台湾の食材をご紹介します。
「蓮藕粉」、蓮根の澱粉です。
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少し色のついた、フレーク状のもの。 レンコンをすりおろして(おそらく水で揉んで)、沈殿した澱粉を浅いお盆に入れて乾かしたものです。
自分でレンコン団子を作るときも、すりおろしレンコンをザルでしばらく水切りすると、底に澱粉が溜まりますよね。 あれを乾かせは、こういうものが出来るのだと思います。 (いつも、その澱粉は回収してレンコン団子に混ぜていますが)
この蓮根澱粉、台湾では、ホットドリンクといいますか、葛湯的な使い方をするものだそうです。
カップになるべく熱いお湯を注ぎます。 (一度お湯を注いで容器を熱くし、そのお湯を捨てて新たに熱湯を注ぐ、など)
そしてそこに、この蓮根澱粉を少しずつ振り入れて行くと、即座にこの澱粉が煮えて、白かった粉が透明になっていきます。
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カップの底に、もわり、としたものが小山状になっています。 絶対にかき混ぜずに、更に粉を振り入れて、小山の頂上が水面に近づくまで入れていきます。 粉がどんどん水を吸って大きくなるので、みるみる山が大きくなる感じで面白いです。 (かき混ぜてしまうと、振り入れた粉が煮えにくいです)
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最後の方は、振り入れた粉が煮えにくくなるので、そのあたりを目安にしてかき混ぜます。 そうすると、こんな感じの色合いの、トロリとした葛湯が出来上がります。
このまま食べて(飲んで)みると、ほのかに野菜のアクのような微かに苦い風味があるのですが、ほんの少しだけ甘味を足してやると、苦みは全く気にならなく、とろりとした甘い葛湯になります。
この蓮根葛湯は、「喉にいい」と言われているそうです。 レンコンにはムチン(粘液を構成する成分)が含まれているから、といいますが、本当かな?
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効能はともかく、なんだか優雅な感じの美味しい葛湯です。
うちのあたりは蓮根の産地なのですが、蓮根パウダーというものは売っているのですが、蓮根澱粉は見たことありません。
これを使って、最初に水で溶かしてから練り上げると、京都の高級レンコンちまき「西湖」が出来るのだろうか。