熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

神田神保町、読書フアンに沸く・・・神田古本まつり

2005年10月28日 | 書評(ブックレビュー)・読書
   今日から11月3日文化の日まで、神田神保町の古書店街で、古本市が開かれている。
   新聞記事では、人々の読書離れ、文字離れが報告されているが、なんのその、朝早くから人々が露天の俄か書店に張り付いて、中々、本に近づけないほどの盛況である。

   神田神保町交差点から岩波書店の周りは露店、駿河台下三省堂の中は一部は建物の中だが外は露店、それに、古書店の外の歩道に出されたワゴンセールも靖国通りに面して並んでいてこれも露店、今日のように天気の良い時は、正に気持ちが良くて、本探しにはウッテツケだが、雨でも降れば目も当てられない。
   東京の10月は、梅雨時の6月よりも雨が多いと言う。

   土曜日と日曜日には、一歩奥に入ったすずらん通りに、道路の両側に沢山のワゴンセールの俄か書店が店を出す。
   名だたる出版社や書店、小さいが貴重な専門書を出す出版社、宗教団体、新聞社、等など色々な団体が店を出す。
   経済や経営、歴史、美術、音楽、等の専門書に近い本を、何時もこのワゴンセールで買うのを楽しみにしているが、今回は、私用で行けないので残念ながら諦めざるを得ない。
   中々手に入らない珍しい本や、サイン本が手に入る。
   それに、休日には、パレードや催し物もあり、それに、各店が寄付した本のオークションがある。

   一般的に言って、ドンドン新しい本を店頭に補充するわけではないので、みんなの欲しい本は、早くなくなるので、行くなら早い時期の方が良い。
   後から補充するのは、売れ残りが多くなるからである。
   最近は、昔のように大文豪の本が売れなくなったのか安くなっているように思う。芥川の初版本だってほんの数千円、何万円もする全集など少なくなっている。
   それに、最近では、古書店の店頭のワゴンの中にわんさと積まれて、一時代前の文豪の本が叩き売られている。

   古本を買う場合は、専門の店で買うと、品揃えは豊富だが、少し高いので、関係のない古書店で買うと意外に安い。
   例えば、芸術専門の店で、経営や経済の本を買うのである。
   古書店の場合、各店によって得意な分野があり、その方面を専門に扱っているのだが、それだけではやって行けないのか、ほかに色々な分野の本を扱っているのが普通なのである。

   私の場合、この神保町の古書店では、所謂古本は買わない。
   中には、絶版になっている本とか、中々探せない専門書など本当の古本を買うこともあるが、私の買うのは、新本である。
   ブックオフの新古書と違って、新本なのか古本なのかは、日頃の勘で分る。
   結構意識して新しい出版物には注意を払っていて、大きな書店やアマゾンで買っているが、どうしようかと迷った本や時々忘れてしまっていて意識から消えてしまっていた本を、古書店で見つけることがあり、そんな時は矢張り嬉しい。

   この古本まつりでは、購入額が5000円を越すと、無料配送券を呉れるので、多くなれば、隣で店を出しているクロネコヤマトに持って行けばよい。
   一箇所で5000円なのかと聞いたら、合計で良いと言う。しかし、領収書もないし、買う時値札を外されるので金額など分らなくなる。3000円でも良いのだといい加減なことを言うが、これを知っているヒトはベテランか常連客位かも知れない。
   尤も、優しくて気の利いた店員さんは、沢山買ったヒトには無料配送券を渡して郵送を勧めている。

   毎年、この無料配送券を貰って大きな箱を自宅に送っていたが、今年は、食指が動かなかったのと、早く切り上げて、もう一度、ビッグサイトのMPC EXPO 2005に行く心算だったので、買った本は次の5冊だけであった。

   堺屋太一著「エキスペリエンツ7」
   プラハラード他著「価値共創の未来へ」
   シュワルツ著「なぜ選ぶたびに後悔するのか」
   チャーマル・ジョンソン著「アメリカ帝国の悲劇」
   アンナ・ポルトフスカヤ著「プーチニズム」

   〆て税込み定価は11340円が、4500円だったから、60%引きと言うことである。
   本探しを楽しんで、こんなに安いのだから、秋の娯楽としては、立派なものだと思っている。
   
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