熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

京成バラ園:まだまだバラ満開で最盛期

2013年06月11日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   5月中旬から開かれていた京成バラ園のローズフェスティバルのスペッシャルウィークが終了して、殆どの特別イヴェントが終わったので、空いているだろうと思って、やはり、曇天の午後遅く、バラ園を訪れた。
   流石に、入園者は少なくて助かったが、しかし、2週間前に来た時と全く同じように、ローズガーデンは、正に、バラの見ごろで、満開最盛期と言ったところである。
   カメラのレンズが望遠なので、全体の風景は表現できないが、何枚か繋げて見て頂ければ、分かると思うのだが、とにかく、全体にバラが咲き誇っていて、極彩色のジュータンが広がっている感じで、美しいのである。
   写真には、見学者が写っていないのだが、意識して人のいないところを狙って撮ったのと、閉園間近で人が一気にいなくなってからシャッターを切ったためである。
   毎日、こまめに、何人かのガーディナーたちが、花柄を摘んでバラを手入れしており、遅咲きのバラが咲き始めたのと、2番花が咲き始めていることもあって、こんなにも綺麗な状態でバラが維持されているのだが、多くの花は最盛期を過ぎているので、完璧なバラの花を写そうと思えば、探さなければならないことも事実である。
   
   
   
   
   
   

   バラの谷とバラの丘の間くらいに、ラ・フランスと言う種類のピンクのバラが植わっているのだが、今回は、幸いにも、一房だけ残っていた綺麗な花を写すことが出来た。
   ラ・フランス (La France) は、1867年にフランス人ジャン=バティスト・ギヨ・フィス(Jean-Baptiste Guillot fils)よって発表されたハイブリッド・ティーローズ第1号のバラで、ラ・フランス誕生以前のバラを「オールドローズ」(Old Roses)、誕生以降のバラを「モダンローズ」(Modern Roses)と称しているほど、エポックメイキングな記念すべきバラなのである。
   私など、イングリッシュローズに関心を持つまでは、ハイブリッドティーのモダンローズばかり、植えていたのだが、バラほど、原種からはるかに遠ざかって品種改良されてきた花はないのかも知れない。
   

   イングリッシュローズの咲くバラの丘に登ると、ローズガーデンが一望できるのだが、私の目的は、この丘に沢山植わっているイングリッシュローズを見ることである。
   これらの花は、既に一番花は咲き切っており、返り咲きも咲いてはいるが、下のローズガーデンのモダンローズと比べれば、花付きがそれ程でもないので、ちらほら咲きであり、華やかさに欠けてはいる。
   しかし、フォールスタッフは、綺麗な花が何輪か咲いていて、他のイングリッシュローズも、綺麗な花を付けていた。
   
   
   
   
   
   ベルサイユのばらのコーナーは、やはり、人気があるようで、池田理代子さんの描いたオスカルとマリー・アントワネットの絵の前で写真を撮る人が多い。
   今日は、前よりも、深紅のバラが綺麗に咲いていた。
   ホームページを見ると、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場前の遊歩道「花のみち」で、宝塚市主催のベルサイユのばら植樹式式典が開催されたと言うことで、オスカルとアンドレがモチーフの「ベルサイユのばらモニュメント」の周囲に植樹された写真が載っていた。
   宝塚は、私が中学まで過ごした故郷であり、この劇場横の花のみちなども良く歩いたし、剃刀を当てれば鮮血が迸り出るような青春の思い出が詰まっていて、実に懐かしい。
   
   
   
   
   さて、この京成バラ園は、綺麗なパンフレットを作っていて、非常に親切に、見どころやルートガイドなどを書いてくれているのだが、あまりよく見たことはない。
   とにかく、ここでは、気の向くまま足の向くまま歩いて、写真を撮って帰ると言うのか、ゆっくりと、椅子に座って憩いだりすることはまずないし、レストランかカフェで寛ごうと思っても、人が一杯で、結局、ガーデンセンターで、花や植木などを一渡り見て、何か必要なものを買って、そのまま、駐車場へ直行することが多い。
   昔、キューガーデンでは、人の殆ど居ない林間やテムズ川べりで、読書したり瞑想にふけったり、気ままな時間を楽しんでいたのだが、この京成バラ園は、今は、派手派手で美しすぎて、憩うような雰囲気ではないと言うことであろう。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

コメント (1)
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