100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「忘れられない」編 トレヴィア51 アレクサンダーちゃん

2024年02月10日 07時53分40秒 | 忘れられない

 一見、トレヴィアですが意外に深い意味のあることに出会うことがあります。2010年にマケドニアを訪れた時住宅街をぶらぶらしていた時、アレクサンダー!と呼ぶ声が聞こえました。その先には女の子がいました。(写真上)どうやらこの女の子の名前がアレクサンダーのようです。びっくりしました。女の子の名前がかの歴史的なアレクサンダー大王の名前と同じだとは。
 どうやらこれには深い意味があるようです。
  マケドニアは隣国ギリシアとの間に国名をめぐってトラブルがあります。ギリシアの言い分は、「マケドニア」という国名は、かの有名なアレクサンダー大王の古代マケドニアの名称の僭称というわけです。そして自分たちギリシアがマケドニアの正当な継承者と主張しています。そこで1991年にユーゴスラビア連邦より独立した時の国連加盟時の呼称は「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」でした。
 しかし「マケドニア」は自分たちがアレクサンダー大王古代マケドニアの正当な継承者と本気で思っています。首都スコピエの中心部にあるアレクサンダー大王広場建設予定地がありました。(写真下)アレクサンダー大王像もここに作られる予定とのことです。
現地ガイド・ミランさんにあなたはアレクサンダー大王の後裔だと信じていますかと聞いてみました。もちろんとの返事でした。
ワインの名前もアレクサンダーでした。マケドニアで飲んだワインはすべてこの銘柄でした。(写真下)
 というわけで「マケドニア」と「ギリシア」とはいずれがアレクサンダー大王の正当な継承者めぐっての対立があります。
 国名に関しては2018年に両国が「北マケドニア」とすることで合意しました。


「忘れられない」編 トレヴィア50 ツアツア

2024年02月07日 07時55分00秒 | 忘れられない

 
 ブータンでは死後遺体は僧侶によって魂が抜かれ(ポアといいます。オーム真理教を思い出しますね)故人の魂は休む間もなく次の生を受けて転生します。(輪廻転生)したがって、遺体はただの物体になり火葬されます。火葬後遺灰は川に流されます。(ヒンドゥー教とここまでは同じ) ただ遺骨の一部が遺され粉々に砕かれ粘土と混ぜあわされ、それを円錐形の鋳型で固めます。数十個から百個くらい作ります。これをツァツァといいます。これを天日干しにして21日目にチョルテン。寺の屋根や壁、または道端に奉納し、その後はそのまま放擲し数年で風化しあとかたもなくなります。
 お寺に置かれたり(写真上)、なにもない道端(写真下)にもありました。
 本林靖久氏はこのことについて以下のように述べています。
 「ブータンでは遺体や遺骨に対する執着はなく、遺骨を保存し、長く供養する考えをもたないといえよう。しかしながらツァツァの儀礼が行われて以上、ブータン人も遺骨に何らかの意味を与えているようにも思われる。この点については今後の課題としたい」(「ブータンと幸福論」p145)
 ついでに余談話を2つ。
 最近フィリッピンでの遺骨収集のことが話題になったので遺骨に対する日本人の考えについての本林氏の考えをついでに紹介しておきます。
 「(日本人は)葬送儀礼においても骨に対する執着が強すぎ、死者の儀礼の行きつくところが、遺骨の処理や保存に囚われすぎではないかと思う」(同上p135)
 ついでにも一つ。
 「お墓があるのは、仏教国では日本だけである。日本人は仏教と言えば、お墓を連想するほど、仏教にとっては不可欠なもの、仏教の一部だと思い込んで、お墓のない仏教など夢想だにしない。しかし、現在仏教が信奉されているアジアの各地を訪れれば明らかのようにお墓はどこにもない」(今枝由郎著『ブータンから見た日本仏教』p115

「忘れられない」編 トレヴィア 49 イランの結婚式

2024年02月04日 07時54分31秒 | 忘れられない

イランのホテルで結婚式(披露宴?)に出会いました。写真は男性席、仕切りの向こう側は女性席というわけです。男性席の前には果物だけ、勿論アルコールはありません。お互いに談笑している風もありません。この状態は最後まで続くそうで、現地ガイドのサラビさんはこれが普通でまるで葬式のようだと話してくれました。そういえば皆さん、さえない顔をしていますね。 
 ついでにもう一つ彼らの胸元を見てください、ネクタイをしていませんね。以前ネクタイは禁止でしたが、今は自由にはなっていますがやはり、何故ですかね。日本のクールビズの元祖ですか。 
 下の写真は女性席です。勿論男の私は入れないので、同行の女性に写してもらったものです。男性側と違ってなんとなく華やいで見えます。まだ会は始まっていないのですが、宴たけなわとなるとヴェールを脱ぎドンちゃん騒ぎになるそうです。(ヴェテラン女性添乗員瀬川さんの話)そして我々他人の男性が見ることのできない「金」のネックレス、腕輪などを見せ合うのだそうです。現地ガイドのサラビさんの話では、イランの女性は大変「金」が好きで男性は結婚の時の贈り物に大変苦労するそうです。そこで?サラビさんは日本人女性と結婚したそうです。 

「忘れられない」編 トレヴィア48 エイズ

2024年02月01日 07時55分33秒 | 忘れられない

 最近では伝染病として「コロナ」の話題も少し少なくなりましたが、それ以前は「エイズ」が最大の話題でした。2011年にブータンを訪れた時、写真のような掲示板に出会いました。ブータンではエイズの患者が沢山いるとは聞いていませんが、エイズ予防の掲示板です。なかなか面白いので紹介します。インド国境に近いサムドゥプ・ジョンカン(2011年8月23日地図)で見ました。国境の町ということに何か意味があると感じました。ゾンカ語と準公用語の英語で書かれていました。私の下手な日本語訳を付けておきます。
 「私はコンドームです。あなたの友達です。決してあなたを裏切りません。あなたは私を常に信頼できます。あなたをエイズから守ります。あなたの人生に幸せをもたらすことができます。あなたに役立ちます。セックスの時に私を使用することで後悔することのないことを請け負います」

「忘れられない」編 トレヴィア47 石風呂

2024年01月29日 07時54分05秒 | 忘れられない

 ブータンのパロで民家を訪れた時、石風呂に出会いました。ちょっと分かりにくいですが、手前が熱した石でその向こうが湯船というわけです。前国王の妃ドルジェ・ワンモ・ワンチュックがその著「幸福の大国ブータン」(p172)で次のように記述しています・
 「温泉に行かれない人は、家の近くの湯治としてブータン式石風呂があります。石風呂は木桶の中に熱い石を入れて浸かるものですが、ブータン国内の至る所、鉱物質の豊かな水が湧き出るところには、何十と設けてあります。あらかじめ水を張っておいた木桶を、板で二つに仕切って、片方に熱した石を入れて、もう片方に人が浸かります。熱せられた石が、湧き出た薬効の水を温めるので、ミネラル分の癒し効果が高まります。石風呂に浸かると、即座に痛みや苦しみから解放されます

「忘れられない」編 トレヴィア46 添乗員は通訳ではない

2024年01月26日 07時52分33秒 | 忘れられない

 ドイツ旅行の時でした。どこであったかは忘れましたが、ある建物の説明を現地ガイドがして、それを我々の添乗員が日本語に訳しました。ところがその説明が建物の実際と食い違っていました。そこで同行者の一人が「それは違うのではないですか」と疑問を呈しました。その時添乗員は急に怒り出しました。「添乗員は通訳ではありません。TVなどを見れば分かると通り通訳の仕事は大変神経をすり減らす仕事です。それが証拠に彼らはたびたび仕事を交代しているでしょう。添乗員は通訳ではないので間違いはあります」一同沈黙!




「忘れられない」編 トレヴィア45 この世は誰が造ったのか

2024年01月23日 07時53分38秒 | 忘れられない

 私はラディカルな無神論者ですが、宗教(者)には強い関心があります。旅行では宗教や政治を話題にすることはタブーで特にキリスト教やイスラーム教圏では無神論であることの表明は絶対に避けるべきだと言われているようです。しかし私は自分が無神論者であるとよく言います。しかしそれで問題になったことは今までありませんでした。記憶がだいぶ薄れたのでどこの国だったかはよく覚えていませんが、キリスト教圏の国の街でぶらぶらしていた若者と出会い何かの拍子で自分は無神論者であると発言しました。その時若者は「それでは誰がこの世界を造ったのか?」と反論してきました。後から考えれば至極当然な普通の反論です。私は沈黙でした。しかし、この反論をいまだに鮮明に思い出します。それは多分日本では「誰が此の世界を造ったのか」と反論する人はあまりいないからではないかと思います。このような宗教観、世界観にはあまり日本人には縁がないように思いますが、みなさんどのように思われますか? 今では「それではその世界を造った神は誰が造ったのか」と反論する予定にしているのですが。

「忘れられない」編 トレヴィア44 ハルピンでの婚活広場

2024年01月20日 07時53分58秒 | 忘れられない

中国東北部の都市ハルピンで婚活広場に出会いました。
  この地にはロシアの影響でキリスト教会(ユダヤ教のシナゴーグを含む)が現在も残っています。(宗教活動が現在もなされているかどうかは私には不明)その一つハルビン天主教堂を訪れたときです。後方の周りの広場がかなり賑わっているので、屋台でも出ているのかなと思って近づいてみるとこの写真です。どうやら婚活ビラのようです。
 近づいてみるとはっきりしますね。真ん中のビラは男性からのものでわかりそうなところだけ拾い上げれば見れば「男性 当方 身長178センチ 体重67kg 仕事万能工(?)独立住居在り 父母健在  求む女性は ハルビン居住 父母健在 性格良 連絡先電話」ということのようです。右隣は女性から男性へ、のようですね。どちらも父母健在と明記されているところが面白いですね。
このビラ張りは公的のもので費用は無料だと書いているようですね。

「忘れられない」編 トレヴィア43 歓喜仏

2024年01月17日 07時54分42秒 | 忘れられない

 ブータンでは原則としてお寺の内部は撮影禁止ですが、ここタシガンのクンザンヤブイム尼僧院では許されました。男女2体が合体した歓喜仏(ヤブユム)があるとは聞いていましたが、ここで初めて見ることができました。記憶が確かではありませんが多分ここだけで見たような気がします。
 「地球の歩き方」は「密教には性的エクスタシーを悟りの境地を高めるという思想があり、歓喜仏はそれを具体化したものである」(65~66)と説明しています。
 日本にもこの考えは伝わり真言宗立川流(現在は消滅したと考えられています)にそれを見ることができます。代表的な人物としては太平記にも登場する鎌倉幕府転覆を祈る「文観」がそうです。「関東調伏ノ為ニ、***加様ニ秘法ヲ修セラレルト也」(太平記巻一)
 立川流の教義は、陰陽の二道により真言密教の教理を発展させたもので、男女交合の境地を即身成仏の境地と見なします。

「忘れられない」編 トレヴィア42 ブータンでポー(男根)

2024年01月14日 07時53分55秒 | 忘れられない

 写真はブータンのバロで見かけたものです。落書きではないようです。男根はブータンでは「ポー」と言います。「ポー」の絵以外につてはみなさんの妄想に任します。
 ナショナルジオグラフィック日本語版2008年3月号『岐路に立つブータン』p124にこの件に関連した記事が記載されていたので以下のように紹介します。
 「ブータンで信仰されているチベット仏教は密教で、俗っぽく、ユーモアや茶目っ気にあふれている。性的な表現が豊富なのは、性交渉もまた悟りにつながるという、密教の教えを反映しているのだろう。その思想を最も大胆に体現しているのが、『風狂の聖』として今もブータンで愛されている16世紀の高僧ドゥクパ・クンレだ。彼は田舎でどんちゃん騒ぎをし、悪魔を退治して自らの“燃えさかる稲妻”つまり男根で、娘たちを悟りに導いたという。今もブータンの家々には、クレンにちなんだ魔よけとして、巨大な男根像がきれいに彩色されてぶら下げられたり、壁に描かれたりする」


「忘れられない」編 トレヴィア40 アメリカ合州国当初の国旗

2024年01月08日 07時55分33秒 | 忘れられない

 26回という世界でもっとも変更回数の多いアメリカ国旗の初代にコロニアル・ウィリアムズバーグで出会いました。私にはちょっとした感激でこのように老醜をさらしての写真となりました。1775年12月3日(独立戦争開始4月19日)~1777年6月14日までの国旗です。イギリス国旗に似ていますね。その後そこに州の数の星が描かれるようになります


「忘れられない」編 トレヴィア39  HALAL FOODと星条旗

2024年01月05日 07時54分32秒 | 忘れられない

 HALAL FOOD を提供する屋台ですね。ニューヨーク・マンハッタンで出会いました。HALAL FOOD とはイスラーム法上食べても良い食材、料理を言います。星条旗、アメリカ国旗がはためいているのが面白いですね。イスラーム教徒ですがアメリカ合州国に忠誠を誓っているということですかね。

「忘れられない」編 トレヴィア37 モンテネグロの十戒

2023年12月30日 07時54分53秒 | 忘れられない

 2003年にスロヴェニア、クロアチアを旅行した時、ドブロヴニクから日帰りのオプションでモンテネグロを訪問しました。土産屋で絵ハガキを見つけました。写真がそれです。これは日本語ですが、英語、ドイツ語などもありました。何故このような自国民を揶揄するような絵ハガキが土産物として売られていのか、モンテネグロ人は自虐的なのか、はたまた超ユーモアの持ち主なのか。
 なおこの日本語は少し(かなり)不自然ですが熟読玩見してください。