ざくろ(柘榴)
<ザクロ科ザクロ属>
落葉小高木。
よく分岐して、
若枝は4稜があり、
短枝の先は刺となる。
葉は長楕円形。
6月頃、朱赤色の花を開く。
花弁は6個で、薄くて皺がある。
萼は6浅裂する。
果実は球形で先端に萼片が残る。
果皮は厚く、
熟すと不規則に裂け、淡紅色の種子が現れ、
食べられる。
<俳句歳時記>秋
柘榴(ざくろ)
<実柘榴>
露人ワシコフ叫びて柘榴打ち落とす 西東 三鬼
恍惚なりざくろが割れて鬼無里(きなさ)なり 岡井 省二
大津絵の鬼出て喰ふ柘榴かな 黒田桜の園
人眠りざくろ熟れ嗚咽暇(いとま)なし 小熊 豊
柘榴哄笑す雌鶏しろき卵を抱けば 宮沢赤黄男
石垣の上の姉より柘榴受く 廣瀬 直人