この本での和田先生の指摘で、気になったのは、
「なってから医療」は、中高年までの医療とは違うので、予防のための薬は、なってからは要らない。と言うことである。
「高齢になってから」「動脈硬化になってから」と言うことのようである。
私が今飲んでいる薬は、血圧降下剤と対コレステロールの2種で、それも、随分長く続けている。
さすれば、既に高血圧でコレステロール値も高いけれど、既になっているのだから、薬など飲む必用はないと言うことであろうか。
動脈硬化の場合だが、これを予防するために血圧や血糖値やコレステロールを下げる治療が行われるのだが、どんなにこの手の治療を施しても加齢には勝てない。既に動脈硬化が進んでいる人の場合は、ただでさえ狭くなっている血管内に、血圧を下げて血流の勢いを悪くするのだから血液は滞る。すると、血液内の酸素や栄養分が、全身の細胞に行き渡らなくなり、最もダメージを受けるのは脳である。薬を飲んで数値を下げても、低酸素や低血糖の状態を引き起こし、頭がボーッとする、意識が飛ぶ、認知症を進行させ、また、免疫機能が落ち、様々な病気にかかりやすくなる。
ようするに、「なってから」は、むしろ血圧や血糖値を高めにコントロールした方が健康に良い。と言うのである。
もう一つ、興味深い指摘は、血圧や血糖値を下げてもガンのリスクは下がらない、それどころか、免疫機能が落ちるので、ガンのリスクは高まり、特に、コレステロールは免疫細胞の材料となるため、コレステロール値が高いほどガンになり難いと言うデータがある。
それでは、何故、医師は、血圧や血糖値やコレステロール値を下げようとするのか。それは、死因の第1位が心筋梗塞であるアメリカ型の医療原則を適用しているからで、ガンが死因第1位の日本には合わない。
それに、かっては、血圧150くらいで血管が破れることがあったが、栄養状態が良くなった現代では、動脈瘤がない限り、80歳を過ぎた高齢者でも血圧が200でも破れることはない。頭痛や吐き気、めまいがすればその人にとってはその数値が高い数値であって、数値だけで「異常」と判断されて、薬を飲み続けるのは止めよという。血圧計で、数値が、130~90を越えただけで心配になって右往左往していた自分にとっては、まさに、安心というか、青天の霹靂である。
更に、私にとっての関心事は、コレステロールに関する指摘である。
コレステロール値を下げると、それを材料にして作られる男性ホルモンも減ってしまう。男性ホルモンは、若々しく元気でいるための源で、心身の健康維持に必要不可欠な成分で、これが減少すると、元気や意欲がなくなってしまい、筋力が低下したり感情が不安定になる。高い方が良いと言うのである。
血圧、血糖値、コレステロールを下げる薬を飲むことは、動脈硬化には効果的でも、活力が奪われたり、ガンのリスクが高まったりする。
生活の質を下げながら元気のない幸齢者になるか、薬を飲まずに今の生活を続けるか、
迫られている。
予期しない展開なので、困っているのだが、今度の通院時に、定期的に通って薬を処方して貰っている循環器の先生に聞くことにしている。
いずれにしろ、最近は、血圧の正常値だと言われている120~80以下くらいに落ち着いているので安心しているのだが、以前の130~90オーバーの頃と比べれば、随分下がったような気がしている。
コレステロールについては、善玉も結構多くて最近指摘されることもなくなったので、薬を止めようかと思ったのだが、以前に経験があるので、最近は、一日飛ばしの服用に変更した。
ガンについては、前立腺ガンが落ち着いており、高齢者になると進行が遅くなって殆どの人が気づかずに逝っていると言うことであるし、私の場合、特に、先生の指摘のように、活力が衰えて元気がなくなったと言う徴候もないので、動脈硬化の予防になると言うのなら、このまま、薬を飲み続けようと思っている。
大学時代の友人で、精密検診を頻繁に受け続けて、それに、結構、健康保険や死亡保険を掛けるなど健康には異常なほど神経質な学友がいたのだが、80歳の壁を越えるずっと前に、あっさりとガンで逝ってしまった。運命としか言いようがない。
和田先生は、「本当は怖い健康診断、幸齢者(80歳を越えた人)は受けなくて良い」という。
まず、「正常」と「異常」の境界線だが、数値は本来、人それぞれであって、数値が悪いから長生きできないと言うエビデンスはない。
正常値は個々人によって異なるものであって、80歳を過ぎて元気に生きている人は、それぞれ自体が「健康のエビデンス」であって、健康という視点がない医師が、患者を診ずに数値を診て診断したらどうなるか、正常値にするために指導し薬を出したらどうなるか、答えは明らかで、それまでの健康や元気が損なわれてしまう。と言うのである。
健康診断を受ければ、必ず医師に良からぬことを指摘されるので、絶対に医者には行かないと言い続けながら、元気な年賀状を毎年送ってきてくれる先輩もいて、元気そのものが健康の証拠だと言うことが良く分かって興味深い。
破産した名張など、病院がなくなって病院に行けなくなってから、市民の健康状態がアップしたと言うから、医者にかかるのが良いのか悪いのか、疑問なのである。
「なってから医療」は、中高年までの医療とは違うので、予防のための薬は、なってからは要らない。と言うことである。
「高齢になってから」「動脈硬化になってから」と言うことのようである。
私が今飲んでいる薬は、血圧降下剤と対コレステロールの2種で、それも、随分長く続けている。
さすれば、既に高血圧でコレステロール値も高いけれど、既になっているのだから、薬など飲む必用はないと言うことであろうか。
動脈硬化の場合だが、これを予防するために血圧や血糖値やコレステロールを下げる治療が行われるのだが、どんなにこの手の治療を施しても加齢には勝てない。既に動脈硬化が進んでいる人の場合は、ただでさえ狭くなっている血管内に、血圧を下げて血流の勢いを悪くするのだから血液は滞る。すると、血液内の酸素や栄養分が、全身の細胞に行き渡らなくなり、最もダメージを受けるのは脳である。薬を飲んで数値を下げても、低酸素や低血糖の状態を引き起こし、頭がボーッとする、意識が飛ぶ、認知症を進行させ、また、免疫機能が落ち、様々な病気にかかりやすくなる。
ようするに、「なってから」は、むしろ血圧や血糖値を高めにコントロールした方が健康に良い。と言うのである。
もう一つ、興味深い指摘は、血圧や血糖値を下げてもガンのリスクは下がらない、それどころか、免疫機能が落ちるので、ガンのリスクは高まり、特に、コレステロールは免疫細胞の材料となるため、コレステロール値が高いほどガンになり難いと言うデータがある。
それでは、何故、医師は、血圧や血糖値やコレステロール値を下げようとするのか。それは、死因の第1位が心筋梗塞であるアメリカ型の医療原則を適用しているからで、ガンが死因第1位の日本には合わない。
それに、かっては、血圧150くらいで血管が破れることがあったが、栄養状態が良くなった現代では、動脈瘤がない限り、80歳を過ぎた高齢者でも血圧が200でも破れることはない。頭痛や吐き気、めまいがすればその人にとってはその数値が高い数値であって、数値だけで「異常」と判断されて、薬を飲み続けるのは止めよという。血圧計で、数値が、130~90を越えただけで心配になって右往左往していた自分にとっては、まさに、安心というか、青天の霹靂である。
更に、私にとっての関心事は、コレステロールに関する指摘である。
コレステロール値を下げると、それを材料にして作られる男性ホルモンも減ってしまう。男性ホルモンは、若々しく元気でいるための源で、心身の健康維持に必要不可欠な成分で、これが減少すると、元気や意欲がなくなってしまい、筋力が低下したり感情が不安定になる。高い方が良いと言うのである。
血圧、血糖値、コレステロールを下げる薬を飲むことは、動脈硬化には効果的でも、活力が奪われたり、ガンのリスクが高まったりする。
生活の質を下げながら元気のない幸齢者になるか、薬を飲まずに今の生活を続けるか、
迫られている。
予期しない展開なので、困っているのだが、今度の通院時に、定期的に通って薬を処方して貰っている循環器の先生に聞くことにしている。
いずれにしろ、最近は、血圧の正常値だと言われている120~80以下くらいに落ち着いているので安心しているのだが、以前の130~90オーバーの頃と比べれば、随分下がったような気がしている。
コレステロールについては、善玉も結構多くて最近指摘されることもなくなったので、薬を止めようかと思ったのだが、以前に経験があるので、最近は、一日飛ばしの服用に変更した。
ガンについては、前立腺ガンが落ち着いており、高齢者になると進行が遅くなって殆どの人が気づかずに逝っていると言うことであるし、私の場合、特に、先生の指摘のように、活力が衰えて元気がなくなったと言う徴候もないので、動脈硬化の予防になると言うのなら、このまま、薬を飲み続けようと思っている。
大学時代の友人で、精密検診を頻繁に受け続けて、それに、結構、健康保険や死亡保険を掛けるなど健康には異常なほど神経質な学友がいたのだが、80歳の壁を越えるずっと前に、あっさりとガンで逝ってしまった。運命としか言いようがない。
和田先生は、「本当は怖い健康診断、幸齢者(80歳を越えた人)は受けなくて良い」という。
まず、「正常」と「異常」の境界線だが、数値は本来、人それぞれであって、数値が悪いから長生きできないと言うエビデンスはない。
正常値は個々人によって異なるものであって、80歳を過ぎて元気に生きている人は、それぞれ自体が「健康のエビデンス」であって、健康という視点がない医師が、患者を診ずに数値を診て診断したらどうなるか、正常値にするために指導し薬を出したらどうなるか、答えは明らかで、それまでの健康や元気が損なわれてしまう。と言うのである。
健康診断を受ければ、必ず医師に良からぬことを指摘されるので、絶対に医者には行かないと言い続けながら、元気な年賀状を毎年送ってきてくれる先輩もいて、元気そのものが健康の証拠だと言うことが良く分かって興味深い。
破産した名張など、病院がなくなって病院に行けなくなってから、市民の健康状態がアップしたと言うから、医者にかかるのが良いのか悪いのか、疑問なのである。