採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

たかきび餅

2012-01-16 | +お客さんの日

冷蔵庫の中のような寒い日が続きますね。
今日などは日差しもなくてどんより暗く、気分まで陰鬱になってしまいます。
(ぼーっとしていて更新も滞り勝ち、スミマセンでした。)

そんな時は筋トレ!
ここしばらく冬眠モードでぐったりしていましたが、昨日たまたまTVの真似をして腹筋を10回くらいやってみたら、ちょっと血の巡りがよくなってきたような。
今週は筋トレ努力週間にしてみよう(実は今週末、健康診断・・・)。


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年末、実家の冷凍庫からタカキビ粉が発掘されました。
(しばらく前からいた模様・・・)
年末年始はサーモンなど色々冷凍庫に入れる必要があるため、何かに加工してね、との指令が。

以前、たかきび粉だけでつくるへっちょこだんご(うきうきだんご)というものを作ったことがありましたが、今回はもち米と一緒に搗き混んで、タカキビ餅を作ってみることにしました。

■■たかきび餅
■材料
もち米 4合
タカキビ粉 110gくらい
水 適量

■作り方
(1)もち米は一晩吸水させ、ザルにあげて水気を切っておく。
(2)たかきび粉に水を混ぜて練り、団子状のものにする。
(3)餅つき機にもち米をセットし、たかきびの団子を3等分くらいにしてもち米の上に配置。
 餅つき機の蒸すモードで蒸かす。
(4)ブザーが鳴ったら数分蒸らし、今度は搗くモードで適宜お餅になるまで搗く。
(5)ラップを敷いたのし板に移し、上からもラップをかける。
(6)固くなったら切り分ける。やや小さめがいいかも。

こちらがたかきび粉。
粉の状態だと薄いあずき色ですが・・・

捏ねると驚くほど濃い茶色に!
これをもち米の上に置いて蒸します。

蒸し上がりはこちら。
タカキビはやっぱり濃いチョコレート色です。

実はこの時150g分のたかきび粉を用意して4玉に分割したのですが、蒸し上がり、たかきび団子部分を味見したところかなりほろ苦いことが分かり、念のため1玉分を撤去。
150gの4分の3(110g)のみ混ぜて搗き混むことにしました。

撤収したたかきび団子は、あんこを絡めておやつに食べちゃいました。

(写真あとで)

お餅になった時の様子。
(写真あとで)
紫がかったような茶色っぽいお餅になります。

 

たかきび餅の味ですが、心配したほどは苦くありませんでした。(なので150gのままでもよかったかも)
食感が、お餅100%のものとは違ってきます。粘りが少なくて、若干ふんわりする、というか歯切れがいい、感じ。
普通のお餅よりもあっさりした(消化のよさそうな?)食感で、私はこういうのも好みです。

微かにある苦味は、昨年作った栃餅を思い起こさせます。
あんこや黒蜜などに合いそうな味です。
(こういうアクっぽい味のものには、デトックス効果がありそうな気がしますが、本当のところはどうなのかな?)


■参考情報
(1)たかきび粉だけで作る
へっちょこだんご(うきうきだんご)  (当ブログ)
2009年8月頃に作りました。

(2)岩手の郷土料理の
たかきび餅
たかきび粉と米粉と砂糖(カサで2:1:1)と水を混ぜて蒸し、捏ねてから伸して切る、というもの。

(3)粒のたかきびを使ったたかきび餅
もち米1kg、たかきび粒300gという配合。
粒状たかきびだと、ツブツブしていて美味しそう!
別サイトによると、たかきびは4-5日間水に晒して(場合によっては茹でこぼして)よくアクを抜く必要があるとのことです。

(4)岡山県の郷土料理のたかきび餅
もち米:粒状たかきびは、1:1。
出展は、Actiz (ゼンリンの地図情報サイト)>ふるさと百景美味豊味 >岡山県
この「美味豊味」というサイトは、農文協の『日本の食生活全集シリーズ』のダイジェスト版のようです。
各県の郷土料理数種類とその作り方が、写真つきで紹介されています。
図書館に行けば本は借りられるけれど、ネットで気軽に見られるのも嬉しいものです。
日本の料理なのにイタリア料理より謎の食べ物があって、目からウロコ。お勧めですよ~。

(5)楽天だと例えばこちらのお店にたかきび餅があります。
こちらのは、たかきび粉使用タイプのようです。お餅とタカキビ粉の配合割合は不明です。

(6)たかきび粉だけで作るお団子は岩手の郷土料理で、へっちょこ(へそ)団子といいます。
いわての文化情報大辞典>生活文化>郷土料理>おやつ類>へっちょこだんご
こちらのHPには沢山の郷土料理や郷土の食材を使った新郷土料理があり、とても興味深いです。

(7)きび餅というと普通は稲キビ(黄色くて小粒の雑穀。こきび。もちきび)を使ったものを指すようです。
稲キビのきび餅の作り方 
ここではもち米:稲きびは、重さで1:1。カサだとキビの方がだいぶ多めに見えます。

(8)雑穀は、収穫後の調整(脱穀・選別等)が大変と聞きましたが、(業務用ではなく)個人レベルの菜園で育てている人も。
こちらのブログにはタカキビの収穫風景が。
この後どうしたのかとても気になります。

(9)雑穀の栽培や収穫後の処理については、本やDVD「郷田和夫の雑穀調整技法」(8800円!)があるようです。
雑穀情報 「つぶつぶ.jp
雑穀の種・本・DVDなどの販売 「つぶつぶネットショップ

コメント
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