歩の際スーパーみたいな所で見かけました。やに下がっているジジイは私。
写真はザコパネの昼食レストランの美女ウエイトレスです。私の独断と偏見の「学説」によればスラブ系(ロシア、ポーランド、ウクライナ、チェコ、バルト諸国など)は世界で一番美女が多い民族です。中世ヨーロッパでは奴隷交易(これが後の黒人奴隷交易につながっていきます)がかなり盛んでした。その対象はスラブ人が多かったのです。英語でスラブはSlav と綴りますが、奴隷はslave です。語源が同じです。私の「学説」によればスラブ人に美女が多かったのが奴隷化された理由?というわけです。
お墓ばかりで陰気だという意見があるのでチョット[道草]で一息入れます。次回は人類最大の悲劇ということでアウシュヴィッツの写真を探していたら、以前紹介したポーランド、ザコパネのチーズの写真が出てきました。そこで念のためと思って私の好きなガイドブックlonely planet を見てみるとそのチーズはヤギではなく羊だと分かりました。訂正します。次のように書いてありました。”Don`t miss trying the smoked sheep`s-milk cheese sold at street stand."(屋台で売っている羊のスモークチーズの試食を忘れないように)
私は私にしてはたくさん買っておまけをもらいました。日本に帰って毎日食べていたらなんだか体が羊臭くなったようでした。大変美味でした。値段も大変安かったようです。現地ガイドも買っていました。皆さん機会があればザコパネの羊チーズをおためしあれ。
巫女さんのコメントでの質問ですが、パックツアーです。ただしその前日現地ガイドが少し頼りなかったので、クレイムがついて現地大統領の英語通訳(ベナンは旧フランス植民地でフランス語圏,公用語もフランス語)兼、現地旅行社社長ハジさんのじきじきのガイドになり少し詳しい案内であったかもしれません。
なお前回述べたようにこのハジさんのことを含めて後日「アフリカ編」で少し詳しく紹介しようと思っています。写真はハジさん。海は大西洋ベナン湾。