熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

西王母の優しい花が秋を感じさせてくれる

2005年10月29日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   今年は少し遅い感じだが、ピンクの大人しい感じのツバキ西王母が庭に咲いている。
   中輪の筒咲で花は完全には開かずに落ちてしまうが、秋の早い時期から咲き始める椿なので、季節を越えて、その暖かい雰囲気が好きである。
   他のツバキの蕾も大分膨らみ始めて、もうすぐ、私の庭も賑やかになる。

   今私の庭に咲いている花は、このツバキと薔薇と西洋アサガオだけ。
   季節外れの感じがするが、青色が消えて白くなったアサガオが、ツバキやサルスベリの木の上3メートル以上の高さに這い上がって、毎日沢山の花を付けている。
   霜が降りると枯れてしまうが、それまでは、必死になって咲き続ける。
   日本のアサガオは、もうとっくに、種になって落ちてしまっているのに。

   色が付いて鳥を呼ぶのが、ムラサキシキブとピラカンサで、どちらも萌芽力が強くてドンドン庭に広がってゆく。
   まだ木についているイチジクの実(これは花)だが、色付き始めると弾けて開いてしまう。
   寂しく雨に打たれて、近頃では、蟻も鳥も蜂も寄り付かなくなってしまった。

   モミジの大杯が、先の方から色付き始めた。もう少しすると真っ赤に色付くが、そうなるともう秋が深い。
   庭を訪れるトンボも真っ赤になってきた。
   喧しく泣いていた蝉の声もとっくに消えて、秋の虫の音も大人しくなってしまった。
   今年最後になりそうな月下美人の蕾が膨らみ始めた。

   野辺を歩くと真っ白になったススキの穂が秋風に揺れている。
   野山の雑木の葉が少しづつ黄みを帯びてきた。
   ビバルディの四季の秋が急に耳元に広がる、そんな秋深い雨上がりの京都を、久しぶりに歩きたくなった。
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