れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ヤマブキソウ(山吹草)

2020-04-09 06:39:55 | 野の花日記

ヤマブキソウ(山吹草)
<ケシ科ヤマブキソウ属>

山野を明るく黄色が鮮やかに彩る
バラ科の木のヤマブキの花に形も色も、
そっくりな事から
ヤマブキソウの名がある。

バラ科のヤマブキは5弁だが、
ヤマブキソウは4弁で花も大きく、山野の林の中で群生する。

学名のギリシャ語は「森の罌粟(けし)」。
鮮やかな黄色いは林全体を明るくして印象的だ。

花は直径4~5センチで、草丈は30~40センチになる。

茎や葉を切ると黄色い乳液が出る。

ヤマブキソウの仲間の葉は普通楕円形で三つ葉のようだが、
葉が深く切れ込むものもあり、セリバヤマブキソウとか、
ホソバヤマブキソウなどと、呼ばれるものもある。

アルカロイドを含み、薬用になる。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノウルシ(野漆)

2020-04-08 07:13:28 | 野の花日記

ノウルシ(野漆)
<トウダイグサ科トウダイグサ属>
川べりや湿地に生える。
群生地では明るい黄色の花が咲く。



草を切ると乳液が出てきてウルシのようにかぶれることがあるため、
この名があるが、ウルシとは異なる草である。

茎の先に5枚の葉が輪生し、葉腋から放射状に枝をだし、
花序をつけて草苞葉も黄色で全体で一つの花のように見える。

草丈は30~60センチ。
果実はいぼ状の突起のある巾着袋がぶら下がったように見える。

自然豊かな湿原や河原などでは大群落になることがある。
茎が折れたところでから出る乳液に触れると、
かぶれることがあるので注意。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マルバスミレ(丸葉菫)

2020-04-07 08:06:15 | 野の花日記

マルバスミレ(丸葉菫)
<スミレ科スミレ属>
山野や道端の日当たりのよい場所に見られる。

友人と先日の野川公園に出かけた。
先月は自然園が開いていたのだが、日曜日かぎが掛かって入れなかった。
外側から、入り口近くに白いスミレがたくさん見えた。
仕方ないので、お弁当を食べてから武蔵野公園を歩いてバスで調布まで出て
電車で帰ったのだが、武蔵野公園にこの白いスミレが群生していた。



草丈は5~10センチ。
花は葉より上で咲き、白~ピンクがかった白色で、
花弁は丸みを帯びる。

花弁は長さ1~1,4センチで側弁に少し毛がある。
距は長く太く紫色の斑点がある。

葉は心形または卵形で基部は心形。
花期の歯は先は鈍頭。花後は尖る。

萼片の付属帯には2~3切れ込みがある。

たくさん咲いていて可愛かった。

↓はコスミレ(小菫)
早咲き菫の一つで
石神井公園で出会った。



花は淡紅色~少し濃い目の紫で、
上弁はウサギの耳のように立ち上がるものが多い。



花を見ると、雄しべや雌しべの付属体などがはっきり見える。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カキドオシ(垣通)

2020-04-06 07:12:06 | 野の花日記

カキドウシ(垣通)
<シソ科カキドオシ属>
昨日、掲載したムラサキサギゴケにも少し似る花。
ただこちらはつるの節を伸ばし、根を張って繁殖する。

道端や草地、畑でよく見かける。

花の時期までは茎が直立し、高さは5~25センチほどだが、
花が終わると茎がつる状になって地面を這い、
1メートル以上も伸びていく。

葉は腎臓形で、摘むと良い香りがする。

葉腋に直径2センチほどの花を1~3個咲かせる。
花はシソ科特有の唇形花で、上下に唇のように分かれる。
下唇は大きく張り出し4つにわかれて、
赤紫色の模様がある。


茎がつるのように伸びて、垣根をすり抜けて伸びていくので、」
「垣通し」と名前がついた。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)

2020-04-05 06:01:46 | 野の花日記

ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)
<サギゴケ科サギゴケ属>
紫色の小さな花の形が鷺を思わせ、
苔のように地面に広がるのでこの名がある。

高さ10~15センチの花茎に、
長さ1,5~2センチの淡紫色~紅紫色の花をまばらにつける。

花は筒状で先端は上下に分かれ、
下唇の方が大きく黄色と赤の斑点がある。


雌しべの先はへら形で上下に分かれ、
触れると閉じ、しばらくすると開く柱頭運動をする。

花の終わるころから、地を這う枝を伸ばして広がる。

(よく似たトキワハゼは花が小さく匍匐茎が無いので区別できる。)

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サクラソウ(桜草)

2020-04-04 07:32:27 | 野の花日記

サクラソウ(桜草)
<サクラソウ科サクラソウ属>

花の形が桜に似て、江戸時代には荒川沿いに多く見られたそうだ。
私も埼玉県の彩湖と、田島ヶ原に残る群生地まで出かけた。
土手に黄色い菜の花が群れて咲いて、桜も満開で、
特別天然記念物に指定されているサクラソウを見に行った。

花には雌しべの長い個体と短い個体があり、
これは雌しべが短いタイプで外から雌しべが見えない。

減少の一途で、低地のものはまれで、
本来は山地の草原に生える野草だ。

園芸植物として親しまれているが、野生のものは
丈が低く、花数も少なく優しい繊細さがある。


保護されている場所には誰もいなかった。
同じ場所にはノウルシもたくさん咲いていたので明日、
掲載いたします。

花は紅紫色で、直径2~3センチ。
草丈は15センチほど。
葉や花径に白く縮れた毛がある。

いつまでも残って欲しいサクラソウ群生地でした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マルバアオダモ(丸葉青梻)の花

2020-04-03 08:27:42 | 木の花

マルダアオダモ(青梻)の花
<モクセイ科トネリコ属>
以前から木の花では大好きな花の一つ。
優し気な緑の葉に柔らかそうな白い花を多数つけ
る感じが優し気。
雌雄異株。

山野に広く自生する落葉高木。
葉は奇数羽状複葉で長さ10~20センチ。

小葉は2~3対あり、長さ5~12センチの狭卵形または広卵形。
縁はしばしば波打つ。

本年枝の先や葉脈から円錐花序をだし、
白い花を多数つける。
花冠は4全裂し、裂片は長さ6~7ミリの線形。




翼果は長さ3センチの倒披針形で、基部に種子が1個ある。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)

2020-04-02 06:23:30 | 野の花日記

セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)
<キンポウゲ科オオヒエンソウ属>
近年、よく見られるようになった帰化植物。
明治時代に中国から渡来したと言われる。



日当たりのよい草地や林に生える。
葉は切れ込みが多くやわらかそう。



長さ1~2センチの青紫色の花を3~5個、まばらに咲かせる。
葯は黄色で、のちに黒紫色になり、花の中でよく目立つ。



花には長さ1センチほどの距があり、この中の蜜腺から蜜を分泌する。


草丈は30~80センチ。
茎は直立し、短い毛が生えている。

種子は黒褐色で、巻貝のようならせん状の翼があり、
面白い形をしています。

セリバヒエンソウの名は、葉の切れ込みが多く
セリに似ていることからこの名がつけられた。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キケマン(黄華鬘)

2020-04-01 06:56:13 | 野の花日記

キケマン(黄華鬘)
<ケシ科キケマン属>

コロナウイルスの件で、習い事や講座は全て、お休み。
わんことのお散歩で、少し遠出するぐらいで
キケマンの咲いている場所まで行った。

丈は40~80センチ。
茎は根元から枝分かれし、柔らかく太い。



この場所もだいぶ整理されてしまい、
一番の楽しみだったラショウモンカズラは全てコンクリートの道に直されていた。

葉は厚く、淡緑色で白緑色を帯びるものもある。
大きな3回羽状複葉。



茎を傷つけると悪臭がする。
茎の先に長い総状花序を出し、黄色で長さ1,5~2センチの花を多数つける。

花の距は短い。
柱頭は二又、中央に離れた明瞭な1対の乳頭状突起がある。

名前は花色が黄色で、仏前に吊るす飾り物の華鬘(けまん)に見立てたことによる。

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする