先日の鳥取で、私は3泊、ダンナサマは2泊。
ひとりだけの食事(夜・朝・昼)は、持って行った塩サバ巻おにぎりとゆで卵、オレンジ、パンを齧ってしのぎました。
(最後の昼食が、ペース配分を間違えてゆで卵2個だけになってしまって激しく空腹。しかもダンナサマは私が頼まないと差し入れはおろか翌朝朝食用すら買わない始末・・)
ダンナサマと一緒の夕食は、折角なので外食しました。
2日目(日曜日)の晩は、マンションのごく近くでふと見つけた素敵な佇まいのお店に行ってみることにしました。
予習すると、完全予約制。(予習してよかった!)
前の日に予約して、伺ってみました。
「さか田」という料理屋さんです。
戸をあけてびっくりしましたが、お店は新しく、厨房はぴしっと整頓されています。
シェフのきびきびとした動きが小気味いいです。
私はリフォーム作業を中断してそのまま流れ込んだぼさぼさ状態で申し訳ない。
この日の予約は、我々が最後の一席だったかな、繁盛ぶりに驚きましたが、シェフと常連さんの会話を横で聞いたところ、前の週からひまでひまで、とのこと。送別会やら集まり事がみんな流れ、県外からのお客さん(出張客とか)もなくなり、お客様接待の宴席も流れているようです。
とはいえこの日は満席。カウンターで隣り合った方は、娘さんの就職内定祝いのご家族だったようです。
(座敷2卓は詳細不明)
お料理をご紹介します。
3段階のコース料理があり最低前日までに予約が必要です。
今回は6千円のコース。
とても丁寧な、すばらしいお料理の数々でした。
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白魚と春野菜、柑橘ジュレがけ。
キャベツ、タラの芽、ゆり根?などさまざまな野菜。花ワサビも入っていて、これが目が覚める風味でした。 ガラスの器も綺麗☆ 全員が同じ器という訳ではないようで、カウンター隣席の3名さんは、また違う器でした。 ガラスにあたってよかった☆
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養殖モロコの揚げ物、玉ねぎピュレソース。
鳥取は、この淡水魚モロコの養殖の先駆けだったそうです。 フキノトウとぜんまい?も添えてありました。
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はまぐりとあおさのお吸い物。
細長い吸い物椀がカッコいいです。 私はあおさの味が大好きですが、ダンナサマはハマグリを味わうには青さが強すぎじゃないかなあ、と言っていました。
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ハモみたいに骨切りしたアナゴと、チカメキントキのお造り。 アナゴの皮は、目の前で、熾った炭でじゅぅ~と焼いていました。 お醤油か、塩(わさび塩)で頂きます。 どちらも塩の方が魚の味がよくわかる感じで美味しかったです。 (私は酸っぱくして食べるのが好きなので、スダチがもっと大きいともっと嬉しいかも)
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イシナギの塩焼き、おろしポン酢。
イシナギというのは初めて聞くお魚でした。大きくなると100キロにもなるようで、釣魚としても人気なのだとか。 英語俗称だとWreckfish。wreck って何かと調べたら難破船だそうです。そういうところに住み着く魚のようです。 上品な白身魚でした。
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牛肉とわかめのしゃぶしゃぶ風、ごまダレ。
あたたかいお料理。リッチな牛肉に、さらにリッチなゴマダレ。 煮たわかめは、なぜかさっぱり系ではなくこってり系の味わいになるのですね。
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じゃことウスイエンドウの炊き込みごはん、なめこの赤だし。
うすいエンドウが、ほっくりして、薄い醤油味のごはんとの対比で栗のように甘く感じました。 一人宛て1合なのかな、おかわりも出来て、余った分はおにぎりで持って帰れました。 (肉体労働ですごく空腹で、私はおかわり頂いてしまいました)
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できたての最中。餡は、さくら白餡とマスカルポーネチーズを混ぜたクリーミーな餡。
和食屋さんって、デザートがさみしいなあ、といつも思うのですが、この最中はクリーム系のリッチさが加わって、幸せな味わいでした。 (西洋料理店だとデザート盛り合わせ、みたいな組み合わせの豪華さがあり、それに比べると控えめではありますが)
ダンナサマはデザートよりお酒かな。 メニューのようなものはなく、適当に出して頂く感じです(ドキドキ)。 次の3種類を頂きました。
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お酒は、鳥取のものに限らず、全国のものを取り揃えているようでした。 頂いたのは、賀茂金秀 『SUITOH(すいとう)』(広島)、鏡山(埼玉)、墨廼江(宮城)。 ダンナサマは鳥取に来ると(昔の習慣で?)燗酒が飲みたくなるようで、どれも燗して頂いていました。
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シェフのキビキビした作業を見るのも大変に興味深く、カウンター席はとてもよかったです。
出来ればまた伺いたい、素敵なお店でした。
鳥取マンションは、借り手がみつかったので、あと一度、完成検査に行ったら、しばらく行く機会はないかな~・・・。
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