熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

乃木邸の赤い薔薇

2005年06月02日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   久しぶりに、赤坂から乃木坂まで歩き、旧乃木邸に立ち寄った。
   旧菜園に、何本かの薔薇が植えられていたが、もう盛りを過ぎていて、写真に耐えられるのはこの一輪だけであった。
   乃木邸に薔薇が植えられていたのかどうか知らないが、ハイカラな乃木さんだから、薔薇を愛でられたのかも、と思った。
   爽やかな五月晴れの午後であった。
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チェコ・フィル八重奏団のシューベルト「ます」

2005年06月02日 | クラシック音楽・オペラ
   昨夜、紀尾井ホールで、チェコフィルハーモニー八重奏団の演奏会があり、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」と八重奏曲ヘ長調が演奏された。
   チェコフィルは、ロンドンと東京で一度づつ、四重奏団の演奏会を一度と、それ程多くはないが、やはり、音楽の国、ドボルザーク国のトップ楽団なので、それは素晴らしい演奏である。
   
   私には、ウイーン音楽界を構成するオーストリアとハンガリー人音楽家のウイーン・サウンドと比べて、同じ系列ながら何となくチェコの音色の方は多少重く暗いような先入観がある。
   今回のこの八重奏団の演奏もやや重厚な感じがした。
   「ます」も渓流や澄み切った湖の「ます」のイメージと言うよりは、やはり、プラハを流れるモルダウの「ます」を連想させる。サウンドは極めて華やかで軽快、それに優雅であるが、どことなく骨太の演奏なのである。
   このサウンドは、シューベルトの八重奏には、ぴったりで、実に、堂々とした迫力のある美しい演奏であり、長さを忘れるくらいの熱演であった。
   アンコールのユーモレスク、やはりドボルザーク、血の騒ぎか素晴らしく余韻のある演奏であった。

   先年、プラハを訪れたが、ほんの五日間であり、丁度ヴェルディ没後100年祭で、オペラ劇場がヴェルディ・フェスティバルをやっていたのでそれに通いつめて、オーケストラには行けなかった。
   フィルハーモニー・ホールに行って、チェコ・フィルの人に話を聞こうとしたが、英語が全く通じなくて果たせなかった。
   プラハへは、ベルリンの壁の崩壊直後に行っているので2回目だが、この街は、世界一美しい街ではないかと思っている。ソ連の支配下にあったために、開発が遅れて戦後の乱開発を免れた所為で、人類の遺産がそのまま残っているのである。

   ところで、ピアノは、青木紀久子。軽やかで実に優雅な演奏で聴衆を魅了していた。
   夫君が日銀出身とか、福井日銀総裁ご夫妻が客席に居られた。   

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