熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭の歳時記・・・寒さに痛めつけられる椿

2012年01月16日 | わが庭の歳時記
   わが庭は、真冬になると一挙に寂しくなる。
   花と言えば、鉢植えのパンジーくらいで、色のついているのは、万両と千両の実だけ。
   バラの木には、硬い蕾のままに開かなくなった花が付いていたものもあったのだが、剪定して、皆、根元近くまで切り詰めたので、春を待つ以外になくなった。
   水仙は、葉が伸びて来たのだが、植えっぱなしの球根なので、あまり咲くことは期待できない。
   クリスマス・ローズの根元から、花芽が顔を出して、少しずつ伸び始めて来た。

   椿は、ちらほら咲き始めて来たのだが、中々、開かない上に、あまりの寒さで、薄い花弁が霜焼けであろうか、褐色に変色してしまって、中には、咲く前に落下してしまう。
   この口絵写真は、曙椿なのだが、木の奥の方の剪定忘れのふところ枝についた、寒風を避け得たような花しか、傷んでいない花は見つけにくい。
   曙は、やや、大輪の淡いピンク色の非常に優雅な花なのだが、早く咲いた花は、花弁が薄くてか弱いので、花弁の先などから、さび色に変色してしまって可哀そうである。

   相模侘助や一子侘助などの侘助椿は、殆ど、満開に咲いているのだが、この方は、花弁の痛みは少ないけれど、一輪挿しや花瓶に挿すには、風情に欠けるので、庭木そのままで鑑賞している。
   玄関脇の紅妙蓮寺は、次から次へと咲き続けているのだが、この方も、寒風をもろに受けているので、椿の葉さえ霜焼けで、すこし、褐色気味に変っており、花も可哀そうである。
   天ヶ下や小公子も早い花は、咲き始めている。
   自然の摂理か、厳寒に咲く椿は、直接表面に出ないで、厚い椿の葉に隠れてと言うか、葉に保護されているように覆われて咲く花が多いような気がするのは、思い過ごしではないようである。
   痛みの少ない大輪の椿の、まだ蕾のままの枝を切り花にして、花瓶に挿して楽しんでいるのだが、その時、邪魔になるので、花弁を覆っている葉を二枚切り落としている。

   西王母も咲き続けているが、先日、鉢に植えてある赤西王母が、花が開き始めたので、玄関口に移したところ、蜜を吸いに飛んできたメジロに花弁を落とされてしまった。
   こんな寒い時にでも、花が咲くので、当然受粉すれば結実するのであろうが、昆虫や蝶が居なくなった厳寒の時期には、メジロなどの小鳥が、受粉を助けているのであろう。

   庭の牡丹や芍薬の芽が、綺麗な濃いピンク色に染まり始めた。
   チューリップより少し遅れて咲くので、まだ、花芽が成長するのは先の話だが、私の庭では、春の草花球根の芽だしよりは早く春を告げてくれるので、これに合わせて春庭の準備をしているようなものである。
   芍薬は、上部が総て枯れて秋には地下茎だけ残るので、あまり植え場所の心配はないのだが、牡丹の木は、どんどん大きくなって行くので、大分、わが庭を占領するようになってきている。
   植え替えも考えて、黄色い牡丹を1株、芍薬を4株、今年は、鉢植えにした。
   牡丹も芍薬も、豪華で素晴らしい花だとは思うのだが、花の寿命が短いのが難である。
   花の寿命と言えば、菊が長くて重宝するのだが、関西育ちの私には、何となく、菊は彼岸や抹香絡みのイメージが強くて、見るのは好きだが、何となく植えるのは気が進まず敬遠している。

   梅の蕾が、大分しっかりして来た。
   椿の木も、蕾を沢山付けて春の準備を始めている。
   私の庭も、あの福島原発事故で、放射能の心配はあるのかも知れないが、花木には影響なかろうと思う。
   近所の友人が、除染するのだと言って、自宅の瓦屋根を全部葺き替えてしまったのだが、私の場合には、オランダでチェルノブイリ原発事故を経験し、狂牛病華やかなりし時に、イギリスに居て、沢山のビーフを食べていたので、今更、と言う気がしている。
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