採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

台湾の桑品種「水林黑鑽石」

2018-05-31 | +フルーツ

絶賛桑祭り中。
ダンナサマが今週ずっといないのをいいことに、使える時間のほぼ全てを桑につぎ込んでます。
誰か私を止めて。
じゃなかったら、ジャムをもらって。

桑といえば、思い出しました。
台南のファーマーズマーケット(台南市農會假日農市)で桑の新品種を見かけたのでご紹介します。
その名も「水林黑鑽石」。
黑鑽石は、ブラックダイヤモンドという意味です。 
台湾では、蓮霧の品種が「黒珍珠」(ブラックパール)と名付けられたりして、フルーツは宝石扱い(?)みたいです。
(果物への愛が感じられますよね)

水林黑鑽石

苗木、および桑製品(ジュースなど)を販売しているお店でした。
(桑の実のことは、桑実とか桑子では絶対なく、「桑椹」といいます。
椹って普通使わない漢字・・・。漢和辞典を見てみると、なんと二番目に「くわのみ」という意味が!)

この品種の特徴は、とにかく大粒なこと。
 

水林黑鑽石

従来品種に比べると、大きさは2~3倍もあるのですって!

 


日本では桑の実が売られていることってまずないですよね。
台湾では、(勿論摘む人もいるでしょうが)お店にも売られているものです。
以前一度買って、お友達の家でジャムを作らせてもらいましたが、従来品種でも、うらやましくなるくらいの大粒。
そして、日本の桑の実はあまり酸味がないのですが、あちらのものは、酸味もちゃんとあって、甘酸っぱくて完成された味。
ものすごく美味しいのです。

美味しくて愛されているベリーなので、より大粒な品種が開発されたのでしょうね。

大きさ2、3倍か~。
すごいよなあ。想像がつくような、つかないような。
「桑椹 黑鑽石」で画像検索してみると、インパクトのある写真が沢山出てきます(たとえばこちらとかこちら)。
私の掌の上だとどんな感じか、画像加工してみました。

水林黑鑽石

上が、実際に摘んできた実(My桑にしてはかなりの大粒)。
これを長さ1.4倍にしたものを貼りつけてみました(体積で2.7倍)。
ブラックベリーくらいぷっくり太くて、更にそれを長くしたような大きさかなあ。
ホントにこんなに大きいのかなあ。
信じがたいです。

これでジャムを作ったら、ゴロゴロ大きすぎてむしろ食べにくいくらいかも?
(煮ると結構小さくなるのでそんなことはないかな。)

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グルミチャマ

2018-05-16 | +フルーツ

 

グルミチャマ

「こんな実が木になっててね、食べると甘酸っぱくて美味しいの。」
と聞いたら、子供のお絵かき、もしくはファンタジーの世界のことだと思いますよね。
ところが本当に実在するのです。
その名も「グルミチャマ」。
 

グルミチャマ

グルミチャマって、何語?
(パントマイム芸人の「が~まるちょば」が頭に浮かびました)
お友達の楽子さんからの、沖縄みやげで頂きました。
(楽子さん、素敵なものをどっさり、ありがとうございました!)
 

グルミチャマ

ほら、絵の通りの、シュールな外見でしょう?

 

グルミチャマ

とってつけたようなヘタ。
このヘタはとてもとれやすく、触っただけで簡単にぽろりと外れてしまいます。
この特徴的な見た目を生かすためヘタをつけて出荷するには、おそらくハサミで軸を切って収穫しないといけないはずです。

グルミチャマ

花落ち側。
ぴらぴらした細長いものが4枚ついています。
このぴらぴらも、指でひっぱると簡単にとれます。

グルミチャマ

ぴらぴらをとったところ。
りんごや枇杷のように、花落ちの痕跡がくぼんでいます。

グルミチャマ

切ってみました。
表面は濃い紫色で、とても柔らかい皮。
内側は枇杷のようなプラムのような薄いオレンジ色。
中には空洞があって、白いタネが1個~2個入っています。種の表面はちょっとぬるっとしています。
空洞の壁面は柔らかい組織です(枇杷の空洞壁面より全然気にならない)

これは果物だそうで、甘酸っぱい味です。
しいて言えばさくらんぼに似ています。
表皮はさくらんぼよりずっと柔らかく、傷みやすそうな印象です。
食感は、さくらんぼってぴっちり張りつめたような固さ(果汁はじけ感)がありますが、こちらはちょっと違います。
噛んでみると、「ふに」とスポンジのようなふんわり感がどことなく。
食べてみるとジューシーではあるのですが、すぐには果汁が滴ってこないような印象です。

味は甘酸っぱくて、とても美味。
どことなくマンゴスチンに通じるような香りがあります。


調べてみると、これはブラジルから沖縄に持ち込まれた果樹のようです。
グルミチャマと呼ばれていますが、ブラジルでgrumichama(グルミチャマ、グルミシャーマ)と呼ばれているものではなく、cherry of the rio grande(チェリー・オブ・ザ・リオグランデ)の方に近いようです(こちらの情報より)。

画像検索してみると、grumichama は今回のものと違って扁平な形状で、可愛いヘタもなし(ブルーベリーっぽいかたち)。
cherry of the rio grande は、今回のもの同様、やや縦長で、ヘタがついています。こちらと同じっぽい感じ。


(検索していたら目についたのですが、これらの近縁で、スリナムチェリー/ピタンガと呼ばれる果物もあって、カボチャみたいな不思議な形!)

先日食べたジャボチカバよりさらに果皮が薄く傷みやすそうなので、なかなか遠くから輸送されて出回ることはなさそうな果物です。とっても珍しく、美味しいフルーツで、大興奮でした。
楽子さん、ありがとうございました!

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パス・クラサン(洋梨)

2018-01-23 | +フルーツ

先日鳥取に行った際、街中の農産物直売所にて、珍しい梨をみかけたので買ってみました。

パス・クラサン

パス・クラサンPasse-Crassaneという名前。
丸くて薄茶色で、最初は和梨(赤梨)の一種かと思いましたが、洋梨のようなのです。
ごつごつといびつで、色もまだらに茶色がかっていて、見た目はお世辞にも綺麗とはいえない梨です。
なんてブスな梨なんだろう、とスルーしかけましたが、こんなに見た目が悪くて売られているということは、味はきっといいに違いない、と思いなおしました。

サイズが大きくなる品種のようで、グレープフルーツ大のものもありましたが、追熟の見極めに失敗したときのため、小さめが2個セットになっているものを買ってみました。

パス・クラサン

Wikipediaによるとフランスのルーアンで19世紀半ばに開発された品種です。ただ病気に弱いため、1994年以降は新規に植樹することは禁止されているとか(既に植えてある果樹園からの収穫・販売は可)。
日本で産地になっているのは、いまのところ岡山県赤坂地区だけのようです。(病気の問題は解決したのかしら・・)
鳥取では、梨農家さんが個人的に苗木を入手してチャレンジして育てているのかな?

未熟な状態では緑色がかっていて、食べごろになるとこんな感じの黄色になるようです。緑だと、まるい形状もあって、二十世紀梨っぽくみえるかも。

パス・クラサン

白くてなめらかな果肉です。
つやつや光っていることからも分かるように、とてもスムースでジューシーで、とろけるような食感☆
片方は、洋梨には珍しい程の酸味を感じましたが、もう1個はそれほどでもありませんでした。(芯のところがすっぱいわけではない)
いい香りがしてクリーミーで・・・そう、釈迦頭やチェリモヤを思い起こさせる味です(すっぱい方は特にそう感じた)。
とても美味しい梨でした。


洋梨の中では一番遅くに出回る品種のようです。
フランスでは「冬の梨」と呼ばれており、追熟中の乾燥しすぎを防ぐため、軸のところを赤い蝋でコーティングして売られているとか。

暖房の効いたなかで、クリーミーな洋ナシを頂くと、まるでアイスクリームみたい。
見た目に惑わされずに買ってみてよかったです。
また買いたいな。

===

鳥取ですが、しばらく行く機会がなくなりそう。
というのも、借りる人がみつかったのです。
本当は年明けから洗面所改修をする予定だったのですが、12月末に不動産屋から連絡があって、現状のまま借りたいということで、解体等のスケジュールも決まっていた工事ではありましたが、中止に。
せっかく依頼することになっていたのに、完全にキャンセルでは申し訳ないので、余っているペンキでトイレの塗装をお願いし、あと残材も送ってもらうことにしました。(トイレの塗装は、やろうと思えば自分でもできる作業だけれど・・・)

借りてくれる方は、60代の共働きのご夫妻だそう。
どんな風に住むのかなあ。
ブログをやってたりして、部屋の写真をアップしたりしないかなあ。




コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クイーンニーナ(ぶどう)

2017-10-24 | +フルーツ

冷蔵庫の野菜・果物がほぼ空っぽになったので、勇んで産直に行ってみました。
JA系の大きな産直は、果物がとても豊富。
ダンナサマはぶどうが好きなので、何か買ってみようかな。

クイーンニーナ

おすすめ新品種「クイーンニーナ」というものがありました。(2009年にプレス発表された新品種です)
説明によると
「一粒でどこまでも続く甘く香水のような香り。初めて食べたときに受けた感動。今までのぶどうにない感覚です。苺のキャンディのような味と甘み」
とのこと。

香水のような香り、ですって!

クイーンニーナ

一房980円。
それほど高くないです。

甘さはさほど追及しないけれど(むしろ酸味強めのものが好き)、香りが特徴的なものには興味があります。
話のネタに一度買ってみましょう。
(保険としてピオーネも買いました)

クイーンニーナ

今回は、赤いぶどうの代表「甲斐路」よりもやや薄い色で緑色がかっていますが、もっと赤くなる場合もあるようです。甲斐路と違ってポツンと黒い点があります。
皮は固いそうなので剥いて食べます。

クイーンニーナ

皮は比較的果肉と離れ易いです。
最初に数回剥いて、ここにかぶりつきます。

クイーンニーナ

果肉はサックリとして噛み切り易いタイプですが、甲斐路よりはジューシーです。

クイーンニーナ

皮は比較的果肉と離れ易く、残りの半分は果肉だけ口の中に押し出すことができます。

味の印象派、甲斐路とはぜんぜん違います。
一口食べると、「お、お菓子みたいかも・・」。
とても甘くて濃厚な複雑な香りがして、総合すると、「人工的なミックスフルーツ味」という印象になるのです。解説に「イチゴキャンディのような」とたとえがあった訳が分かりました。

本物のぶどうだけど、ぶどうから遠ざかっているような・・・。
奇妙な体験ができました。(あ、すごく美味しいのですよ)

ぶどうグミ「コロロ」

ぶどう味のお菓子の方は、本物のぶどうに肉薄しているらしいです。
たとえばこのグミ「コロロ」は、「皮」までついて、中はジューシーで、ほんとにぶどうっぽいそうです。(こちらのサイトで読んで気になっているのですが、まだ買ったことはないです)


ぶどうグミがぶどうに近づいていて、本物のぶどうは(最近あまり流行らない)「ミックスフルーツ味」の境地に到達しているなんて、なんだか面白いです。(ちなみに、一番最近食べた「ミックスフルーツ味」のものはブータンのミックスフルーツジャム

来年も買ってみたい、おいしいぶどうでした。
(黒いぶどうでは、「ブラックビート」が好きでまた買いたいと思っているのですが、比較的早生なので買いそびれがちです・・)




おまけ。

桃CX

この時期、桃がまだ売っていました!
CXという品種だそうです。
「なし、りんごににたシャリシャリパリパリの食感。酸味はなく強い甘みがある。冷蔵庫で上手に保管するとクリスマスごろまで保存可!?」
だそうです。

桃CX

虎斑のような模様が特徴。

モモは大好きだけど、パリパリな食感だったら(今なら)りんごがあるしなあ・・・と考えながら見つめていたら、女性が1パックかごに入れていました。
どんな味だったかな・・・。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカ産キウイフルーツ

2016-12-08 | +フルーツ

 

アメリカ産キウイフルーツ

近所のスーパーに、見慣れないキウイフルーツが売っていました。
通常はニュージーランド産ですが、こちらはアメリカ産。お値段もちょっと高めです。
迷いましたが、買ってみることにしました。 

アメリカ産キウイフルーツ

比較のためにニュージーランド産も買わなきゃ。
上がニュージーランド産(おそらく品種はヘイワード)、下がアメリカ産。
アメリカ産は、小さくて色が濃いです。
(写真が暗くてごめんなさい) 

アメリカ産キウイフルーツ

断面形状は、ニュージーランド産が扁平なのに比べ、アメリカ産は丸。
枝との接続部分も、ちょっと違います。ヘイワードの方が固い芯がある感じです。

アメリカ産キウイフルーツ

アメリカ産をカットしてみました。
(NZ産を並べて撮るのを忘れました。今度写真追加します) 
皮の色が黒っぽかったので、中はどんなかしら?(赤いやつかしら?)と思っていましたが、通常のキウイに似た、綺麗なグリーン色です。

普通のと比べてみないと分かりませんが、中心の白い部分がちょっと小さめ・・? 

味は、スイートキウイフルーツというだけあって、とっても甘いです。
酸味もちゃんとあり、ピリピリくるような刺激はほとんどなし。
濃厚なキウイ味、という感じです。

ゴールドキウイは酸味が控えめですよね。
あれはちょっと物足りないけど、もっと甘いキウイが食べたい、という場合にはこれがいいかも。



キウイフルーツを初めてみたのは、小学校6年生頃だったかな。
ニュージーランド産キウイフルーツが大々的にアピールされ始めた頃ではないかと思います。
新聞広告で見て、他の果物にはない、鮮やかな緑色に驚き、「どんな味だろう?」と家族で話題にしていました。
その後、たまたまスーパーの買い物について行ったら、噂のキウイフルーツが。
1個298円だった覚えがあります。

小さい果物がたった1個で298円!
子供には(今の私にとっても)大変な高級品。

「食べてみたい!」と私から強くおねだりした記憶はあまりありませんが、きっと欲しそうにしていたんでしょうね。
父が1個買ってくれました。(主婦とちがって父親は割とお金に鷹揚なので買ってもらえた、と思うのだけど、もしかして母かな?このあたり、記憶が曖昧です)

4人家族で貴重な1個のキウイフルーツを分け合って、大事に頂きました。
綺麗なグリーンに、切るときは盛り上がりましたが、食べてみての家族の反応は・・・・・・今でいうところの「ビミョー」ってやつでしょうか。
高級フルーツだから簡単に否定はできないけど、普通の果物より随分酸っぱいのね・・・という感じ。
私は私で、手放しに美味しいとはいえないものを買わせてしまって申し訳ない、と思ったような記憶がうっすら。
(今思うと、あと数日でも追熟させておくとよかったのかも。)

その後どんどん値段は下がって、1,2年後には1個100円台で買えるようになりました。
もう少し待てば・・・・?

でも、すごく高価だったそのせいで、三十数年後も、(キウイフルーツを見るたびに)思い出して楽しめるので、やっぱり買ってもらってよかったかもしれません。 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016.8台湾:台湾のマンゴー3種

2016-09-05 | +フルーツ

台湾にて、マンゴーを3種類買って帰って、ホテルで食べ比べてみました。
結論からいうと、品種による味の違いを説明するのは難しいです。
特に天候不良の年は、その1個が、品種の味を発揮できているかどうかも問題です。
(例年より味が薄かったり、甘さが足りなかったりしがち)

マンゴーの品種改良も、基本的に(「個性的」というよりは)「美味しい」(そして育て易い)ものをめざしているはずです。美味しいマンゴーの条件というのは一定の範囲におさまるはず。
(甘く、酸味はほどほど、滑らか、すじっぽくない、など)
通常は年に1回もマンゴーを食べない日本人の私には、細かい違いはなかなか・・・。

(しかも、一旦口に入れると、「わーい、マンゴーだ☆」と脳がハイになってしまうため、違いを吟味するどころではありません・・)

一番違うのは、形かな。 

台湾のマンゴー3種

食べ比べた3種は、
・西施芒果
・水蜜桃芒果
・金皇芒果

台湾のマンゴー3種

せっかくですからもう一枚。
西施は熟すと赤~黄色で照りがある感じ。 
水蜜桃芒果は、桃のようにピンク~赤~黄色がほのかに入り交じる色合い。未熟なときは粉っぽい表面ですが、熟すとつや感が出てきます。
金皇は黄色に熟し、照りはあまりなく、マットな質感。今回は薄緑ですが、触ってみたら柔らかかったので食べ頃と判断しました。

台湾のマンゴー3種

皮むき後。
ホテルの暗い照明で、どれも同じ色に写ってますね・・・。
金皇がやや明るい黄色でした。金皇は甘すぎる、という意見もありましたが、今回は(緑色で剥いたせいか)ある程度の酸味がありました。愛文のようなヤニっぽい力強い感じはないようでした。
西施は、金皇よりは色・甘みともに濃い目だったかな。

台湾のマンゴー3種

こちらは水蜜桃芒果。
これに関しては、ダンナサマがあずき(ぜんざい)っぽい香り(味)がある気がする、と言っていました。
私が感じたのはうっすらとした粉っぽさ。だけどこれは微妙に未熟だったせいかも? 

台湾のマンゴー3種

(かじった写真でごめんなさい)
種の形状は全然違います。金皇は甲イカの甲羅みたいな平たい形状。
西施は外見もそうですが、カーブがしっかりわかる、S字型。
水蜜桃芒果は、一番まるっこいマンゴーでしたが、種もまるっこく、厚みもあるかたちでした。


ブラインドで品種をあてるのはむずかしそうだけれど、種の形でなら分かるかも。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾マンゴー

2016-07-19 | +フルーツ

台湾からマンゴーが届きました!
(Thank you, Ruby!)
 

台湾マンゴー



航空便で台湾から直送!
空輸の際もおそらく冷蔵、そしてヤマトも冷蔵して持って来てくれました。

昔、王様が夏に山から氷を運ばせてアイスクリームを作った、 というお話がありましたが、今では一市民が同じようなことが出来るという訳です。すごいなあ・・。

台湾マンゴー



中にはマンゴーがぎっしり!
10個も入っています。 

台湾マンゴー

どれもこれも、真っ赤でつやつや。
台湾の街角にあるのは、粉を吹いたようなものが多いです。(天然のワックス成分だと思う)
これは、粉はなくてつやつや。
袋掛けをして育てると、こうなるのかな。

この赤い色は、アップルマンゴーとも呼ばれるアーウィン(愛文)ではないかと思うけど、形がちょっとちがうかも?アーウィンはもっと楕円形ぽかった気がします。こちらは勾玉状というか、トンガリが目立つ気がします。
過去記事で台湾のマンゴー品種を調べましたが、これとピッタリ一致する形のものはなし。 行政院農業委員会の品種紹介ページを見ると、玉文六号に近いかも?
(育て方にもよる?)

台湾マンゴー

それぞれにマンゴーに追跡番号のシールがあってアクセスしてみると、こちらのページが表示されました。
このページには収穫日(5/29)や品種(愛文)がありますが、このシールはおそらく1生産者さんが1シーズンに1種類同じものを使うのではないかなあ。沢山の品種を次々に収穫していく場合は、ちゃんと別のシールになっているのだろうか。
(うちに届いたのが5/29収穫とは思えないです) 

台湾マンゴー

箱には蒸れないように金網を張った穴が数カ所。箱にもお金がかかっています・・・。
そして検疫済みのシールが貼られています。

台湾マンゴー

完熟状態で発送されているようで、届いた瞬間からもう食べ頃。
(10個全部食べ頃なので、結構アセってます)

スジっぽさはなく、とろけるような食感です。
天国の味・・・。
言葉にならないです。



丁度実家に行く機会があったので、3個持って行きました。


■参考情報
玉文6号
台南県玉井郷の果樹農家、郭文忠さんが、金煌を種子親に、愛文を花粉親に交配して育成した玉文1~19号のうちのひとつ。
地名から「玉」を、自分の名前から「文」をとって、玉文とした。
赤い皮、鮮やかな色、糖度は高く、果肉はきめ細かくて遷移はほとんどない。
風味、香りはよく、愛文より病気に強い。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あんず ニコニコット

2016-07-04 | +フルーツ

 

あんずニコニコット



JA系の大きな産直で、あんずを見かけました。
新品種のニコニコットというもの。
以前あんずについて調べたときに名前を知って、食べてみたいなあ、と思っていたものでした。

あんずニコニコット



右側は信州大実。
それに比べると小さめですが、やや濃い色です。


あんずって、生で食べるとあんまり味がしないなあ、というのが私の印象。
煮ると途端に酸っぱくなって煮崩れ易いのに、生のときはもふもふした食感で、うっすら甘いだけで酸味はあまりなくて「もどかしい味」。
(種からぱかっと外れるし、ジューシーすぎなくて口の周りが汚れないのは便利)
で、お腹に入ると、胃の中でしんしんと酸っぱくなってきます。
生でも好きですが、加工した方が断然パンチが効いてきます。

このニコニコットはどうでしょう?
 (従来品種)平和:酸味多い
 (新品種)ニコニコット:酸味少なく甘み多い
 (新品種)サニーコット:甘み多く、酸味もあり爽やか。サイズ大きめ。
という特徴だそう。
売り場にも「酸味少ない」とありました。

私としては、酸っぱいのは好きなので、単に甘いだけだったら残念だけど、でもせっかくの新品種だし、と買ってみました。

あんずニコニコット

切ってみると、心なしか瑞々しいような?


かじってみると、おお!味がする! 

酸味は、ちゃんとあります。
甘さも酸味もちゃんとあって、ジューシー感もあります。
これは・・・、ネクタリンに似てるかも。
かなり美味しいと思いました。
胃に入ってからのしんしんとした酸っぱさはあまりなく、口の中で美味しい酸味があります。

「あんずはあんまり・・・」というダンナサマも、「これは比較的美味しいね」と言っていました。
(でも、皮は酸っぱいから剥いて、という希望のよう。あんずは皮が美味しいんじゃんよぅ)

ナイフがいらなくて片手でかじれるのもとても便利。
また買いたいです。


次は、サニーコットを食べてみたいなあ。
ニコニコットより酸味があるということは・・・?結構酸っぱいのかな?


■参考情報
農研機構フルーツセミナー資料 あんず新品種ニコニコット、サニーコットについて (PDF)

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016台湾:黄金果

2016-04-25 | +フルーツ

台湾で、初めてのフルーツに出逢いました。
 

黄金果/アビウ



「黄金果」というもの。
黄色くて、オレンジくらいの大きさ。

まだ台湾でも珍しいもののようで、一緒にいた3人の台湾のお友達も初見とのことでした。
一切れ味見させてもらったのですが、果肉は特段の組織はなくて、洋梨を完熟にして、もっととろっとさせたような・・・というか、そうだ、熟柿みたい!
あまり酸味はなく、トロピカルな香りもさほどないところも、とても熟柿っぽいです。
甘くてとろりとして、美味しいことは美味しいフルーツでした。 

帰ってから調べてみると、南米(アマゾン)原産の、アビウAbiuと呼ばれるフルーツなのだそうです。

ツツジ目アカテツ科Sapotaceae
同じアカテツ科には、サポジラ(樹液はチューインガムになり、果実は黒糖干し柿味)、スターアップル(スイショウガキ、カイミット)、シアの木(種子からシアバターをとる)、ミラクルフルーツ(酸っぱいものを甘い味に変えるというもの)、アルガンツリー(種子からアルガンオイルをとる)、カニステル(エッグフルーツ、台湾だと仙桃)などがあります。 
日本ではアカテツ科の植物は、南西諸島や小笠原諸島にしかみられないようです。 

このなかまは、木材中に、主に二酸化ケイ素によって構成されているシリカという硬い物質を多く含んでいるので、道具の刃先を鈍らせる性質があるのだそうです。
だから「テツ」なのかな。



黄金果、いくつか日本語の試食レポートもみつけました。

台湾黄金果試食ブログ
台湾黄金果試食ブログ
アビウ試食ブログ

写真を見ると、この丸い果実の中に、種は1個か2個。
皮にゼリーが包まれていて、そのゼリーの中に種が浮かんでいるような変わった形状です。
横半分に切って、スプーンですくって食べたりするようです。
(食べやすいし歩留まりがいいフルーツですよね)

いくつか検索してみた記事による味の説明は、
・若干ライチに似ているがライチの癖を抜き、メロンっぽさを足したような感じ
・まろやかな南国風の味
・甘いキャラメルのような味
・甘いゼリーもしくはわらび餅のような味
だそうです。

つまり、酸味がなくて、ゼリー状という特徴。
私の印象では、やっぱり熟柿かなあ。
(熟柿も、横半分に切ってスプーンで食べられますものね。)

珍しいものを試食させてもらえて、ラッキーでした。


 
おまけ。 

日本香菜



同じお店に野菜などの苗が売っていました。
日本香菜って書いてあります。
私は見たことのない野菜です。
何だか分かりますか? 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾2016:山粉圓/山香子(天然タピオカ)

2016-04-18 | +フルーツ

台湾の捕里で、前から気になっていたものを食べる機会がありました。

こちらの黒砂糖味の薄いシロップの中にあるぷるぷるしたものは、山粉圓といいます。
以前から看板などで見たことはありましたが、食べるのは今回初めて。 

山粉圓


粉圓というのはパールタピオカのこと。天然タピオカという意味です。
タピオカはもちもちしていますが、こちらはとても柔らかなふよふよした食感です。 
ツルツル逃げ回る玉を無理矢理つかまえて中心のタネを噛んでみると、平たくてガシっと固めの食感。
プチプチはしていません。
(パッションフルーツの種のパリっと噛み割れる感じともまた違う) 

山粉圓



レストランの売店に、売っていました。
植物としては「山香」というもののようです。(山香のタネ)

興味深かったのだけれど、いまうちにはチアシードがどっさりあるので、購入は見送りました。 

日本でバジルシードというぷるぷるのタネが流行ったことがあります。当時一度も食べる機会がなくて正体不明なのですが、あれがこのタネかもしれません。 

山粉圓



どんな植物か調べてみました。
(写真はWikipediaより)シソ目シソ科で学名は、Hyptis suaveolens。
葉っぱは強いミント臭がするそうです。
(ということはバジルシードというよりミントシード?)
タネ自体にはミント臭はありませんでした。 


スペインでは、このタネはポピュラーな食品のようで、chanと呼ぶようです。


■参考情報
山粉圓 で検索
 台湾での試食レポートが沢山出てきます 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする