2009年11月13日号の「週刊金曜日」に私の投書「北方領土を国連に」が掲載されました。番外編として紹介します。
本多勝一さんは本誌773号で「何度でも言う、千島全島はロシアの侵略だ」と書き領土返還をロシアに求めています。私は領土返還ではなく千島全島またはいわゆる「北方4島」を国連に寄贈してそこに国連本部を置くことを提案したいと思います。だいたい、アメリカ合州国に国連本部があること自体、世界平和のためによろしくないと思います。 本多さんは千島列島はロシアの侵略であるから日本に返還ということですが、歴史的に国土の確定なるものはだいたい戦争と侵略によるものです。近代的概念の国家なるものはほとんどがそうです。 確かに現代は戦争と侵略を認めない時代になりつつあります。しかしだからと言って、今までの国家による侵略を元に戻そうとするのは全くの空論であることは言うまでのもないことです。 領土問題で互いにその正当性を主張するのは各々に不毛なナショナリズムを激化させるだけです(私はナショナリズムが現代社会の悪の元凶と思っています)。朴裕河さんは竹島(独島)について日韓両国の共同領域を提案されていますが、「私は北方領土に国連を」です。 鳩山由紀夫さんとプーチンさんがこのことを共同提案すればたぶん本多さんも異論のない二人のノ-ベル平和賞受賞だと思うのですが。
宮殿です。3Fにお住まいです。初代国王は2009年死去、独身のため跡継ぎがなく、2010年31歳の靴下会社の跡継ぎが住民の支持を得て「元首」に選出されました。残念ながら当日「元首」は国外?出張中で拝謁はかないませんでした。
「聖ベルナルド教会」の内部です。勿論正面がマリアさんです。右側がベルナルドゥスです。前回十字軍の創設にかかわった人物と紹介しましたが、少し調べてみるとがなり重要な役割を果たしているようです。具体的なことは省略しますが、「十字軍騎士団」(橋口倫介著 )の人名索引を見ると26回も登場しています。またカトリックにとっての異端派カタリ派撲滅にも重要な働きをしています。この地セボルガにカタリ派が蔓延ったのをベルナルドゥスが撲滅したのでカトリック・シトー派の領土になったというのが私の妄想です。
最初に訪れたのが、カトリック・シトー派の指導者であり三大十字軍騎士団の一つテンプル騎士団の創設にもかかわったベルナルドゥス記念の「聖ベルナルド教会」でした。1118年にこのベルナルドゥスの活動でこの地セボルガはシトー会の領地になり以後約600年間それが続きます。
ここからが自称独立国家セボルガ公国です。この国の歴史的由来は省略しますが、現状を簡単に紹介しておきます。人口320人で1963年に独立宣言し1995年に憲法が住民投票で採択されました。しかしイタリア共和国の全ての公的サービスを受けイタリア共和国国民として政治的権利も行使しています。というわけでイタリア政府との緊張関係は全然ありません。何かよくわかりませんね。