今年4月4日はキング牧師が南部テネシー州のメンフィスで遊説中1968年4月4日暗殺されて50年になります。犯人はこの部屋(バスルーム)から向かいのモーテルのバルコニーにいたキング牧師を狙撃しました。(写真)日本の新聞でも「暗殺50年米で追悼」「キング牧師の夢 遠い夢」の見出しで「メンフィスでは全米各地から集った約1万人が”I AM A MAN”と書かれたプラカードを掲げて行進した」(朝日新聞)と報じています。
2017年9月29日にこのブログで以下のようにキング牧師の暗殺について書いているので再録します。
「アメリカ合州国」キング牧師 遺言? 女たらし? 暗殺?
「遺言?」
暗殺前日の彼の演説の一部を以下紹介します。
Well, I don’t know what will happen now. We’ve got some difficult days ahead. But it doesn’t matter with me now.
これから何が起きようとしているのか私にはわかりません。私たちの前途に困難な日々が待っています。でも、今となっては、私にはどうでもよいことなのです。
Because I’ve been to the mountaintop. And I don’t mind. Like anybody, I would like to live a long life. Longevity has its place. But I’m not concerned about that now.
なぜなら、私は山の頂上に達したからです。だから私は気にしない。皆さんと同じように、私も長生きがしたいものです。長寿とはよいことです。でも、今となれば私にはどうでもよいことなのです
I may not get there with you. But I want you to know tonight, that we, as a people, will get to the promised land.
私は皆さんと一緒にそこにたどり着けないかもしれない。しかし、今夜、皆さんにわかって欲しい。私たちは、ひとつの民として必ずや約束の地に到達するということを
読んでいただけば、お分かりのように明らかに死を予感していますね。遺言のようにも感じられます。
「女たらし(womanizer)」
今回の旅行前に少し彼について復習的勉強をしました。びっくり仰天しました。それはウィキペディア(日本語版、英語版)の記述でした。以下ウィキペディアからの抜粋。womanizerという英語を始めて知りました。
「 死後に側近などによる証言や、FBI(米国連邦捜査局)の調査による女性関係の醜聞が明らかにされている」「 FBIから執拗な脅迫を受けていたことが分かっている」
脅迫文 「汚らわしい、異常な野獣よ、よく聞け。おまえは録音されている。おまえの浮気行為、乱交ぶりは過去の過去まで録音されている。これはそのほんの見本だ」と始まり、さらに『おまえに残された道は一つだけだ。分かっているだろう』と続き、表舞台から手を引く、または自殺するよう暗に迫っている」
「暗殺?」(私の妄想)
「前日の演説」「女たらし」「FBIの自殺を迫る脅迫」から考えてみて彼の暗殺は彼が自分の名誉を守るための自作自演ではないかと妄想しました。皆さんどう思われますか。
また犯人とされた人物についても?のところがあるようです。
(後記 注)誤解があってはいけないので注を入れておきます。キング牧師を貶めるために書いたものではありません。私は今でも現代に繋がる歴史上の人物として今も彼を尊敬しています)
アメリカ最後の観光はミシシッピー川のナッチェス蒸気外輪船での観光でした。少年時代に読んだ「ハックルベリー・フィンの冒険」の舞台がミシシッピー川であったことを思い出しながらの観光でした。乗船した蒸気船ナッチェスです。外輪が見えますね。
第7代大統領アンドリュー・ジャクソンの騎馬像です。なぜここにあるのかといえば11月25日に紹介したように米英戦争時の最終局面(正確には終了後)のニューオリンズ戦での戦功が彼を英雄にし、その名声で1828年に建国時13州以外の出身者として始めての大統領になったことに由来します。しかし彼は300人の奴隷所有者で10月24日に紹介したようにネイティブ・アメリカンの迫害者でもあった事も忘れることは出来ませんね。米英戦争のときネイティブ・アメリカンがイギリス側に付いたことで彼は彼らを大量に虐殺していることも。。彼の発言の一節を紹介しておきます。
「インディアン部族がわれわれの定住地に囲まれ、我々の市民と接触し共存するなど不可能だ」