採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

へそ大根

2007-03-16 | +野菜
ご存知ですか? へそ大根。
輪切りにして茹でて干した大根をこう呼ぶそうです。
干すときに串に刺すため穴が開いて、それがおへそのようだからへそ大根。

webを検索すると結構沢山出てきます。たとえばこちらのページなど。
どうやって作るかというと、
・皮をむいて輪切りにする。
・40分ほどゆでる。
・間隔を開けて20個ほど串(笹竹)に刺して、両端をひっかけるようにして、日向に干す。
・1ヶ月ほど凍ったり溶けたりさせながら干す。
・十分乾いてきたら串からはずし、ザルに上げて更に1週間ほどおき、よく乾燥させる。
と、なんとも手間暇のかかるもの!
1ヶ月も凍るような寒さが必要なため、作ることができる土地は限られる(東北が主な産地とか)そうです。
干している風景をみると、私も作りたくなるような豊かな気分です。干し柿ののれんもまぶしくて素敵だけれど大根もいいものですね~。

主に関東に住んできた私は見たも聞いたこともありませんでした。そんな珍しいものを、ブログのお友達のaiwhasさんに頂いてしまいました! (なんと手作りされるときもあるそうですが、今年は暖冬なのでお店のものです)


これがへそ大根

親指と人差し指で○をつくったくらいの大きさです。私ったら浅はかにもへそ大根用の小さい大根があるのかと思いましたが、もとの大根は普通の大きさのようです。webの写真などじっくり見ると、直径で1/3,厚さ1/2程度に縮んでいくみたいです。この小さなもの6切れくらいで大根1本分にはなりそうです。素晴らしい保存方法ですよね。

まずは基本のお煮染めに挑戦。
ぬるま湯で戻して煮てみました。結構時間がかかります。しっかり戻せば完全にもとの形になるのかもしれないけれど、待てずに芯がなくなった程度で煮てしまいました。
途中一度水を換えたけれど、2度目の戻し水は甘くておいしいだしが出ていたので煮汁として使いました。


へそ大根の煮しめ

このときは、こんにゃく、車麩、芽レンコン(レンコンのはしっこ)、昆布、ごぼう、人参、豚肉少々。写真は冴えませんね・・・・。せめて人参を一緒に盛りつければよかった。

味や香り、食感は切り干しを煮たものとはかなり違う気がします。もどし汁を舐めてみたのだけれど、切り干しよりずっと甘くて、切り干しにある独特のにおいがないです。食感は、生の大根とは違った、もちっとした弾力のある歯ごたえ。生の大根を煮た場合はさっくりしていますが、こちらは麩に近いような密度としなやかさです。なんともいえない、生の大根とは代え難いおいしさなのですよ。

この歯ごたえは独特なので、お煮染め以外の料理もしてみたいです。一度味付けしたこのへそ大根に衣を付けて揚げると、おいしいカツになるのでは? 揚げ物以外では、戻してから小さめに切って出汁で煮て、卵とじとかどうかしら。

aiwhasさん、おいしくて珍しいものをありがとうございました!
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする