初日のストックホルムの午後は自由時間でした。わたくしの自由時間は買い物でした。先住民サーミ人の伝統的音楽ヨイクのCDでした。方向音痴で語学音痴のため難渋を極めた買い物でした。サーミ人はノルウェー、スウェーデン、フィンランドに住む少数先住民族で本来はトナカイの遊牧民族で、現在は定住しています。その数は4万人〰10万人といわれています。なお名称は以前ラップ人と呼ばれていましたが差別語だということで現在はサーミ人と呼ばれています。日本からの添乗員がラップ人といって現地ガイドから注意を受けました。
「その彼らの伝統音楽ヨイクはヨイクの第一人者ニルス・アスラク・ヴァルケルバー(写真上の左の人物)によればただ単に伝統音楽、民族の音楽とのみ言い切れるものではない。***国家を持たない少数者として他民族の支配と略奪、抑圧を受け続けてきたサーミの人々が、****自らの文化を、そして民族全体を守り続けてくることができた大きな支え」
(「読んで旅する世界の歴史と文化 北欧」p83)
私は音痴なのでよくわかりませんが、非常に特徴のある音楽で心が休まる感じです。忙しい現代人を癒す音楽だと思います。事実ヨーロッパではガンに効く音楽と言われ病床で聞く人が多いそうです。このブログではCDをお聞かせできないのが残念です。写真上はCDに挟まれていたリーフレットです。
写真中は民族衣装を着て土産物を売っているサーミ人です。撮影はノルウェーのサルタです。
CDを求めてウロウロしていた時写真下の光景に出会いました
突如ケタタマシイ車の(タクシーが多い)クラクションとともに旗を掲げ、警察に付き添われたデモ隊らしき一団に出会いました。かなり長く行列は続きました。何事かと野次馬に聞いたところ彼らはトルコ人の一団でワールドカップで韓国に勝利し3位になったことを喜ぶ祝賀パレードだったのです。よく見れば旗はトルコ国旗でした。
ドイツにはトルコ人の出稼ぎ労働者が多くいることは知っていましたが、スウェーデンにもこんなに多くのトルコ人労働者がいたとは