2010年8月8日の修正、再録、
強烈な悪臭でしかし美味で有名なドリアンには子供の時からの思い入れがありました。当時日本は太平洋戦争真っただ中で時流に乗った南方冒険物語の児童書に胸をとどろかして読んでいました。南田洋一郎という著者がいまだに記憶にあります。お話の内容を今はすっかり忘れていますが、南方にはドリアンという果物の王様があるということだけは今日至るまで覚えています。
その憧れのドリアンに出会ったのは2001年カンボジア旅行の時でした。プノンペンの市場でドリアンを見つけ買い求めていてグループから逸れ添乗員からひどく叱られました。3ドルでした。この国の物価水準からいってかなり高価だったように思います。
昼食時にみんなと一緒に食べようとしたところまたも添乗員の「なんていうことを」と、しかられました。そこでやむなく宿泊のホテルに持ち込みました(本当はこれもいけないことでした)。夕食後皆さんを誘って私の部屋に集まって食べることにしました。こちら方面にたびたび旅行された方もいらっしゃいましたが、食べるのは初めてという方もいてかなりの人が私の部屋に集まりました。美味でした。匂いは思ったよりなくて少し拍子抜けの感じでした。その後幸せの気分でベッドに入りました。ところが夜中強烈な匂いで起こされました。ドリアンの残骸が発酵して強烈な匂いを発したのでした。その後、何日かは悪臭のためこの部屋の利用ができなかったでしょう。ごめんなさい。写真(上)はこのホテルで食べたドリアンです。この周りにある果物の名前はすっかり忘れました。
その後、2014年のマレーシア旅行の時キャメロン・ハイランドの屋台マーケットでドリアンを見つけました。ぜひ食べたいと思っていると、そこでドリアンを買い食べていた現地のマレーシア人夫妻が自分たちが購入して食べていたドリアンを食べなさいと勧めてくれました。感激して遠慮なく頂きました。写真下は旦那さんの撮影拒否で奥さんだけ。なお、この時も悪臭は全然ありませんでした。
以下「インドネシアを知るための50章」(p96~96)から
「インドネシアには、ドリアンを食べるために生きているという人が少なくない」
「『ドリアンが落ちるとサロン(インドネシアの腰巻)が上がる』といわれているほど強精作用あることも周知の事実である」
この「落ちる→上がる」はその時の旅行中に確認したしましたが、誰でも知っている話のようでした。