カンピョネ・ディターリアの入り口(国境)です。手前がスイスで向こうがイタリア領カンピョネ・ディターリアです。旗は左から、カンピョネ・ディターリアの紋章、イタリア国旗、EUの旗です。人口は1971人(2017年)です。
リヒテンシュタインでの現地ガイドは日本人の谷川さんでした。リヒテンシュタイン人と結婚して20年の2児の母親でした。国籍は日本のままで母子の会話は日本語だそうです。子供さんは成年に達したとき日本か、リヒテンシュタインかのどちらかを選ばなければなりません。大坂なおみさんもまもなく決断しなければなりません。なお、今回旅行で現地人と結婚しているその他の現地ガイドに聞いてみると全て日本国籍のままという人たちでした。日本は2重国籍を認めていませんが、多重国籍を認めている国はかなりのようです。たとえば最近マスコミを賑やかしているカルロス・ゴーンはブラジル、レバノン、フランスの国籍を持っています。大坂なおみさんも日本、アメリカ,ハイチの国籍を持ち東京オリンピックで3国の国旗を持って行進してほしいですね。
リヒテンシュタインでの夕食は11月3日に紹介した100cc800円のワインのCESAREというレストランでした。写真はリヒテンシュタインの郷土料理「カスキノーフル」でした。アップルソースをかけます。味は?忘れました。
このスーパーで乾燥牛肉も購入しました。私は通常このような品物は購入しないのですが、以下のような訳がありました。それは植田健嗣「ミニ国家 リヒテンシュタイン侯国」の記述でした。
「***リヒテンシュタイン侯国の原動力となったのは****企業家精神にあり***その代表的人物は食肉加工会社『オスペルト』社のオーナーであるHオスペルト夫妻***小さな精肉店から始まり、従業員1000人を抱える一大企業**」(p141~142)このオスペルト社の代表的商品がこの登録商標Malbunerで知られる乾燥牛肉というわけです。
“Hauchzart”は「薄地」です。なを裏面に“Hergestelllt in Lichtenstein aus Sweizer Fleisch“と書かれているので原材料の牛肉はスイス産です。
カトリック大司教区教会です。この国の宗教はカトリックが80%、プロテスタント9%その他5%です。宗教に関しては憲法で「宗教及び信仰の自由」を認めつつ「ローマン・カトリック教会を国教会とし国の保護を享受するものとする」と規定されています。
郵便ポストです。この写真では見づらいですが、拡大してみるとFürstentum Liechtenstein und Sweiz と書かれています。郵便制度がスイスと共通です。その他スイスとの関係は密接です。通貨もスイスフランです。
国立博物館の中に切手博物館がありこれがメインのようです。私は切手の趣味がないのでよくわからないのですが「切手のリヒテンシュタイン」とか、リヒテンシュタインは「切手立国」といわれることがあります。なぜそのように言われるようになったかについては植田健嗣著「ミニ国家 リヒテンシュタイン侯国」(p157~160)に書かれています。興味のある方はご覧ください。一時は国家収入のかなりの部分を切手販売が占めていていましたが、今は10%ぐらいだそうです。というわけでこの切手博物館があるというわけです。
なお、この説明文の言語に注目してください。ドイツ語(公用語)英語、中国語ですね。残念ですが、日本語はありません。現地ガイドの日本人谷川さん(後日紹介)によれば近年中国人観光客が増えており、日本人観光客は減少しているそうです。