民俗博物館を訪れました。建物は18世紀から19世紀にかけて建てられた、この地では比較的下層の農民の家です。1947年にこの家の所有者がフランスに移住し空き家になっていたのを中の家具などを含めて町が購入して博物館にしたものです。
この博物館の案内リーフレットには以下の文章がありました。
To visit this house, it`s to take a plunge into a time warp. Children will discover many new things for them ; and for the older ones , they will surely remember their childhood .
外に出てキョロキョロしていると、このようなものに出会いました。現地ガイドも添乗員からも案内がないので尋ねました。現地ガイドの返事はナチに追われてここに落ち延びてきたユダヤ人女性のお墓という説明でした。詳しく聞きたかったのですが時間がなく残念でした。帰国して何かの本でこの地に落ち延びたユダヤ人の話を読んだような気がして私の貧弱な書棚を探しても見つかりません。図書館から借りた本からかと思い幾冊かの本を再度借り出してもよくわかりませんでした。ご承知の方がいれば教えてください。「地球の歩き方」にはこの教会の紹介はありません。Lonely planet にはこの教会の紹介はあるのですが、このお墓の話はありません。ネットをいろいろ検索してもこのお墓の話はありませんでした。
今回の旅行での私にとっての忘れることのできない三大重要体験の一つです。もう一つはカタルーニャ独立問題の現地の人の考え方で、もう一つは後日紹介予定です。
アンドラでの最初の観光はこの国で一番古いプレ・ロマネスク様式のサンタ・コロマ教会でした。9世紀にはすでに存在していたとの記録があります。写真の塔は12世紀です。写真の現地ガイドのフランシスコさんはカタルーニャ居住のスペイン人でした。そこで私はカタルーニャ独立について質問をしました。答えは、「ハートでイエス、エコノミーでノー」でした。現地で独立について当該者の考えを聞くことができ感動?しました。なるほどと思いました。私にはこの考えがカタルーニャ住民の多数派のような気がしました。
この様に、周囲をピレネー山脈に取り囲まれた国です。世界で17番目に小さい国です。人口は7.9万ですが冬は冬のスポーツ客で5倍以上になるそうです。居住者の37%がアンドラ人ではなくスペイン人で、アンドラ人は35%、ポルトガル人13%、フランス人7%です。公用語はカタルーニャ語です。カタルーニャ語は隣のスペインのカタルーニャ州の第一公用語です。スペインの全国共通の言語はカスティリア語ですが、現在分離独立が問題になっているカタルーニャでは第一公用語がカタルーニャ語で、第二公用語がカスティリア語です。それについては少し2015年10月4日に触れています。
政体はちょっと変わっていて、国家元首はスペインのウイルヘル司教とフランス大統領の2頭政治です。国会がありそこから行政府の首相が選ばれます。この政体の憲法は1993年国民投票で可決され正式に国家として成立し同年国連に加盟しました。