熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭を訪れる小鳥たち

2009年01月17日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   年末年始から、天気の良い日が続いている。
   最近急に寒くなってきた感じだが、枯れたり葉が散った所為か、明るい日には、わが庭に小鳥たちが訪れてきて、木の実を啄ばんでいる。
   何組かの番で飛んで来て、乾燥してしまって黒ずんだムラサキシキブや百日紅の実を一頻りつついては、さっと飛び去って行くのが、メジロ。小さな鳥なので、大きな実は挑戦できない。
   枝の中に潜り込んで、黒光りのするツゲの実を啄ばむのが、ヒヨドリ。
   木の上から、ツゲの実をつつくのが、ツグミ。この口絵写真の鳥だが、今年は山に餌が少ないのか、頻繁に、わが庭を訪れてくる。
   木の実ばかりを啄ばんでいるヒヨドリと違って、このツグミやジョウビタキやアカハラは、庭を歩き回って、土を掘り起こしながら、昆虫やミミズを食べている時の方が多いような気がする。

   殆ど外観からでは気付かないが、ツゲには、結構多くの黒い実が成っていて、今、小鳥の訪れが一番多いが、やっと、真っ赤に色付いた万両の実には、まだ、小鳥たちはアタックをかけていない。
   ヤブランの黒光りのする綺麗な実も残っている。
   南天は、風雨に晒されているところに植えてあるので実付きが悪い。それでも、庭には、小鳥が落とした種で幼苗が生えているので、小鳥たちの好物なのであろう。
   オスの木を植えたので、今年も、アオキの実が沢山実っている。まだ、色付きはじめたところなので、これからだろうが、かなり大きな実なので、大型のヒヨドリの餌だが、アオキの木の近くに幼苗が生えている所を見ると、重い所為もあって、遠くまで拡散できないのであろうか。
   いずれにしろ、春には、これらの実は、小鳥たちに食べられて、完全になくなってしまう。
   
   高い木の天辺や電線に止まって、周りを睥睨するように鋭い目つきでにらみつけているのが、百舌鳥だが、かぎ状の嘴が獰猛で、昆虫やネズミなどの小動物を餌にしているようで、最近、ジョウビタキの訪れが少なくなったのも、百舌鳥の来訪が多くなった為かも知れないと思っている。
   スズメより一回り大きな鳥だが、自分より大きな獲物にも敢然と戦いを挑むと言う敢闘精神逞しところが気に入っていて、子供の頃、宝塚の田舎でよく見ていたので、何となく懐かしく、ふるさとを思い出させてくれる野鳥なので親しみを感じている。

   今年は、ユリの球根が安かったので、各種取り混ぜてたくさん買って、鉢植えにし、庭にも植えた。
   何年か前のユリも、鉢植えでほったらかしだけれど、球根が小さくなるので年によって差はあるが、毎年花を咲かせてくれている。
   肥料と薬品散布に注意すれば、かなり、長生きするが、庭植えのユリは、みんな消えてしまった。

   毎年、気が向けば、少しずつ、球根を増やして行くが、ヨーロッパで生活してみて感激したので、クロッカスや水仙が路傍で咲いているように、植えっぱなしの球根や宿根が春に芽を出して咲き続けるのが理想である。
   オランダのキューケンホフは、多くの花壇は担当の園芸会社が絶えず植え替えて綺麗な姿を保っているが、オリジナルの景観を維持しそのまっま植えっぱなしの林間などでは、植生が落ち着いたのか、かなり、魅力的な花壇を形作っていて面白いのである。
   日本は、梅雨時の湿度が問題なので球根は掘り起こした方が良いとか言われているが、貧弱にはなるが、土壌などに気を使えば、自然に任せるのも園芸の楽しみだと思っている。

   最近、寒くなって、地面がいてついて霜柱が立ち、土が盛り上がって踏むとサクサク音がして面白いが、急に、春の草花が一斉に芽を出し始めた。
   チューリップ、水仙、クロッカス、スノードロップ、芍薬、ムスカリ等々、夫々、思い思いの姿で頭を出し始めたが、どの新芽も、新緑のはちきれそうな姿で輝いているのが素晴らしい。
   そっと、表面の土に手を触れると、地熱の温もりか、温かいのである。
   もう、そこまで春が来ている。
コメント
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